注目アイテム詳細

クリストフ・シュペリング/J.S.バッハ:カンタータ第78, 96, 100, 122, 127, 130, 180番(2枚組)

クリストフ・シュペリング

バッハ作品の奥義を明らかにするシュペリング充実のカンタータ・シリーズ。

ダス・ノイエ・オルケスター、コールス・ムジクス・ケルンとともに精力的な演奏・録音活動を継続しているドイツ古楽界の泰斗、クリストフ・シュペリング。これまでDHMへのバッハのカンタータは、最初の『カンタータ第80番「われらが神は堅き砦」』からはじまり、『ルター派カンタータ集』『神の栄光のカンタータ集』『神への賛美のカンタータ』を録音してきており、ともに「神学としての解釈を追求する中で、強烈な言葉と音楽のへの新解釈」「大規模なものに重点が置かれることなく、合唱団と管弦楽との相互作用において、均質かつ調和した説得力、バランスの取れたテンポ、巧みなソリスティックなアクセントは繊細さによって表現されている」と、世界的に高い評価を受けています。
このアルバムでは、バッハが1724年から1725年の間に書いた、ライプツィヒ時代第2年度のカンタータが収録されています。バッハが1724年の三位一体主日(聖霊降臨祭のあとの最初の日曜日)から、1725年の復活祭の間に作曲したこれらのカンタータは、 第1曲目が壮大な大規模な合唱曲、終曲がコラールの最終節を使った簡潔な四部合唱、中間部ではコラールのテキストそのものではなく、それをレチタティーヴォやアリアの詩としてふさわしくなるようパラフレーズの使用など、独特の統一した特徴が見られます。またその中でも、78番では多様な伝統と様式のイディオムを示しており、180番では牧歌的な始まりから、コラール幻想曲、ポロネーズ風のソプラノ、翳りのあるアルトのレチタティーヴォなどにも多様なモチーフが使われています。127番での表現力豊かなオーケストレーションはそれまでに無かったもので、この年の中で最も受難節へのアプローチが感じられるものです。またこの年は、旧作の再演は殆どなく、新作ばかりが演奏されるという、バッハにとってそれまでとは違った創意工夫が曲に反映されています。シュペリングは、宗教的な理解や、演奏方法、楽器の使用法など、多くの視点からこれらの曲を研究し、斬新で慎重に考え抜かれた新しい解釈で録音に臨んでいます。
(ソニーミュージック)

『J.S.バッハ:カンタータ第78, 96, 100, 122, 127, 130, 180番』
【曲目】
J.S.バッハ:
カンタータ第78番『イエスよ、あなたはわが魂を』BWV 78
カンタータ第127番『主イエス・キリスト、真の人にして神』BWV 127
カンタータ第96番『主キリスト、神ひとり子』BWV 96
カンタータ第130番『主なる神よ、我ら皆あなたを讃えます』BWV 130
カンタータ第100番『神がなし給うは恵みに満ちた御業』BWV 100
カンタータ第180番『装いせよ、おお、愛する魂を』BWV 180
カンタータ第122番『新たに生まれた嬰児の』BWV 122

【演奏】
ハンナ・モリソン(ソプラノ)、
マリオン・エクシュタイン(アルト)
ゲオルク・ポプルッツ(テノール)
ダニエル・ベーレ(テノール)
トビアス・ベルント(バリトン)
ダニエル・オチョア(バス)
コールス・ムジクス・ケルン
ダス・ノイエ・オルケスター
クリストフ・シュペリング(指揮)

【録音】
2021年10月26日-11月2日、ケルン、ミュルハイム、カトリック教会

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2022年07月15日 12:00