ジャン=フィリップ・コラールがタバコフ&ビルケント響とスクリャービン&R=コルサコフ:ピアノ協奏曲を録音!
コラールがスクリャービンとリムスキー=コルサコフに初挑戦!
今やフランス・ピアノ界を代表するピアニストとなったジャン=フィリップ・コラール。彼がなんとスクリャービンとリムスキー=コルサコフに挑戦しました。どちらも彼にとって初作曲家となります。
彼はフォーレやラヴェルといったフランスの作曲家のみならず、ラフマニノフを得意とし、協奏曲全集の録音は高く評価されていることからも、ロシア音楽に向いていることが伺えます。
メインはスクリャービン若書きのピアノ協奏曲。ショパンを思わす繊細でみずみずしい情感に満ちた魅力作で、コラールの清潔な演奏にピッタリ。このスコアを見て、「間違いだらけだ!」と怒ったとされるリムスキー=コルサコフの協奏曲もコラールの演奏で聴くことができるのはたいへんな贅沢。ピアノ独奏も華麗なうえ、オーケストラも充実している親しみやすい作品ながら、スクリャービンの協奏曲以上に演奏される機会は少ないため貴重。どちらも2007年の録音で、60代初めのコラールの円熟芸を楽しめます。
フィルアップはスクリャービンの独奏曲。人気の高い嬰ニ短調の練習曲もしっかり収録。また中期を代表するピアノ・ソナタ第4番も期待できます。彼はホロヴィッツの演奏を聴いてスクリャービンに興味を持ったとのこと、ホロヴィッツほどの濃密さはないものの、初期作品ならではの鮮烈な抒情はコラールの爽やかさにピッタリと申せましょう。
ブルガリア出身の指揮者タバコフとトルコのオーケストラ、ビルケント交響楽団がフレッシュな共演をみせています。
(キングインターナショナル)
【曲目】
スクリャービン:
1.ピアノ協奏曲 嬰ヘ短調 Op.20
2.練習曲 変ロ短調 Op.8の11
3:練習曲 嬰ニ短調 Op.8の12
4.左手のための前奏曲とノクターン Op.9
5.ピアノ・ソナタ第4番 嬰ヘ長調 Op.30
6.リムスキー=コルサコフ:ピアノ協奏曲 嬰ハ短調 Op.30
【演奏】
ジャン=フィリップ・コラール(ピアノ)
エミール・タバコフ(指揮)
ビルケント交響楽団[1,6]
【録音】
2007年1月21-23日[1]
2011年1月19日[2,3]、1月20日[4,5]
2007年12月7-9日[6]
ビルケント・コンサート・ホール
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2022年09月08日 00:00