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ソン・ヨルム&スヴェトリン・ルセフ『LOVE MUSIC』

love song

ソン・ヨルムの情熱的なピアノ
ルセフの往年の巨匠を思わせる高貴な音色で聴く
R.シュトラウスのヴァイオリン・ソナタ!

韓国のピアニスト、ソン・ヨルム、ナイーブ・レーベル第2弾の登場。第1弾のモーツァルトのピアノ・ソナタ全集(V 8049)でも世界的に高く評価されました。
今回はLOVE MUSIC と題し、スヴェトリン・ルセフを共演者に迎え、ワーグナーに始まりワーグナーに終わる、後期ロマン派作品を集めたこだわりの1 枚です。恋の喜びに満ちた、あるいは恋に落ちる瞬間の心が震え変容する瞬間を讃えるような作品がならび、ソン・ヨルムの情熱的な音楽と熱いエネルギー迸るテクニック、そしてルセフの高貴なヴァイオリンの音色が、作品を最高の形で再現しています。

ドイツ系ポーランド人のフランツ・ワックスマン(『レベッカ』、『サンセット大通り』、『陽のあたる場所』の音楽も手掛けた)は1946年、ハイフェッツの依頼で、ワーグナーの『トリスタンとイゾルデ』のパラフレーズを作曲しました。ディスクはこの作品から始まります。そして、1910 年代にウィーンで神童として活躍したコルンゴルトの「マリエッタのアリア」や「からさわぎ」は、まさに映画的で美味しく酔わせるラブシーン。続いてクライスラーの名曲をはさみ、プログラムの核となるR.シュトラウスのヴァイオリン・ソナタ。これを書いたシュトラウスは当時23歳で、シューマン、ブラームス、グリークの影響を大きく受けていましたが、すでにみられるR.シュトラウスらしさ、そして結婚することとなるパウリーネともすでに恋人関係にあったことなどまでをも感じさせる、若き才能の充実を前面に打ち出した演奏が展開されています。ディスクの最後には、偉大なヴィルトゥオーゾ、レオポルド・アウアー編による、ヴェーゼンドンク歌曲集の「夢」のトランスクリプションが収録され、文字通り夢のような幸福な瞬間に満ちた1枚が締めくくられます。
(キングインターナショナル)

『LOVE MUSIC』
【曲目】
1. ワックスマン(1906-1967):トリスタンとイゾルデ:愛の音楽(1946)

コルンゴルト(1897-1957):
2. リュートを伴うマリエッタの歌(私に残された幸せは)~≪死の都≫より(コルンゴルトによるヴァイオリンとピアノ版)

3. 「から騒ぎ」作品11~ヴァイオリンとピアノのための4つの小品(コルンゴルトによるヴァイオリンとピアノ版)

4. クライスラー(1875-1962):ウィーン古典舞曲集〔1. 愛の喜び 2. 愛の悲しみ 3. 美しきロスマリン〕

5. R.シュトラウス(1864-1919):ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 op.18

6. ワーグナー(1813-1883):ヴェーゼンドンク歌曲集 WWV 91より第5曲「夢」

【演奏】
ソン・ヨルム(ピアノ)
スヴェトリン・ルセフ(ヴァイオリン/1720 年製アマティ-ストラディヴァリウス)

【録音】
2022 年4月、ハノーファー、ライプニッツ・ホール

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2024年01月24日 00:00