ディック・ハイマンの名盤が最新リマスターで蘇る!スコット・ジョプリン:ピアノ作品全集(2023年リマスター)(3CD)
スコット・ジョプリンの古典ともいうべきディック・ハイマンの名盤の全貌が最新リマスターで蘇る!
ディック・ハイマンは、1927年3月8日米国ニューヨーク生まれ。クラシック・ピアノを学んだ後にテディ・ウィルソンについてジャズ・ピアノを修得。1948年にプロ入りし、ディジー・ガレスピー、チャーリー・パーカー、レッド・ノーボ、ベニー・グッドマンらのコンボ参加後、カウント・ベイシーの作曲・編曲、ウディ・アレンの映画の大半の音楽を担当。MGMのセッションなどで活躍、その後はTVディレクターになり、1960年代に入るとジャズだけでなくポップスのアレンジャーとして活躍し、オーケストラの編曲や指揮もこなすなど驚くべき経歴を持っています。
1975年1月から4月にかけて、ディック・ハイマンはニューヨークのRCAスタジオAで、ラグタイムの伝説的作曲家であるスコット・ジョプリンのピアノ作品の全曲録音を行いました。このアルバムはもともとLP5枚組でリリースされ、日本でも昭和50(1975)年度の文化庁芸術祭優秀賞を受賞しています。今回の発売では、LP5枚組の全曲が3枚のCDに収録されています。
ハイマンの録音ではジョプリンのピアノの全作品が網羅されています。1908年の「スクール・オブ・ラグタイム」を構成する6つの短い練習曲も含まれており、ジョプリンの友人であり優れたラグタイム奏者だった当時92歳のユービー・ブレイクが、その楽譜に印刷された前文を朗読するトラックも含まれています。また、ジョプリンのあまり知られていないマーチやワルツも収録されています。さらに、ハイマン自身がジョプリンのテーマで即興演奏した12曲も収録。これは、ジョプリンがジャズのハーモニーとメロディの発展に与えた影響を示すために考案されたものとなっています。
このLPが最初に発売されたとき、英国「グラモフォン」誌では、『ハイマンの演奏の極めて音楽的なクオリティの高さはこの全集録音全体を通して証明されている。彼はまるでショパンの24の前奏曲のように、テンポ、テクスチャー、フレージング、ダイナミクスの問題に注意を払っています。例えば、私が特に気に入ったのは、波打つような軽快なタッチの「カスケード」と「スコット・ジョプリンのニュー・ラグ」で、ハイマンのきれいなアーティキュレーションとリズムの高揚が楽しいものだった...ジョプリンは、この非常に紳士的ですばらしく録音されたトリビュートとして十分値する』と評しています。
全てオリジナル・アナログ・マスターより2023年にリマスターされたものです。
(ソニーミュージック)
『スコット・ジョプリン: ピアノ作品全集<完全生産限定盤>』
【収録内容】
スコット・ジョプリン:
[CD1]
メイプルリーフ・ラグ
オリジナル・ラグ
スワイパシー
ピーチェリン・ラグ
イージー・ウィナーズ
サンフラワー・スロウ・ドラッグ
ジ・エンターテイナー
エリート・シンコペーションズ
ストレニュアス・ライフ
ア・ブリーズ・フロム・アラバマ
パーム・リーフ・ラグ
サムシング・ドゥイング
ウィーピング・ウィロー
クリサンセマム(菊の花)
カスケード
シカモア
フェイバリット
レオーラ
ピーチェリン・ラグ(ハイマンによる即興版)
ジ・エンターテイナー(ハイマンによる即興版)
エリート・シンコペーションズ(ハイマンによる即興版)
ア・ブリーズ・フロム・アラバマ(ハイマンによる即興版)
サムシング・ドゥイング(ハイマンによる即興版)
クリサンセマム(菊の花)(ハイマンによる即興版)
[CD2]
ザ・ラグタイム・ダンス
ユージニア
リリー・クイーン(A.マーシャル作曲/合作として出版)
グラジオラス・ラグ
ザ・ノンパレイル
ヘリオトロープの花束(L.ショーヴァンとの合作)
サーチライト・ラグ
ローズ・リーフ・ラグ
フィグ・リーフ・ラグ
パイナップル・ラグ
ソラス
シュガー・ケイン
ストップタイム・ラグ
ユーフォニック・サウンズ
カントリー・クラブ
ウォール・ストリート・ラグ
フェリシティ・ラグ(S.ヘイドンとの合作)
パラゴン・ラグ
グラジオラス・ラグ(ハイマンによる即興版)
ヘリオトロープの花束(ハイマンによる即興版)
フィグ・リーフ・ラグ(ハイマンによる即興版)
ストップタイム・ラグ(ハイマンによる即興版)
[CD3]
スコット・ジョプリンのニュー・ラグ
シルヴァー・スワン・ラグ
キスメット・ラグ(S.ヘイドンとの合作)
マグネティック・ラグ
リフレクション・ラグ
アントワネット
クリオファ
マーチ・マジェスティック
コンビネーション・マーチ
ローズバッド・マーチ
ザ・グレート・クラッシュ・カリジョン・マーチ
ザ・グレート・クラッシュ・カリジョン・マーチ(ハイマンによるラグタイム版)
スクール・オブ・ラグタイム(ユービー・ブレイクによるナレーション付き)
ベシーナ-コンサート・ワルツ
ビンクス・ワルツ
楽しい一時
オーガスタン・クラブ・ワルツ
ハーモニー・クラブ・ワルツ
スコット・ジョプリンのニュー・ラグ(ハイマンによる即興版)
楽しい一時(ハイマンによる即興版)
【演奏】
ディック・ハイマン(ピアノ)
【録音】
1975年1~4月、ニューヨーク、RCAスタジオ
カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)
掲載: 2023年06月29日 00:00