Magma(マグマ)|豪華7枚組LPボックス『Une Histoire De Mekanik - 50 Years Of Mekanik Destruktiw Kommandoh』
オフィシャル初登場のライブ音源も収録!
MAGMAが誇る代表作'MDK'の50年以上にわたる歴史/変遷をまとめた7枚組LPボックス!
輸入盤7LP
フランスが誇るプログレッシブ・ロックバンド:MAGMA。ライト/コア問わずファンの間で高い評価を得ており、2023年現在に至るまで様々な編成/国でライブ演奏され続けている、彼らを象徴するといっても過言ではない代表作『MEKANIK DESTRUKTIW KOMMANDOH(MDK)』のスタジオ盤のリリース50周年を祝し、50年以上にもわたる'MDK'のこれまでの歴史/歩み/変遷を簡単にながら纏めた7枚組LPボックスが登場!
■収録内容
LP 1 "1972 - PARIS ORTF"
LP 2 "1973 - Choeurs de la Storchhaus"
LP 3 "Mekanik Destruktiw Kommandoh" (original version)
LP 4 (Side 1) "1994 - Les voix de Magma"
LP 4 (Side 2) "1995 - Babayaga la sorciere"
LP 5 "2000 - Paris Trianon Theater"
LP 6 "2005 - Paris Le Triton"
LP 7 "2021 - Opera de Rennes"
以下各LP詳細
LP 1 "1972 - PARIS ORTF"
国営ラジオ局ORTF放送用として録音された、'72年5月26日のパリ公演からのライブ音源を収録。オフィシャル初登場。'10年にはフランスの公共ラジオチャンネルFrance Musiqueで放送された番組「Tapage Nocturne」内でオンエアされた事もあり、ファンの間では比較的知られた音源となっている。
この時期の'MDK'はまだ発展途上の段階で、シングル盤『MEKANIK KOMMANDOH』や'71年11月公演を収録したライブ盤『CONCERT 1971 - BRUXELLES - THEATRE 140』と同様、完成形では省かれる事となったボサノヴァ調のイントロや中盤にはフリー・ジャズ調の即興パートとChristianの強烈なアジテーション(『INEDITS』に'Terrien Si Je T'ai Convoque'のタイトルで収録)が組み込まれているなど、ある種の"余白"も感じられる様な、現在とはだいぶ異なる印象を受ける演奏が聞かれる。ただし'71年では17分ほどの演奏時間であったのに対し、このテイクでは更なるパートの追加が行われ30分超まで拡大されており、着実にに完成に向けての歩みが進められていた。なお3か月後の'72年8月では既に現在の構成に近い形のライブ演奏が確認されている。主旋律をモチーフとしたトリッキーな高速フレーズを入れ込んでくる管楽器隊や、ややもすればKlausのボーカルをも喰いかねないReneの裏声コーラスなどこの時期特有の演奏は是非とも一聴してもらいたい内容です。
LP 2 "1973 - Choeurs de la Storchhaus"
'89年に『MEKANIK KOMMANDOH』のタイトルでリリースされている(後にAKTシリーズの一環として再発)、'73年1月にStudio Aquariumにて録音されたスタジオ・デモ音源を収録。初アナログ化。
ここでは前年11月にBordeauxで開催された「Sigma 8」フェスでのライブの成果を元に、同公演でゲストとして招かれたコーラス隊"choeur de la Storchhaus"を再度招集して録音されたもの。公式/非公式問わずアーカイブに乏しい'72年後半~'73年初頭のMAGMAの実態を伝えると同時に、Jean-Pierre Lembertのプレイをフィーチャーした貴重な音源。本音源でのJean-Pierre Lembertと約3か月のスタジオ・テイクにおけるJannick Topとのベース・プレイ/ベース・ラインも面白い。アトランダムに不協和音を奏でるピアノに導かれる冒頭部を除けば、Christianのドラミングを筆頭に後年の演奏と比べると直線的なノリが特徴といえ、'MDK'の骨格とも形容出来そうな演奏となっています。
LP 3 "Mekanik Destruktiw Kommandoh" (original version)
'73年夏にリリースされたお馴染みの'MDK'スタジオ・バージョンを収録。本ボックス用の新規リマスタリング音源を使用。
今更何を言うでもない有名な音源/テイクであり、MAGMAの歴史の中における金字塔の一つではありますが、このボックスの流れの中で再度事細かに聞いていくとまた違った印象を受けるのではないでしょうか。
LP 4 (Side 1) "1994 - Les voix de Magma"
MAGMA休止中の'92年に、MAGMAのレパートリーを声中心のアレンジで再解釈する試みとして発足されたプロジェクト"Les Voix de Magma"。そのプロジェクトによる数少ない公演の中から、総勢50名にも及ぶコーラス隊を招いて開催された'94年3月12日のMalakodff公演を収録。オフィシャル初登場。
