アラン・ルフェーヴル『パリの思い出』~フランク、ドビュッシー、デュボワのピアノ作品集
ダイナミックなタッチをひかえ変化を押さえることによって音を共鳴させ、繊細なペダリングによってそれぞれの作品を写真のように鮮明に浮かび上がらせる、アラン・ルヴェーヴルによる独特なフランス感覚による演奏
フランス生まれのカナダ人ピアニストで作曲家のアラン・ルフェーヴル。ルフェーヴルは、幼いときのカナダのケベック移住まではフランスで育ちました。カナダでピアノを学んでいましたが、17歳の時、彼は生まれ故郷のパリに戻り、伝説的なピアニスト、ピエール・サンカンの指導のもと、パリ国立音楽院でピアノと作曲を学びました。サンカンから受けたという文学からの影響や、そこから思考の明瞭さと優雅さの形によって描かれた演奏は、作曲家と楽曲に対する敬意と愛情にあふれています。
彼のワーナーへの2019年リリースの第1弾「My Paris Years」の続編となるもので、
フランス作曲家として最も愛されているフランクとドビュッシー、そして彼の友人でもあった作曲家ピエール=マックス・デュボワ(1930-1995)が書いたピアノ作品がまとめられています。ルフェーヴルが最も様々なことを学んだ貴重な時代、そしてその街への賛美として演奏しています。セーヌ川の穏やかな水辺、落ち着いた路上の雰囲気、そして時々活発な街の動きまで、パリの風景を描き、音楽で街の多面的なものを再現することに、すべての作品は貢献しています。
「ルフェーヴルの解釈の最も重要で永続的な印象はテンポであり、ダイナミックなタッチをひかえ変化を押さえることによって音を共鳴させ、繊細なペダリングすることで、それぞれの作品が一種の写真のように鮮明に浮かび上がる」とGramophone誌で高評価を得ています。
(ワーナーミュージック)
【収録予定曲】
フランク:前奏曲、フーガと変奏曲 Op.18
ドビュッシー:夢想 L.68
ドビュッシー:アラベスク第2番 L.66
ドビュッシー:バラード L.70
ドビュッシー:ピアノのために L.95
ドビュッシー:舞曲(スティリー風タランテラ)L.69
ピエール=マックス・デュボワ:10のピアノのためのコンサート用練習曲~第4,8,10番
ピエール=マックス・デュボワ:ピアノのためのソナタ(アラン・ルフェーヴルへ)
【演奏】
アラン・ルフェーヴル(ピアノ)
【録音】
2022年8月30-31日、メガロン・アテネ・コンサートホール「サル・ディミトリ・ミトロプーロス」
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2023年01月27日 12:00