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没後250年!ジャリ&マルグリット・ルイーズ管弦楽団・合唱団~モンドンヴィル:グラン・モテ集

マルグリット・ルイーズ管弦楽団・合唱団

18世紀パリを湧かせた声楽作曲家の名品群を、本場ヴェルサイユ発ならではの鮮やかな解釈で

音楽界の中心にオペラがありながら、オーケストラを伴う教会音楽にも人々が喝采を送り続けた18世紀のパリ。ルイ14世の時代以降、王室礼拝堂に出入りする作曲家たちが書いた大合奏を伴う合唱曲(グラン・モテ)の数々は、劇場が閉鎖されるキリスト教の節制期間にオペラ座の音楽家たちによってパリ市内でも演奏され、これを主たる演目として掲げた定期演奏会コンセール・スピリチュエルはフランス革命勃発の頃まで高い人気を誇りました。当初はリュリやド・ラランドなど、ルイ14世お気に入りの往年の作曲家たちのモテが再演されていたこの演奏会で、新作グラン・モテを次々披露し大いに賞賛を浴びたのが、C.P.E.バッハやグルックなどと同世代で、2022年が歿後250周年にあたる南仏人モンドンヴィル。歌劇作曲家としても活躍しながら、異色の作風で賛否両論を醸した大家ラモーと並び称されたほど注目を集めました。

ここではヴェルサイユ宮殿を舞台に大規模なバロック・プロジェクトを多数成功させてきたガエタン・ジャリ率いるアンサンブルが、モンドンヴィルの生前にも使われていた王室礼拝堂の豊かな残響を巧みに味方につけながら、彼のグラン・モテの傑作3篇をその真価に見合った充実解釈で聴かせてくれます。
1734年に作曲された後ルイ15世の治世が続く間に何度も再演され、ポンパドゥール夫人が「私が耳にしうる最も美しい音楽」と絶賛した傑作の一つ『主は美しく着飾りて統べぬ』から、迫力ある短調の響きが印象的な1753年の『イスラエルはエジプトから出て』まで、時代の開きを意識した選曲も絶妙。
実力派を揃えた独唱勢や合唱の頼もしさもさることながら、コントラバス2人、ファゴット4人を伴う低音の膨らみとアクセントも心地良く、モンドンヴィルならではの、華麗な旋律美とロマン派さえ予感させるメリハリの効いた音作りを十全に味わえます。
(ナクソス・ジャパン)

『モンドンヴィル: グラン・モテ集』
【曲目】
ジャン=ジャック・カサネア・ド・モンドンヴィル(1711-1772):グラン・モテ集
1-9. イスラエルはエジプトから出て In exitu Israel (1753)
9-14.主は美しく着飾りて統べぬ Dominus regnavit (1734)
15-21. 天は神の栄光を語り Coeli enarrant gloriam Dei (1749)

【演奏】
マイリス・ド・ヴィルトレ、ヴィルジニ・トマ(ドゥシュ〔ソプラノ〕)
マティアス・ヴィダル(オートコントル)
フランソワ・ジョロン、ニコラス・スコット(ターユ〔テノール〕)
ダヴィド・ヴィチャク(バス=ターユ〔バリトン〕)

マルグリット・ルイーズ管弦楽団・合唱団(古楽器&声楽アンサンブル)
ガエタン・ジャリ(指揮)

【録音】
2020年11月13-16日&2021年3月28-30日 ヴェルサイユ宮殿王室礼拝堂

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2022年04月14日 00:00