サラ・オーヴィンゲがガードナー&ノルウェー室内管とフィリップ・グラスとビェルケストランのヴァイオリン協奏曲を録音!
[YouTube Sara Övinge - トピックより]
ノルウェー音楽アカデミーのディプロマを史上最年少で修了した才女、サラ・オーヴィンゲ!フィリップ・グラス&ノルウェーの音楽家、シェティル・ビェルケストランの作品をエドワード・ガードナーと共演!
ノルウェー出身の才能溢れるヴァイオリニスト、サラ・オーヴィンゲがエドワード・ガードナーとの共演でプログラムに選んだのはフィリップ・グラスのヴァイオリン協奏曲第2番《アメリカの四季》とノルウェーの作曲家、シェティル・ビェルケストランのヴァイオリン協奏曲という好奇心に溢れたプログラム。《アメリカの四季》はグラスが2009年にヴァイオリニストのロバート・マクダフィーのために書いた作品。ヴィヴァルディの《四季》を意識して書かれた作品ではありますが、ヴィヴァルディとは違い各楽章にどの季節が該当するのかは明示されておらず演奏者やリスナーに自由な解釈が委ねられています。また通常の協奏曲のようなカデンツァを置かず、第1楽章の前に「プロローグ」、他の3つの楽章の前にはそれぞれ「ソング」というソリストのための無伴奏の楽章が置かれている点でもグラスのユニークさが光る作品です。シンセサイザー・パートは一般的にバロック・ハープシコードのような音色で演奏されますが、オーヴィンゲはより電子音響的な音を作り、一味違ったサウンドを創り出しています。
シェティル・ビェルケストランはクラシックはもとよりロック、ポップスからフォークや映画音楽、コンテンポラリーまで幅広い音楽スタイルで活動するノルウェーの音楽家。レイ・チャールズやキース・エマーソンのアレンジャーとしても知られています。オーヴィンゲは2019年にビェルケストランと出会い自分が探し求めていたものを見つけたと話します。このアルバムでは「電子的なものと有機的なものの共存」というテーマを追求しています。
サラ・オーヴィンゲは4歳でヴァイオリンを始め、9歳で地元ノルショーピングのオーケストラに初めてソリストとして登場。16歳でストックホルムの王立音楽大学で学士号を取得後、オスロのノルウェー音楽アカデミーとロンドンの王立音楽大学でソロ・ディプロマを取得しました。ノルウェー音楽アカデミーではディプロマを史上最年少で修了したほか、スウェーデン・ソリスト賞の「リスナー賞」をはじめ数々の賞を受賞しています。これまでにソリストとしてヨーテボリ交響楽団、ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団、ノルウェー放送管弦楽団、トロンハイム交響楽団など、スカンジナビアを代表する多くのオーケストラと共演を重ね、着実に評価を高めているヴァイオリニストです。
(東京エムプラス)
[解説日本語訳&日本語曲目表記オビ付き]
解説:Bendik Bjørnstad Foss(日本語訳:TEXTRAVAUX)
【曲目】
フィリップ・グラス(b.1937):
ヴァイオリン協奏曲第2番《アメリカの四季》〔プロローグ、第1楽章、ソング第1番、第2楽章、ソング第2番、第3楽章、ソング第3番、第4楽章〕
シェティル・ビェルケストラン(b.1955):
ヴァイオリン協奏曲第1番《忍耐》〔命知らず、1と20、下りと上り、セブン、浮き沈み、忍耐〕
【演奏】
サラ・オーヴィンゲ(ヴァイオリン)
ノルウェー室内管弦楽団
エドワード・ガードナー(指揮)
【録音】
2021年8月2日-6日、ソフィエンベルグ教会(オスロ、ノルウェー)
Recorded in DXD 24bit/352.8kHz
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2023年05月17日 00:00