当時のLes voix de Magmaは所謂"Theusz Hamtaahk3部作"の各パートを抜粋しメドレーとして演奏しており、ここに記録されている演奏も'Da Zeuhl Wortz Mekanik'パート以降の後半部のみとなっております。同じくコーラス隊を迎えて録音されたLP2や同時期のLes Voix de Magmaの演奏とも異なり、ここでは純粋にピアノと声で構成された完全アコースティック・アレンジによる特別な演奏。タイトなリズム感には乏しいものの、現代クラシック音楽にも通底する所もあるその声の壁に圧倒される事間違いなしの、'MDK'のまた違った魅力を再発見出来る音源です。
LP 4 (Side 2) "1995 - Babayaga la sorciere"
'96年にAKTレーベルより『BABA YAGA LA SORCIERE』としてリリース済の、Epinay sur Seineで開催された'95年10月15日のMAGMA生誕25周年公演より、100人の子供達による'MDK'の合唱を収録した音源。初アナログ化。
通常のLes Voix de Magmaのライブの中に挿入される形で披露されたもので、Les Voix de Magmaのメンバーやピアノによる伴奏もありますが、あくまでメインは子供達。歌詞はコバイア語ではなく子供達も交えて考えられたというオリジナルのフランス語歌詞によって歌われております。本来の'MDK'の流れとは若干異なる内容ではありますが、心が洗われる様なその無垢な歌声に浸れる演奏となっております。
LP 5 "2000 - Paris Trianon Theater"
'01年に『THEUSZ HAMTAAHK TRILOGIE』してリリースされた、'00年5月にパリのTrianonで開催されたMAGMA生誕30周年記念公演より収録されたライブ音源。初アナログ化。
ゲストとして当時AD VITAMのメンバーであったJulie Vander/Claude Lamamyのコーラス陣やトランペット/トロンボーンの管楽器隊が参加している他、通常のライブでは省略される'Kreuhn Kohrmahn Iss Deh Hundin'も披露されるなど、一つの決定版として演奏されたテイクとなっています。この時期の'MDK'の'Nebehr Gudahtt'パートは'75年ライブ盤『MAGMA / LIVE』の'Mekanik Zain'を踏襲した、長大なベース・ソロ⇒高速ベース・リフを起爆剤にギター・ソロが繰り広げられるというジャズ・ロック的テイストを強めたアレンジとなっており、故James Mac Gawによる絶叫にも近い"顔で弾いた"ギター・ソロは音のみならず是非とも映像でも確認してもらいたいテイク。
LP 6 "2005 - Paris Le Triton"
'06年に『MYTHES ET LEGENDES EPOK II』としてDVDリリースされている、'05年5月21日Le Triton公演を収録。初単独音源化/アナログ化。
'05年5月~6月の一か月間、MAGMAはパリ郊外のライブハウスLe Tritonにてバンド生誕35周年を記念したイベント"Mythes et Legendes"を開催。4週にかけて週替わりでバンドの時系列順にセットリスト/ゲストを変更してゆくという後にも先にもないチャレンジングな内容が話題を呼び、その全貌は'06年から2年をかけて各週ごとにDVDとしてリリースされました。'MDK'はその2週目に、かの伝説的ベーシストJannick Topをゲストに迎え入れて演奏されております。主旋律以上の存在感を見せる自由自在のベース・ライン、そしてエフェクト/ループを取り入れたJannick独自のアプローチで問うてくるベース・ソロ、いずれも70年代の自分自身の虚像を壊すかの様なユニークさ&意外性に満ち溢れたJannickの演奏は必聴!
LP 7 "2021 - Opera de Rennes"
'21年11月のフランス:Rennes公演のライブ音源を収録。オフィシャル初登場。'22年の来日公演も記憶に新しい現編成による最新バージョンの'MDK'。
'21年秋、MAGMAは'20年コロナウイルスの蔓延に伴い中断されたツアーのリベンジともなる、ロックダウン解除後初のフランス国内ツアーを敢行。翌年にリリースされる事となる『KARTEHL』から3曲が先行披露されるなどセットリスト/演奏共に気合の入った内容となっており、MAGMA健在
この公演はそのランス国内ツアーの締めくくりとなるライブであり、'MDK'の真髄を示したChristianの深遠なボーカル・ソロなど、まさに脂の乗った演奏が聞けます。
更に84pのハードカバー・ブックレット、『MDK』LPカバーのレプリカ、マグママークが掲載されたフラッグ、ナンバー入り証明書も添付。まさに'MDK'の50周年を飾るにふさわしい、内容/グッズ共に豪華なボックスです!
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掲載: 2023年10月12日 12:42