Naxos~2022年5月発売新譜情報(8タイトル)
今回はMARCO POLOレーベルからの移行アイテム、1996年録音のウラディーミル・ユロフスキが指揮するマイアベーアの歌劇“北極星”。若きフアン・ディエゴ・フローレスが参加した注目の演奏です。ほか、ハイドン:ピアノ三重奏曲集第6集、エドワード・グレグソン(1945-)の室内楽作品集に、大作曲家の生涯を音楽と朗読(英語)で綴るシリーズが始動。世界初録音を含むCD8タイトルがリリースされます。
MARCO POLO8.223829-31のレーベル移行盤
ジャコモ・マイアベーア(1791-1864):歌劇《北極星》全3幕(3枚組)
ウラディーミル・ユロフスキ(指揮)アイルランド国立交響楽団
この歌劇《北極星》は、1844年にベルリンで初演した《シュレージエンでの野営》の人気を受け、フランス語ヴァージョンをオペラ=コミック座で上演したいという申し出を受けたマイアベーアが、この歌劇の曲を素材として改作した作品です。ウジェーヌ・スクリーブによるフランス語の台本が用いられており、牧歌的な恋愛の駆け引きと、軍隊生活の様子が混在する独特の筋書きが特徴。喜劇でもあり、シリアスな劇でもあるというユニークな性格を持ち、華やかなオーケストレーションによる音楽と迫力ある合唱が多用された聴きごたえのある歌劇に仕上がっています。終盤に置かれたカトリーヌの「狂乱の場」も聴きどころ。
この演奏は1996年に開催されたウェックスフォード音楽祭の上演を収録したもの。デビュー直後のフローレスをはじめとした若手キャストによるみずみずしい歌声と華やかなオーケストラを、ウラディーミル・ユロフスキが手堅くまとめています。
(ナクソス・ジャパン)
フランツ・ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809):ピアノ三重奏曲集 第6集
アクィナス・ピアノ三重奏団
2008年から継続するNAXOSのハイドン「ピアノ三重奏曲」シリーズの第6集は、第5集に続き、演奏をアクィナス・ピアノ三重奏団が担当。
ハイドンのピアノ三重奏曲の多くは、用いられる楽器がチェンバロからフォルテピアノへと移行するとともに、ソナタ形式がある程度定まった時期に書かれました。これらは弦楽四重奏曲とほぼ平行して書き続けられており、1755年頃に書かれたへ長調 Hob.XV:40 のような初期の作品はディヴェルティメント、もしくはパルティータと呼ばれるほか、第15番ト長調 Hob.XV:15のようにヴァイオリンの代わりにフルートでも演奏可能とされている作品などその内容は多彩です。軽やかで風通しのよいハーモニーを特徴とする6曲をお楽しみください。
【アクィナス・ピアノ三重奏団】2015年12月にウィグモア・ホールでデビュー。ロンドンを中心に演奏活動を行うとともに、サン=サーンスやメンデルスゾーンの三重奏曲の録音で高く評価される英国のアンサンブルです。
(ナクソス・ジャパン)
世界初録音
エドワード・グレグソン(1945-):室内楽作品集
ナバラ四重奏団、他
1945年、イングランド出身の作曲家エドワード・グレグソン。王立音楽アカデミーで作曲とピアノをアラン・ブッシュに師事、作曲部門で5つの賞を獲得しました。その後は優れた作曲家として、BBCフィルハーモニックやロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団、ボーンマス交響楽団やハレ管弦楽団などから委嘱を受ける他、さまざまな著名ソリストのために協奏曲を作曲、また吹奏楽や金管アンサンブルのための作品も多く、2016年にはブラック・ダイク・バンドに作品を提供するなどこの分野の貢献度の高さも知られています。1970年代から80年代にかけての彼の作品は、どちらかというと抽象的なコンセプトに基づくものが多かったのですが、近年、とりわけ21世紀になってからは、表現力に磨きがかかり、情感豊かな作品が増えています。批評家に「厳格さと静謐さを併せ持つ、驚くべき作品」と絶賛された弦楽四重奏曲第1番や、超絶技巧を駆使した「三部作」、まろやかで色彩的な音使いが美しい弦楽四重奏曲第2番など、現在のグレグソンの心情を端的に表すかのような曲が並びます。
(ナクソス・ジャパン)
MARCO POLO 8.223837のレーベル移行盤
ロバート・ドッカー(1918-1992):管弦楽作品集
バリー・ナイト(指揮)RTEコンサート・オーケストラ
1945年生まれ、ロバート・ドッカーは英国のライト・ミュージックの作曲家、ピアニスト。アレンジャーとしてもさまざまな作品をオーケストラのために編曲しています。
パディントンの労働者家庭に生まれた彼は、ロンドン議会の奨学金の助けを借り、王立音楽院でヴィオラ、ピアノ、作曲を学びました。第二次世界大戦にライフル隊の軍曹として従軍、その後は結婚しサフォークに住み、作曲活動に励みながら、晩年の20年間には多くのコンサートやテレビ番組に出演しました。最高傑作とされるピアノとオーケストラのための「伝説」と各々の変奏曲が異なる作風によって書かれた「バスティーシュ変奏曲」は、彼の存命時にアディンセルの「ワルソーコンチェルト」と並ぶ人気を博しました。また機知に富んだ旋律が楽しい「タバリナージュ」もドッカーの優れたオーケストレーションの妙が味わえます。「オーボエと弦楽のための3つのコントラスト」はBBCコンサート・オーケストラの首席奏者リンデン・ハリスのために5年ほどの間に書いたコンチェルト・スタイルの3つの曲を集めたもの。「カンブリアの魂」はウェールズの伝統的な4つの旋律をアレンジしたもの。ここでもドッカーのアレンジャーとしての才能が強く発揮されています。
(ナクソス・ジャパン)
MARCO POLO 8.225159のレーベル移行盤
ロード・バーナーズ(1883-1950):歌曲集/ピアノ音楽集
イアン・パートリッジ(テノール)、レン・ヴォースター(ピアノ)
ギターのマリサ・ミンダーとフルートのエフゲニヤ・スパリンガーによって2015年に設立されたデュオ・ディヴァージタスは、クロアチアとハンガリーの国際室内楽コンクールで1位を獲得し、国際的な活躍を始めました。このデビュー作となるラテン語の「EX AEQUO=同等に、一緒に」をタイトルに据えたアルバムには、バロック期の作品から古典派、ロマン派、有名曲の編曲、デュオのために書かれたハンス・ハウクの「カプリッチョ」まで多岐にわたる作品が収録されており、まさにアンサンブル名の「Diversitas=多様性」を表すものとなっています。二人の息のあった演奏は聴き手を魅了します。
(ナクソス・ジャパン)
NAXOSの新シリーズ「NAXOS GREAT COMPOSERS IN WORDS AND MUSIC」。
一人の作曲家の生涯に焦点を当て、さまざまなエピソードを作品(フェイドイン、フェイドアウトあり)とともに英語の朗読で紹介するシリーズです。
2022年4月第2回発売タイトルはこちら>>>
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カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2022年04月07日 00:00