交響曲は世界初録音!アリエフ、グリフィス&ウィーン放送響~ゴルターマン:チェロ協奏曲第1番、交響曲 イ短調
知る人ぞ知るドイツ・ロマン派の作曲家ゲオルク・ゴルターマン。待望のチェロ協奏曲第1番、そして初録音の交響曲が登場!
チェロ奏者の間では知らぬ人はいないとも言われるゲオルク・ゴルターマン。北ドイツのハノーファーに生まれ、ベルンハルト・ロンベルクの弟子クリスティアン・プレルにチェロを学んでいち早く頭角を現し、23歳でミュンヘンに移った時にはすでにチェロのヴィルオゥオーゾとしてよく知られる存在だったそうです。ミュンヘンではヨーゼフ・メンターにチェロを、イグナーツ・ラハナーに作曲を学びました。その後、ヴュルツブルク劇場の第1チェロ奏者兼指揮者を経てフランクフルト歌劇場のカペルマイスターとなり、亡くなるまでの40年間を同地で過ごしました。
ゴルターマンは作曲にも勤しみ、作品番号が付いたものは133曲を数えます。彼のチェロ協奏曲は全部で5曲とも8曲とも言われますが、演奏の難度と楽曲の充実度で最もハイレベルとみなされるのがここに収録された第1番。第2楽章アンダンテは「カンティレーナ」の名前でカザルスがアンコール・ピースとして録音していますが、全曲盤は久しくなかっただけに貴重な録音です。
シューマンやメンデルスゾーンを思わせる、馥郁としたハーモニーと胸を高鳴らせるような旋律に満ち、ヴィルトゥオーゾ的なソロの見せ場にも事欠きません。今日のコンサート・レパートリーに定着していないのが不思議です。2曲の小品も美しいメロディの宝庫。ソロを弾くジャマル・アリエフは1993年アゼルバイジャン生まれで、その才能に目をとめたモスクワ音楽院とメニューイン音楽学校(ロンドン)が競って招いたという逸材。ロンドンを選んだアリエフは、2017年のBBCプロムス「ジョン・ウィリアムズ85歳記念プログラム」のソリストに起用されるなど注目を浴び続けています。
世界初録音となる交響曲は32分ほどの作品で、こちらも耳と心にすっと入って来るメロディがたくさんあります。例えるならば、メンデルスゾーンの「夏の夜の夢」のような交響曲といったところ。
※国内仕様盤には本田裕暉氏による日本語解説が付属します。
(ナクソス・ジャパン)
※国内仕様盤には本田裕暉氏による日本語解説が付属します。
【曲目】
ゲオルク・ゴルターマン(1824-1898):
チェロ協奏曲第1番 イ短調 Op. 14
1. I. Allegro moderato
2. II. Andante
3. III. Allegro moderato
4. ロマンス イ短調 Op. 60 No. 1
5. バラード ト長調 Op. 81
交響曲 イ短調 Op.20…世界初録音
6. I. Sostenuto — Allegro con fuoco
7. II. Andante con moto
8. III. Scherzo. Presto
9. IV. Allegro di molto
【演奏】
ジャマル・アリエフ(チェロ)…1-5
ウィーン放送交響楽団
ハワード・グリフィス(指揮)
【録音】
2022年6月7-10日、Radio Kuiturhaus、ウィーン(オーストリア)
総収録時間:60分
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2023年02月22日 00:00