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ジョン・カルショー生誕100周年記念『The Art of the Producer (Early Years 1948-1955)』(12枚組)

ジョン・カルショー

生誕100周年記念。デッカの伝説のプロデューサーにフォーカスしたユニークな企画


20世紀に最も影響力のあったデッカの録音プロデューサー、ジョン・カルショーが5月に生誕100周年を迎えるのを記念して、CD12枚組のボックス・セットが発売されます。プロデューサーをアーティストとして称えるユニークな企画です。カルショーはショルティの『指環』やブリテンの『戦争レクイエム』を企画した人物で、iTunesやSpotifyが登場する数十年前に音楽ストリーミングを予測してもいました。

セットはカルショーがデッカのプロデューサーとしてキャリアをスタートさせた1948年の初期から始まります。長い間失われていたアーティストやオリジナルLP以来のCD化、再発がされていなかった多くの録音が含まれています。コープランドの自作自演、バーバーの『弦楽のためのアダージョ』の初スタジオ録音、1951年と1953年のバイロイト音楽祭の録音、クリフォード・カーゾンの失われたテープからのもの、カルショーがキャピタル・レコードのために録音したゲオルグ・ショルティによる1954年のブラームス『ドイツ・レクイエム』の世界初発売など、大変貴重な録音が含まれています。カルショーのナレーションによるショルティの『トリスタンとイゾルデ』のリハーサル・シーンとカルショーが『神々の黄昏』について語っている録音もあります。すべてオリジナル音源から24bit/192kHzで新たにマスタリングされています。

52ページのブックレットには、このセットの選曲、編集を行った、デッカ・クラシックスのレーベル・ディレクターでグラミー賞受賞プロデューサーのドミニク・ファイフによるエッセーの他、未発表の写真、録音資料も多数掲載されているコレクター必携のアイテムです。
(ユニバーサル・ミュージック/IMS)

【曲目】
《CD1》
[The First Year,1948-49]
1) グレース・ウィリアムズ:ウェールズの子守歌による幻想曲*
2-8) イギリス民謡
(俺の仲間/船漕ぎ/吹け、南風よ/ふくらむ白百合の蕾のように/柳の歌/ダウン・バイ・ザ・サリー・ガーデンズ/私は呪う)
9-12) コープランド:4つのピアノ・ブルース
(1. Freely Poetic/2. Soft and Languid/3. Muted and Sensuous/4. With Bounce)*
13) ロッシーニ:踊り*
14) ショパン:夜想曲第20番嬰ハ短調*
15) ヴェルディ:歌劇『運命の力』序曲
16) ショパン:幻想曲ヘ短調Op.49
17-19) ブロッホ:ユダヤ人の生活から(第1曲:祈り/第2曲:哀願/第3曲:ユダヤの歌)
20) バーバー:弦楽のためのアダージョOp.11*
[演奏]
キャスリーン・フェリアー(コントラルト)(2-8)、エルナ・サック(ソプラノ)(13)
フィリス・スパー(2-8)、アーロン・コープランド(9-12)、クリフォード・カーゾン(14)、ジュリアス・カッチェン(16)、エルネスト・ブロッホ(17-19)(ピアノ)
ザラ・ネルソヴァ(チェロ)(17-19)
マンセル・トーマス(指揮)ロンドン交響楽団(1)
ロイヤルトン・キッシュ(指揮)ロンドン新交響楽団(13)
ゲオルグ・ショルティ(指揮)ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(15)
ボイド・ニール(指揮)ボイド・ニール弦楽合奏団(20)
[録音]
1948年10月(1)、1949年2月(2-8)、5月(9-13)、8月(15)、10月(16-19)、1951年12月(14)、1950年1月(20)、ロンドン

《CD2》
[Birth of the LP,1950]
1) スメタナ:歌劇『売られた花嫁』序曲*
2-6)ドン・ギリス: フロンティアの町の肖像
(1. Chamber of Commerce/2. Where the West Begins/3. Ranch House Party/4. Prairie Sunset/5. Main Street Saturday Night)*
7-15) 黒人霊歌
(I Stood on de Ribber ob. Jordan/Plenty Good Room/Were You There?/Oh,What a Beautiful City/Nobody Knows de Trouble I've Seen/Good News/On My Journey/I'm a Travelling to the Grave/My Soul's Been Anchored in the Lord)*
16-23) シューマン:幻想小曲集Op.12
(第1曲:夕べに/第2曲:飛翔/第3曲:なぜに/第4曲:気まぐれ/第5曲:夜に/第6曲:寓話/第7曲:夢のもつれ/第8曲:歌の終わり)*
[演奏]
エラベル・デイヴィス(ソプラノ)(7-15)、ヒューバート・グリーンスレイド(11-15)、ジャクリーヌ・ブランカール(16-23)(ピアノ)、ロイヤルトン・キッシュ(指揮)ロンドン交響楽団(1)、ドン・ギリス(指揮)ロンドン新交響楽団(2-6)、ヴィクター・オロフ(指揮)オーケストラ(7-10)
[録音]
1950年1月(1-6)、2月(7-15)、4月(16-23)、ロンドン

