テオドーロ・バウ&アンドレア・ブッカレッラ~コレッリ:ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音によるソナタ集(Op.5より)
[Outhere Music 公式チャンネルより]
ヴィオラ・ダ・ガンバで弾くコレッリ。欧州古楽シーン新進気鋭の2名手による快演!
ヴィヴァルディより25歳年上で、ヴァイオリン音楽の歴史に大きな一歩を刻んだイタリア・バロックの巨匠コレッリ。その金字塔的傑作であるヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集Op.5は、1700年にローマで刊行されて以降さまざまな国で高く評価され続け、ヴァイオリン以外の楽器でその演奏を試みた音楽家も続々登場、編曲譜も数多く作成されていました。そうした歴史的状況をふまえ、ここではイタリア古楽界の新たな俊才2人が、ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロでコレッリ作品の知られざる魅力を浮き彫りにします。
ガンバのテオドーロ・バウは1992年生まれで「ガンバのハイフェッツ」ことヴィットリオ・ギエルミと名匠ロベルト・ジーニに師事、2021年のブリュッヘ(ブルージュ)国際古楽コンクールで優勝し一躍注目を集める名手。
2018年の同コンクールで優勝しているアンドレア・ブッカレッラは、すでにRICERCARからソロ・アルバム(RIC407)をリリースしていますが、こちらも1987年生まれの新世代。
コレッリ特有の軽やかなフレーズを、音の立ち上がりがヴァイオリンより遅いガンバで難なく自然に弾きこなし、重音が生きるフーガ含めガンバならではの味わい深さもみごとに反映させてゆくバウの弓さばきは実に頼もしく、精緻な音の列を紡いで緩急自在の二重奏空間を織り上げるブッカレッラのチェンバロとのアンサンブルも絶妙。音楽を殺さず演奏できるよう曲によっては適切に移調もしながら、原作の味わいをガンバの中低音でみずみずしく味わえる演奏に仕上がっています。
(ナクソス・ジャパン)
『コレッリ:ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音によるソナタ集(Op.5より)』
【曲目】
アルカンジェロ・コレッリ(1653-1713):『ヴァイオリン、チェンバロおよび低音弦のための12のソナタ』Op. 5(1700)~ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロによる演奏
1-5. ソナタ 第11番 ニ長調(原調:ホ長調)
6-10. ソナタ 第2番 変ロ長調
11-15. ソナタ 第5番 ト短調
16-19. ソナタ 第9番 ヘ長調(原調:イ長調)
20-24. ソナタ 第6番 ト長調(原調:イ長調)
25. フォリア(ソナタ 第12番)ニ短調
【演奏】
テオドーロ・バウ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
アンドレア・ブッカレッラ(チェンバロ)
【録音】
2022年3月、スクオーラ・デッラ・カリタ、パドヴァ
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2022年07月15日 00:00