カール・アンドレアス・コリー/フランツ・シュミット:ピアノ・アルバム
歌劇《ノートルダム》や交響曲が知られるオーストリアの作曲家フランツ・シュミット。フェルディナント・ヘルメスベルガーからチェロを学んだ彼は優れたチェリストとしてウィーン宮廷歌劇場管弦楽団で演奏した他、ピアニストとしても優れた才能を発揮していました。しかし、シュミットはピアノよりもオルガンに興味を抱き、この楽器のために何曲もの作品を残しましたが、ピアノのための作品はそれほど残しておらず、両手ピアノのための曲は「ロマンス」1曲のみ。他は「ピアノ五重奏曲」も含め、どれも戦争で右手を失ったパウル・ヴィトゲンシュタインのために書かれたものでした。
ピアニスト、カール・アンドレアス・コリーはこのアルバムでオリジナルの「ロマンス」と「トッカータ」を演奏、併せて彼のオルガン作品の中から3曲をピアノ用に編曲、オルガンの持続音をピアノのサスティンペダルで代替するなどのさまざまな工夫を凝らし、作曲家に敬意を払いつつ演奏しています。
(ナクソス・ジャパン)
【曲目】
フランツ・シュミット(1874-1939):
1. シャコンヌ 嬰ハ短調 - オルガンのために*
2. ロマンス - ピアノのために
3. トッカータ - 左手ピアノのために
4. 4つの小さなコラール前奏曲 第3番 - オルガンのために*
5-6. 創作主題による変奏曲とフーガ
– 歌劇《フレディグンディス》よりロイヤル・ファンファーレ*
5. I. 変奏曲
6. II. フーガ
*…カール・アンドレアス・コリーによるピアノ編
【演奏】
カール・アンドレアス・コリー(ピアノ)
【録音】
2022年8月8-9日、2023年2月13日
Vienna, Ehrbar Saal(オーストリア)
総収録時間:57分
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2023年12月19日 00:00