《CD3》
[Barber conducts Barber,1950]
バーバー:
1-3) チェロ協奏曲Op.22
4-10) バレエ組曲『メデア』Op.23
(1. Parodos/2. Choros. Medea and Jason/3. The Young Princess. Jason/4. Choros/5. Medea/6. Kantikos Agonias/7. Exodos)*
11-13) 交響曲第2番Op.19*
[演奏]
ザラ・ネルソヴァ(チェロ)(1-3)、サミュエル・バーバー(指揮)ロンドン新交響楽団
[録音]
1950年12月、ロンドン

《CD4》
[Bayreuth,1951 & 1953]
ワーグナー:歌劇『ローエングリン』
1-2) 第1幕より(前奏曲/悲しみに打ち沈んだ日々)*
3-6) 第3幕より(前奏曲/遥かなる大地へ/大地が揺れる! 何という闇!/愛する白鳥よ!)*、舞台神聖祝典劇『パルジファル』
7-8) 第1幕より(王が浴みより帰って来る―場面転換の音楽/最後の晩餐にあずかるために)
9-10) 第2幕より(パルジファル! とどまりなさい!/私はあの子が母の胸にすがるのを見た)
11-12) 第3幕より(これは我々に約束されたこと―聖金曜日の音楽/真昼時:いよいよその時刻となった―場面転換の音楽)
[演奏]
エレノア・スティーバー(2,5,6)、アストリッド・ヴァルナイ(6)、マルタ・メートル(9,10)、ローレ・ヴィスマン(9)、エリカ・ツィマーマン(9)、ハンナ・ルートヴィヒ(9)、パウラ・ブリフカルネ(9)、Maria Lacon(9)、エルフリーデ・ヴィルト(9)(ソプラノ)
ヨーゼフ・グラインドル(2,4-6)、ルートヴィヒ・ヴェーバー(7,11,12)(バス)
ヴォルフガング・ヴィントガッセン(テノール)(4,5-7,9,11)
バイロイト祝祭合唱団(4-6,8)
ヨーゼフ・カイベルト(1-6)&ハンス・クナッパーツブッシュ(7-12)(指揮)バイロイト祝祭管弦楽団
[録音]
1953年8月(1-6)、1951年8月(7-12)、バイロイト

《CD5》
[Amsterdam,1951 & Hamburg,1953]
1-4) ブラームス:交響曲第3番ヘ長調Op.90、
5-8) ドヴォルザーク:交響曲第7番ニ短調Op.70*
[演奏]
ジョージ・セル(指揮)ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(1-4)
ハンス・シュミット=イッセルシュテット(指揮)北ドイツ放送交響楽団(5-8)
[録音]
1951年9月、アムステルダム(1-4)、1953年3月、ロンドン(5-8)

《CD6》
[Copenhagen,1952 & 1953]
ハイドン:
1-4) 交響曲第48番ハ長調Hob.I:48『マリア・テレジア』*
5-8) 交響曲第44番ホ短調Hob.I:44『悲しみ』*
9-12) ニールセン:交響曲第1番ト短調Op.7*
[演奏]
モーゲンス・ヴェルディケ(1-8)&トーマス・イェンセン(9-12)(指揮)デンマーク国立放送交響楽団
[録音]
1953年5月(1-8)、1952年6月(9-12)、コペンハーゲン

《CD7》
[Paris,1952 & 1953]
リュリ:
1) 歌劇『アルセスト』より「Il faut passer」*
2) 歌劇『カドミュスとエルミオーヌ』より「Belle Hermione」*
3) グルック:歌劇『予期せぬ邂逅』より「C'est un torrent impetueux」*
4) ラモー:歌劇『カストールとポリュックス』より「Nature,amour」*
5) ドニゼッティ:歌劇『ランメルモールのルチア』より「狂乱の場」*
6) トマ:歌劇『ハムレット』より「狂乱の場」*
ビゼー:歌劇『真珠採り』より
7) 聖なる神殿の奥深く(第1幕)
8) いつかのような暗い夜に(第2幕)
9) 私は震える、私はよろめく(第3幕)
10) リムスキー=コルサコフ:歌劇『サトコ』より「ヴァリャーグ商人の歌」
ムソルグスキー:歌劇『ボリス・ゴドゥノフ』より
11) モノローグ(第2幕)
12) ヴァルラームの歌(第1幕)
13-17) ハチャトゥリアン:組曲『仮面舞踏会』(第1曲:ワルツ/第2曲:ノクターン/第3曲:マズルカ/第4曲:ロマンス/第5曲:ギャロップ)
[演奏]
ジェラール・スゼー(1-4)、ジャン・ボルテール(7,9)(バリトン)
マド・ロバン(5,6)、ジャニーヌ・ミショー(8,9)(ソプラノ)
リベロ・デ・ルカ(テノール)(7)、ラファエル・アリエ(バス)(10-12)
ロバート・コーマン(1-4)、リシャール・ブラロー(5,6,13-17)&アルベルト・エレーデ(7-12)(指揮)
パリ音楽院管弦楽団
[録音]
1952年7月(1-4)、6月(5,6)、1953年10月(7-9)、6月&10月(10-17)、パリ

