福田進一『悪魔の奇想曲』~カステルヌオーヴォ=テデスコ、ポンセ、タンスマン、ルーセル
技巧を越え、作品個々の本質に迫る、その凄み
難曲として知られる「悪魔の奇想曲」を筆頭にテデスコの代表作といわれる「ソナタ」など、20世紀に作曲されたギターの名作で編まれたプログラム。
副題に「賛歌」と付された作品が並ぶ。これについて福田は「このアルバムは、『オマージュ(讃歌)』をテーマに、クラシックの大作曲家たち、パガニーニ、シューベルト、ショパン、ボッケリーニへの讃歌を並べつつ、最終的にそれらは作品の被献呈者、巨匠セゴビアへの讃歌でもあるという、曲配列によって、ふたつの意味合いを持たせた。」とライナーノーツに記しています。
シンフォニックな響きを得るため、本レコーディングにはパワーとバランスを兼ね備た名器ロベール・ブーシェ(1973)を使用。ハーモニックスを含めた最高音域まで美しく響く名器を手に、超絶技巧を越え、作品の本質に迫る凄みを帯びた演奏が繰り広げられます。
(マイスター・ミュージック)
【曲目】
1 M.カステルヌオーヴォ=テデスコ:悪魔の奇想曲 パガニーニ讃歌 作品85
2-5 M.M.ポンセ:ソナタ・ロマンティカ シューベルト讃歌
6 A.タンスマン:バラード ショパン讃歌
7-10 M.カステルヌオーヴォ=テデスコ:ソナタ ボッケリーニ讃歌 作品77
11 M.カステルヌオーヴォ=テデスコ:セゴビアの名によるトナディーリャ 作品170-5
12 A.ルーセル:セゴビア作品29
【演奏】
福田 進一(ギター)
使用楽器:ロベール・ブーシェ(1973/#144/パリ)
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2024年04月10日 00:00