ビュール&ラインラント=プファルツ州立フィル/ミクローシュ・ロージャ:管弦楽作品集
[Capriccio Records 公式チャンネルより]
映画『ベン・ハー』などでアカデミー賞を3度受賞したミクローシュ・ロージャの管弦楽作品集。
1907年、ブラペストに生まれライプツィヒ音楽院で学んだ後、パリとロンドンを経てアメリカ合衆国に移住。映画音楽の作曲家としてアカデミー作曲賞に17回ノミネートされ、3度受賞するなど高く評価されました。それと平行しクラシック作品の作曲も続け、ハリウッドの映画音楽のようなダイナミックな響きと、ハンガリーの民族性がマッチした色彩豊かな曲を多数書きあげています。
このアルバムに収録された3つの作品は、初期、中期、後期と彼の創作期間の全般にわたるもの。
1932年に作曲された「ハンガリー風セレナード」はブダペスト劇場で初演、演奏を聴いたリヒャルト・シュトラウスからの提案を受け、のちに改訂が施されました。
「シンフォニー・コンサートへの序曲」は1956年の作品。当時アメリカで契約していたMGM(メトロ・ゴールドウィン・メイヤー)の仕事の合間に書かれた曲で、ハンガリーから追放された彼の友人たちに捧げられました。
「3つのパルティータ」は1971年の作品。彼の作品を出版していた出版社からの依頼で作曲、当初イシュトヴァン・ケルテスが初演する予定でしたが、彼はその前に死去してしまったため、アンドレ・プレヴィンがイギリスで、アンタル・ドラティがアメリカで初演を行いました。バルトークを思わせるリズミカルな作品です。
グレゴール・ビュールは1964年生まれ。ストックホルム王立歌劇場で《ニーベルングの指環》を上演、世界的に注目を集めたのち、ハンブルク国立歌劇場、シュトゥットガルト国立歌劇場などで多数の歌劇を指揮、好評を博した指揮者。CAPRICCIOレーベルにはブラウンフェルスの一連の作品の他、レーガーの歌曲集などを録音しています。
(ナクソス・ジャパン)
【曲目】
ミクローシュ・ロージャ(1907-1995):管弦楽作品集
1. シンフォニック・コンサートへの序曲 Op. 26a(1956/63改訂)
2-6. ハンガリー風セレナード Op. 25(1932/66改訂)
2. I. Marcia
3. II. Serenata
4. III. Scherzo
5. IV. Notturno
6. V. Danza
7-9. 3つのパルティータ Op. 33(1972)
7. I. Intrada
8. II. Intermezzo arioso
9. III. Finale: Allegro con brio
【演奏】
グレゴール・ビュール(指揮)
ラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団
【録音】
2023年2月13-17日
Ludwigshafen, Philharmonie(ドイツ)
総収録時間:56分
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2023年11月22日 00:00