《CD8》
[Coronation Year,1953]
1) ウォルトン:行進曲『宝玉と勺杖』
2) バックス:戴冠式行進曲
エルガー:
3) 行進曲『威風堂々』第1番ニ長調Op.39 No.1
4) 帝国行進曲Op.32
5) 行進曲『威風堂々』第4番ト長調Op.39 No.4
6) 作者不詳:ライ・スティル・マイ・ディア*
パーセル:
7) ニンフと羊飼い*
8) 美しき島*
9) モーリー:時は花祭りの5月*
10) 作者不詳:恋人に林檎をあげよう*
アーン:
11) 蜜蜂の吸う蜜を*
12) オ・ラヴィシング・ディライト*
13) 作者不詳:ボビー・シャフトー*
14-24) ブリテン:フランク・ブリッジの主題による変奏曲Op.10
(1. Introduction and Theme/2. Adagio/3. March/4. Romance/5. Aria Italiana/6. Bouree Classique
7. Wiener Waltzer/8. Moto Perpetuo/9. Funeral March/10. Chant/11. Fugue & Finale)*
25-30) ウォーロック:カプリオール組曲
(1. Basse-Danse/2. Pavane/3. Tordion/4. Bransles/5. Pieds-en-l'air/6. Mattachins [danse de l'epee])*
[演奏]
ジェニファー・ヴィヴィアン(ソプラノ)(6-13)
アーネスト・ラッシュ(ピアノ)(6-13)
サー・マルコム・サージェント(指揮)ロンドン交響楽団(1-5)
ボイド・ニール(指揮)ボイド・ニール弦楽合奏団(14-30)
[録音]
1953年4月(1-5,14-30)、5月(6-13)、ロンドン

《CD9》
[Britten & Aldeburgh ,1953]
「オールドバラ音楽祭オープニング・コンサート、1953年6月」
1-7) オールドハム/ティペット/バークリー/ブリテン/サール/ウォルトン:エリザベス王朝の主題による変奏曲
(ウィリアム・ バードの『セリンジャーのラウンド』の主題による)*
アーン:8) ルール・ブリタニア*
9) 仮面劇『妖精の王子』より「Now All the Air Shall Ring」*
10) パーセル:アンセム「おお主よ、われらが王に長き命を」*
ブリテン:
11-14)シンプル・シンフォニーOp.4*
15-22) セレナードOp.31
(プロローグ/パストラル/ノクターン/エレジー/挽歌/聖歌/ソネット/エピローグ)*
[演奏]
アーダ・マンディキアン(9)、グラディス・ウィッタード(9)(ソプラノ)
ピーター・ピアーズ(テノール)(8,10,15-22)
アルフレッド・デラー(カウンターテノール)(10)、ノーマン・ラムスデン(バス)(10)
デニス・ブレイン(ホルン)(15-22)、オールドバラ祝祭合唱団(8-10)
ベンジャミン・ブリテン(1-7)&イモージェン・ホルスト(8-10)(指揮)オールドバラ祝祭管弦楽団
ユージン・グーセンス(指揮)ロンドン新交響楽団(11-22)
[録音]
1953年6月、オールドバラ(1-10)、1953年11月、ロンドン(11-22)

《CD10》
[Ein deutsches Requiem,1954]
1-7) ブラームス:ドイツ・レクイエムOp.45*
[演奏]
ローレ・ヴィスマン(ソプラノ)、テオ・アダム(バリトン)
ゲオルグ・ショルティ(指揮)フランクフルト歌劇場管弦楽団・合唱団
[録音]
1954年11月、フランクフルト

《CD11》
[Return to Decca,1955]
1-6) J.S.バッハ:パルティータ第3番ホ長調BWV1006*
モーツァルト:
7-9) ピアノ協奏曲第13番ハ長調K.415
10-12) ピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466
[演奏]
エミル・テルマーニー(ヴァイオリン)(1-6)、ジュリアス・カッチェン(ピアノ)(7-12)
ペーター・マーク(指揮)ロンドン新交響楽団(7-12)
[録音]
1953年9月(1-6)、1955年8月(7-12)、ロンドン

《CD12》
[Culshaw in his own words 1960 & 1980]
1-11)「オペラの誕生」ゲオルグ・ショルティによるワーグナー:楽劇『トリスタンとイゾルデ』のリハーサル・シーン(ジョン・カルショーによるナレーション)
12) ジョン・カルショー、ワーグナーの楽劇『神々の黄昏』を語る*
[演奏]
ジョン・カルショー(ナレーション)、ビルギット・ニルソン(ソプラノ)(1-11)
レジーナ・レズニック(メッゾ・ソプラノ)(1-11)、フリッツ・ウール(テノール)(1-11)
トム・クラウゼ(バス・バリトン)(1-11)、ウィーン楽友協会合唱団(1-11)
ゲオルグ・ショルティ(指揮)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1-11)
[録音]
1960年9月、ウィーン(1-11)、1980年1月、ロンドン(12)

*DECCAによる世界初CD化

プロデューサー:ジョン・カルショー

カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)

掲載: 2024年04月19日 10:00