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サルトル&古楽アンサンブル「レゾンブル」~ジェルヴェ:王室礼拝堂のためのグラン・モテ集

ジェルヴェ:王室礼拝堂のためのグラン・モテ集

カンプラと並ぶイタリア風フランス音楽の担い手。知られざる傑作群をヴェルサイユから

フランスならではの音楽様式が確立された太陽王ルイ14世の治世を経て、イタリア音楽のからの影響を色濃く反映した音楽が流行しはじめた18世紀のパリ。太陽王亡き後ルイ15世の幼少期に摂政を務めたオルレアン公に音楽教師として仕えたジェルヴェは、1716年に発表したオペラ《イペルムネストル》が大きな成功を収め、後にはルイ15世の王室礼拝堂でベルニエやカンプラといった先輩作曲家たちと肩を並べるに至りました。イタリア様式をフランス人好みに合わせてアレンジした混合様式の担い手の一人で、その才覚はヴェルサイユの儀礼を彩った大規模な合唱・合奏向けのグラン・モテにも見事な結実を見せています。
これまで録音もあまり出て来なかった作曲家ですが、ここでは濃やかなアンサンブルを聴かせるレゾンブルの器楽合奏を得て、フランス古楽界の最前線をゆく歌手たちが緩急自在の音作りを聴かせ、作品の魅力を最大限に引き出してゆきます。
晴れやかな「ユビラーテ・デオ」や悲哀の表現が美しい「ミゼレーレ」、曲中さまざまな箇所で各楽器の味わいが活きる小編成解釈が際立つ「バビロンの流れのほとりで」と、作曲家自身とゆかりの深い礼拝堂に響きわたる充実の3曲。
このレーベルの常通り、最新研究を踏まえたブックレットの解説(仏・英・独語)も充実しています。
(ナクソス・ジャパン)

『ルイ14世のためのグラン・モテ』 ~シャルル=ユベール・ジェルヴェ:王室礼拝堂のためのグラン・モテ集
【曲目】
シャルル=ユベール・ジェルヴェ(1671-1744):
1-9. 詩篇第137篇によるモテ「バビロンの流れのほとりで」
10-13. 詩篇第100篇によるモテ「全地よ歓喜して神を迎えよ」(ユビラーテ・デオ)
14-25. 詩篇第51篇によるモテ「わたしを憐れんでください、主よ」(ミゼレーレ)

【演奏】
マリー・ペルボスト、デボラ・カシェ(ドゥシュ〔ソプラノ〕)
ニコラ・スコット(オートコントル〔高音テノール〕)
パコ・ガルシア(ターユ〔テノール〕)
ブノワ・アルヌー(バス=ターユ〔バリトン〕)

レゾンブル(古楽器使用)
コンセール・スピリチュエル合唱団
シルヴァン・サルトル(指揮)

【録音】
2021年9月11-13日 ヴェルサイユ宮殿王室礼拝堂

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2022年08月05日 00:00