Naxos~2024年10月第2回発売新譜情報(7タイトル)
CD(7タイトル)
■作品詳細
今回はフランツ・シュミット生誕150年、名匠シナイスキーの録音をボックス化した交響曲全集に、ブラック・ダイク・バンドが演奏するジョン・ラターのクリスマス・キャロル集、18世紀に書かれた2つのホルンのための協奏曲集、パイジェッロの歌劇《見せかけの恋人》(世界初録音)、東ドイツ所縁のフルート協奏曲集など、世界初録音を含むCD7タイトルがリリースされます。
フランツ・シュミット:交響曲全集(4枚組)
ヴァシリー・シナイスキー(指揮)、マルメ交響楽団
【フランツ・シュミット生誕150年、名匠シナイスキーの録音をボックス化。併録の管弦楽曲も魅力です。】
シェーンベルクと同じ年に生まれ、ウィーン音楽院でブルックナーに学んだフランツ・シュミット。1899年から1933年にかけて作曲された4曲の交響曲は、オーストリア・ドイツ音楽の伝統を踏襲しながら、彼が終生憧れを抱いていたロマン派への傾倒も感じられます。対位法の巧みさが光る交響曲第1番、第2楽章に精巧な変奏曲が置かれた第2番、1928年「シューベルト没後100周年記念式典」のために書かれた第3番、娘エマへのレクイエムでもある深い悲しみが全体を支配する第4番。それぞれの作品に、歌劇《ノートル・ダム》からの管弦楽曲や軽騎兵の歌による変奏曲、シャコンヌなど主要な管弦楽作品を併せて収録しています。ヴァシリー・シナイスキーとマルメ交響楽団による、2008年から2009年のこの一連の録音はBBC ミュージック マガジンなど各誌で高い評価を受けました。
(ナクソス・ジャパン)
ジョン・ラター:ブラス・アット・クリスマス
ブラック・ダイク・バンド
美しい旋律と豊かなハーモニーが広く愛されている英国の作曲家ジョン・ラターのキャロルを、1855年からの長い歴史を持ち、世界で最も成功したブラスバンドの一つ、ブラック・ダイク・バンドが演奏。このアルバムでは、ラターの名クリスマスキャロルをブラスバンド用に新しくアレンジ。それぞれ異なる歴史や背景を持ち、合唱やオーケストラで繰り返し演奏されてた作品に新しい生命が吹き込まれています。アルバムは輝かしい「手を打ち鳴らせ」で始まり、伝承曲「クリスマスおめでとう(We Wish You a Merry Christmas)」の見事なアレンジで締めくくられます。クリスマスを彩る華やかな1枚です。
(ナクソス・ジャパン)
ホルンの黄金時代 2つのホルンのための協奏曲集 - ヴィット、ホフマイスター、L. モーツァルト、ポコルニー
ヤチェク・ムズィク(第一ホルン)、ダニエル・ケルデレヴィチ(第二ホルン)、ジョアン・ファレッタ(指揮)バッファロー・フィルハーモニー管弦楽団
狩猟時の信号用楽器を原点とするホルンは、18世紀になるとソロ楽器としての地位を確立し、ハイドンやモーツァルトをはじめとする数多くの作曲家たちがホルンのための作品を作曲、その中には2本以上のホルンのための作品も多く含まれます。このアルバムに収録されたホルン協奏曲は、いずれも当時のホルン奏者の技術的進歩と作曲技法の充実を示しています。ベートーヴェンと同じ年に生まれたフリードリヒ・ヴィットの作品は、力強い第1楽章、優雅なロマンス、舞曲を思わせる終楽章で構成されており、ホフマイスターの作品は、親しみやすいテーマと技巧的な展開を特徴としています。レオポルト・モーツァルトの協奏曲では、ホルンと弦楽器が緊密に絡み合い、軽快なリズムと技巧的な要素が加わっています。ポコルニーのヘ長調の協奏曲は、2本のフルートがソロ・パートに彩りを加え、優雅なラルゲットが生き生きとした楽章に挟まれています。 バッファロー・フィルの首席ホルン奏者ヤチェク・ムズィクと副首席ホルン奏者ダニエル・ケルデレヴィチが巧みなソロを披露します。
(ナクソス・ジャパン)
世界初録音
東ドイツのフルート協奏曲集 - コーハン、ネーター、マトゥス
クラウディア・シュタイン(フルート)、デイヴィッド・ロバート・コールマン(指揮)フランクフルト・ブランデンブルク州立管弦楽団
