クリストフ・ルセ&レ・タラン・リリク、マリーナ・ヴィオッティがポリーヌ・ヴィアルドの伝説を再現!『ポリーヌ・ヴィアルド讃』
ロマン派音楽も超新鮮!
ルセとレ・タラン・リリクがポリーヌ・ヴィアルドの伝説を再現
ルセとレ・タラン・リリクがロマン派オペラに挑戦。これまでもグノーの「ファウスト」で新鮮な解釈を見せましたが、今回はベルリオーズ、マスネ、サン=サーンスなどイメージから遠い作曲家が並んでいるのが興味津々。ポリーヌ・ヴィアルドゆかりのオペラ・アリアが選ばれていますが、ロッシーニの「セミラーミデ」序曲とドニゼッティの「ファヴォリータ」序曲という純オーケストラ・ナンバーも味わえます。
ポリーヌ・ヴィアルド(1821-1910)は19世紀フランスの大歌手。ロッシーニに認められ、リストにピアノを師事、ショパンやチャイコフスキーの親しい友人で、ツルゲーネフと長年同棲。後年は幼いレイナルド・アーンの才能を評価し可愛がるなどパリ音楽史のキーパーソンでもありました。
マイヤベーアの「予言者」、サン=サーンスの「サムソンとデリラ」、グノーの「サッフォー」は彼女のために作曲され、ブラームスの「アルト・ラプソディ」を世界初演したことでも知られていますが、ベルリオーズの「トロイアの人々」にも積極的に関わり、グルックの「オルフェオ」のベルリオーズによる近代オーケストラ編曲初演もヴィアルドが出演、聴衆を熱狂させたことが伝説になっています。
それら伝説作品をスイス出身のメゾ、マリーナ・ヴィオッティがヴィアルドに成り代わり再現。あたかも乗り移ったかのような歌唱を聴かせてくれます。どの曲も美しいメロディにあふれ、声の魔力とともに圧倒させられます。
(キングインターナショナル)
『ポリーヌ・ヴィアルド讃』
【曲目】
1.グルック(ベルリオーズ編):「オルフェオとエウリディーチェ」~私なにを言われたの?~アムールよ、私の魂に返して
2.ベッリーニ:「カプレーティとモンテッキ」~ロメオが息子さんを死に至らしめたなら
3.マスネ:「マグダラのマリア」~おお、私の妹よ
4.アレヴィ:「ユダヤ女」~あの人が来る!
5.ロッシーニ:「セビーリャの理髪師」~今の歌声は心に響く
6.ロッシーニ:「セミラーミデ」~序曲/うるわしい光が誘惑する
7.ドニゼッティ:「ファヴォリータ」~ちゃんと聞こえる~いとしいフェルナン/序曲
8.ベルリオーズ:「トロイアの人々」~ああ、私は死んでしまうのでしょう~さようなら、自慢の町よ
9.グノー:「サッフォー」~不滅のリラよ
10.サン=サーンス:「サムソンとデリラ」~サムソンは私の居場所を求めて~愛よ私を助けにきて
【演奏】
マリーナ・ヴィオッティ(メゾソプラノ)
クリストフ・ルセ(指揮)
レ・タラン・リリク
【録音】
2021年11月27-30日、ジャン=バティスト・リュリ音楽院(ピュトー)
24bit/96kHz
70'00"
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2022年07月29日 00:00