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カール=アンドレアス・コリー~忘却の作曲家ハンス・ゼーリンク:ピアノ作品集(SACDハイブリッド)

ハンス・ゼーリンク

忘却の作曲家ハンス・ゼーリンク
ロマン派ピアノ音楽の一角を照らす珠玉の作品集

チェコ、プラハ出身の作曲家ハンス・ゼーリンク(1828-1862)。ピアニストとしての腕も超一流で、19世紀のヨーロッパのサロンやコンサートホールで活躍していました。しかし、現代ではゼーリンクの生涯については殆ど知られておらず、その演奏や録音に触れる機会があまりありません。

本アルバムに収録されているエチュードや舟歌といった曲目から、ゼーリンクの音楽には、ポーランドの大作曲家ショパンの影響を感じさせます。またシューマン、モシェレス、ヘンゼルトといった、同時代の作曲家たちの技巧的な響きも思い起こさせます。ただ技巧面もさることながら、ゼーリンクの伸びやかな旋律にも心を奪われます。
特に当時人気のあった詩人レーナウの「葦の歌」による5つの作品は、どれもメロディが頭に残る親しみやすい作品。
そして最後に収録されている「ある芸術家の想い出」は、友人によるとゼーリンクが死の床に伏している間に作曲したもの。当盤のジャケットにあるように、ゼーリンクはヴェネチアにしばらく滞在していました。しかし、肺炎を患い、故郷プラハに戻り34歳の若さでこの世を去ることとなります。全10曲からなるこの作品は、タイトルがほとんど付けられていませんが、最後の2曲には「葬送行進曲」「アポテオーズ」とあり、聴き手を彼の人生の旅に連れ出してくれるような魅力的な作品群です。

演奏は、スイスのピアニスト、カール=アンドレアス・コリー。ロマン派のピアノ音楽の一角を照らすようなゼーリンクの作品を見事輝かせています。
(キングインターナショナル)

【曲目】
ハンス・ゼーリンク(1828-1862):ピアノ作品集
・2つの詩 Op.7
・5つの葦の歌 Op.11(レーナウ詩)
・コンチェルト・エチュード Op.10
・舟歌 Op.9
・ある芸術家の想い出 Op.13

【演奏】
カール=アンドレアス・コリー(ピアノ)
使用楽器:1901年„Manfred Bürki“スタインウェイD

Stereo/5.1/2+2+2
74'39

カテゴリ : ニューリリース | タグ : 高音質(クラシック) SACDハイブリッド(クラシック)

掲載: 2022年11月29日 00:00