ドレスデン育ちのフルート奏者クラウディア・シュタインが自身のルーツに関わる作品を紹介する1枚。シュタインは23歳の時にバレンボイムからベルリン・シュターツカペレの首席奏者にスカウトされた名手で、ここでは東ドイツの時代を経験した作曲家によるフルート協奏曲を収録しています。ギュンター・コーハンのコンチェルティーノは新古典主義の影響を受けつつも、現代的な和声を用いたユニークな作品。比較的シンプルなソナタ形式の第1楽章から始まり、表情豊かなアンダンティーノと活発なヴィヴァーチェで締めくくられます。ギスベルト・ネーターの協奏曲はシュタインのために書かれた作品で、古典派の作曲家ヨハン・ヨアヒム・クヴァンツの影響を受けつつも、現代的な内容と表現が特徴です。音楽全体はフルートが支配し、軽やかなパッセージを伴う動きのある第1楽章や静かなアンダンテなど、変化に富んだ構成を持っています。ジークフリート・マトゥスの作品は、5楽章構成。セリエル要素を用いた音楽で、ソリストとオーケストラの変化する関係を描写しています。
(ナクソス・ジャパン)
デイル・カヴァナーと友人たち ギター作品集
デイル・カヴァナー、アニエッロ・デシデリオ、ゾーラン・ドゥキッチ(ギター)、ほか
カナダ出身のギタリスト、デイル・カヴァナー。アマデウス・ギター・デュオの一員でもある彼女は、自身でも多数の作品を発表しており、その豊かな才能は世界中の注目を集めています。このアルバムには彼女が友人たちのために作曲したさまざまな作品を収録。ドイツのギタリスト、ハンス・ヴェルナー・フッペルツのための「カレイドスコープ」をはじめ、コスタス・コツィオリス、ゾーラン・ドゥキッチ、アニエッロ・デシデリオのための超絶技巧を駆使した「ローデッド」や、カナダのギタリスト、エマ・ラッシュのために書いた自然をテーマとする「リフレクションズ・オン・アフターグロー」、ドイツのフランク・ゲルストマイアのための春と咲き誇る花を描いた美しい曲「カンパネッラ」など趣のある曲ばかり。最後の「ゾイへの子守歌」はドイツのイリーナ・キルヒャーの初孫
の誕生を祝したメロディアスな曲です。
(ナクソス・ジャパン)
世界初録音
ジョヴァンニ・パイジェッロ:歌劇《見せかけの恋人》(2枚組)
ステファノ・パリッセ(チェンバロ・指揮)エストリン管弦楽団
ジョヴァンニ・パイジェッロは、18世紀後半のイタリアで活躍したオペラ作曲家。80以上の歌劇を作曲し、その中にはモーツァルトに匹敵すると評価される作品も含まれます。
1776年、ナポリで成功を収めていたパイジェッロは、トンマーゾ・トラエッタの後任として、ロシアのエカチェリーナ2世によりサンクトペテルブルクの宮廷指揮者に任命されました。同地では聴衆に分かりやすい音楽が求められたため、ロシア滞在中にその作風は変化、目も眩むような超絶技巧を駆使した華やかな作品が次々と生まれました。この歌劇《見せかけの恋人》は、ロシア時代の作品で、登場人物は3人のみ。カミレッタが恋人のジェリーノとともに、年配で裕福なドン・ジローネを騙し、危険な結果を招く画策に巻き込んでいくというコメディが、パイジェッロの生来の劇的感覚によって見事に描かれています。作品所縁の地での上演を収録したアルバムです。
(ナクソス・ジャパン)
フランツ・シューベルト:ピアノのための舞曲集
ドミニク・ケリ(ピアノ)
【シューベルトの愛らしく楽しいワルツや舞曲を集めた1枚】
シューベルト自身はあまりダンスを踊らなかったと言われていますが、パーティや友人たちの集まりの際には率先してピアノを演奏し、場を盛り上げる作品を提供しました。このアルバムでは、ワルツやレントラーといった軽やかなダンス曲に焦点を当て、シューベルトならではの美しくバランスの取れた旋律美を楽しむことができます。どの曲もほとんど1分以内と短いながら、調性の変化にも細心の注意が払われており、技術的には比較的容易に演奏できるため、ピアニストにとっても親しみやすいものばかりです。また、「34の感傷的なワルツ」の初期稿が含まれている他、アルバムの最後には1943年にリヒャルト・シュトラウスが編曲した《クッペルヴィーザー・ワルツ》も収録されています。ドミニク・ケリはアメリカ合衆国セントルイス生まれ。ジェームズ・コンロンやジェラード・シュワルツをはじめとする指揮者と共に、アメリカ国内の数多くのオーケストラと共演しており、リサイタルも多数行っています。また、ヴィジェイ・グプタ、増田喜嘉とともにダルシャン・トリオの一員としても活躍しています。
(ナクソス・ジャパン)
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カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2024年09月26日 00:00