ジョージ・セル、1940年代のスメタナ録音集 2024年10月24日発売
スメタナ生誕200年を記念してアメリカ時代初期のセルの演奏を初CD化。「わが生涯より」のオケ版は初演時の記録、「ワレンシュタインの陣営」はセル唯一の演奏
ヨーロッパで活躍していたジョージ・セルが第2次大戦の戦禍を避けて渡米したのが1939年。急な渡米だったためすぐには指揮の仕事が決まらず、セルは空いた時間を使ってスメタナの弦楽四重奏曲第1番「わが生涯より」をオーケストレーションしました。1941年1月にはトスカニーニの招きでNBC交響楽団にデビュー、3月の2度目の出演時に指揮したのがここに収録された《売られた花嫁》序曲、「モルダウ」、「わが生涯より」でした。ニューヨークタイムズはセルの指揮を「驚くべき正確さ、厳格なビート、鋭いアクセント、濁りの無いフレージング」と高く評価し、この日が初演となった「わが生涯より」についても「むやみに肥大化させない、楽曲の理にかなったオーケストレーション」を讃えました。セルはこの曲に特別な思いを寄せ、アメリカの主要オーケストラに招かれた際にしばしばとりあげ、クリーヴランド管へのデビューの際にも指揮、1949年には米コロンビアに録音しました。「ワレンシュタインの陣営」はセルの公式録音が無く、当CDの解説によれば、ここに収められたものが唯一の演奏記録とのことです。
いずれもモノラルながらしっかりとした音質。トラック2、3、8の最後には放送局のアナウンスが収録されています。
(ナクソス・ジャパン)
【曲目】
ベドジフ・スメタナ(1824-1884):
1. 歌劇《売られた花嫁》序曲
2. 交響詩「ワレンシュタインの陣営」 Op. 14
3. 連作交響詩「わが祖国」 - 第2曲 モルダウ(ヴルタヴァ)
4. 連作交響詩「わが祖国」 - 第4曲 ボヘミアの森と草原から
5-8. 弦楽四重奏曲第1番 ホ短調 「わが生涯より」 (ジョージ・セルによる管弦楽版)
【演奏】
NBC交響楽団…1-3.5-8
ボストン交響楽団…4
ジョージ・セル(指揮)
【録音】
全てライヴ(MONO)
1941年3月8日 ニューヨーク、Studio 8-H, Radio City…1、3、5-8
1942年1月13日 ニューヨーク、Studio 8-H, Radio City…2
1945年1月19日 ボストン、シンフォニー・ホール…4
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2024年10月16日 00:00