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Naxos~2024年12月第1回発売新譜情報(8タイトル)

アレクセイ・ショール

CD(8タイトル)



■作品詳細

今回は数学者から作曲家に転じたアレクセイ・ショールの作品集に、歌劇作曲家として知られるマルシュナーのピアノ三重奏曲、ポーランドの作曲家マラフスキの管弦楽作品集、マルトゥッチのピアノ作品集、クリスティアン・カラーラの作品集など、世界初録音を含むCD8タイトルがリリースされます。

世界初録音
アレクセイ・ショール(1970-):作曲家のノート 第1集
アンナ・ウライエヴァ(ピアノ)、マルク・ブシュコフ(ヴァイオリン)、ドミトリ・ヤブロンスキー(指揮)、ジョン・ワーナ(指揮)キーウ・ヴィルトゥオージ

アレクセイ・ショール(ショア)はウクライナで生まれ、現在はニューヨークを拠点に活動する作曲家です。アメリカで数学を学び、博士号を取得した後、2016年までは数学者として働きながら、幼い頃から好きだったクラシック音楽の作曲にも挑戦してきました。ヴィオラ奏者デイヴィッド・アーロン・カーペンターがコンサートで彼の作品をアンコール曲として演奏したことで一躍注目を集め、以降、ウィーン楽友協会、ベルリン・フィルハーモニー、カーネギーホール、ケネディセンターなど、世界中の著名なコンサートホールで多くの演奏家たちが演奏、録音を行い、メディアでも広く紹介されています。2017年からはアルメニア国立交響楽団のコンポーザー・イン・レジデンスを務めており、2024~26シーズンにはオックスフォード・フィルハーモニー管弦楽団のコンポーザー・イン・レジデンスも務める予定です。
このアルバムにはショールの2作品を収録。彼が様々な地を訪れた際の印象を音楽に込めた「トラベル・ノートブック」は7つの小品で構成された組曲で、旅への想いを綴った「旅人の祈り」で始まり、続く6曲は特定の場所から得たインスピレーションが描かれています。街のエネルギーを表現した「ランブラス通り」や過去へのオマージュとほろ苦い別れの感情が込められた「アディオ」、究極の美とロマンスが描かれた「リュクサンブール庭園」の他、ジュリアス・シーザーの歴史的決断に基づく「ルビコン」、ヴェネツィアの現代の課題に対する作曲家の悲しみを表現した「悲しみ」、ロイヤルアスコットへの訪問後、競馬の独特の興奮、エネルギー、騒動を描写した「騎手」と多様なテーマが含まれています。ヴァイオリン協奏曲第4番ロ短調は、2021年に新型コロナウイルス感染症の世界的拡大の中で作曲された作品。メロディーや調性へのこだわりを反映しつつ、初期の作品とは異なる音色とスタイルを持つ、ロマンティックな雰囲気と情熱的なメロディーが特徴です。
(ナクソス・ジャパン)

ハインリヒ・オーギュスト・マルシュナー(1795-1861):ピアノ三重奏曲集 第1集
グールド・ピアノ・トリオ

ハインリヒ・マルシュナーは、ウェーバーとワーグナーの間の世代におけるドイツ・ロマン派オペラの代表的な作曲家として知られていますが、その優れた室内楽作品はしばしば見過ごされがちです。とりわけ彼はピアノ三重奏曲を愛し、生涯で7曲を作曲。友人であったシューマン夫妻からも高く賞賛されています。
このシリーズ第1集には初期の第1番と円熟期の第7番を収録。抒情的でコントラストに富んだ第1番は軽快なリズムと清々しい旋律が特徴。第7番はより洗練されたスタイルで、エネルギッシュで力強いテーマと、内省的なセクションが交互に現れる中、3つの楽器が巧みに対話を繰り広げます。古典派から現代まで幅広いレパートリーを持つグールド・ピアノ・トリオの演奏で。
(ナクソス・ジャパン)

アルトゥル・マラフスキ(1904-1957):管弦楽作品集 - 交響的練習曲、ポピュラー組曲 他
ベアタ・ビリンスカ(ピアノ)、マリウシュ・スモリー(指揮)アルトゥル・マラフスキ・フィルハーモニー管弦楽団

アルトゥル・マラフスキは、ポーランドの作曲家、ヴァイオリニスト、指揮者。若くしてヴァイオリンの名手として期待されましたが、左手の怪我により演奏活動を断念し、教育と作曲に専念しました。クラクフ音楽院で教鞭を執りながら再度作曲を学び、多くの優れた作曲家を育てました。1957年に53歳で急逝しましたが、彼の作品は高く評価され、ポーランド現代音楽の発展に大きく貢献しています。マラフスキの管弦楽曲は、民族的要素と力強い曲想を特徴とし、同時代の作曲家ルトスワフスキとの共通点が見られます。その音楽は、多彩なリズムとコントラストの強い旋律の組み合わせが特徴で、強い印象を与えます。
このアルバムには、ピアノとオーケストラの対話が印象的な1947年の「交響的練習曲」、ソ連の影響下で書かれたにもかかわらず独創的な表現に満ちた「ポピュラー組曲」、ルトワフスキ作品を思わせる「序曲」と「トッカータ」に加え、作曲家によって破棄された「グラル山岳民族の三部作」を収録。こちらは1988年にチェロ奏者、指揮者、作曲家のカジミエシュ・ヴィウコミルスキによって残存資料から再構成された作品です。
(ナクソス・ジャパン)

一部世界初録音
ジュゼッペ・マルトゥッチ(1856-1909):ピアノ作品集 - カプリッチョとセレナーデ、6つの小品 他
マッテオ・ジェネラーニ(ピアノ)

ジュゼッペ・マルトゥッチは、19世紀後半のイタリア器楽音楽の復興に尽力した作曲家です。彼の管弦楽作品はマーラーやトスカニーニから高く評価され、特にピアノ協奏曲は多くのファンを魅了しました。しかし、彼のピアノ作品は、アルフレード・カゼッラから「サロン風である」と厳しく批判されたことも影響し、これまであまり演奏されることはありませんでした。
このアルバムには、ショパンやメンデルスゾーンの影響を受けたマズルカや夜想曲、スカルラッティを思わせる「やさしいソナタ」、古典的な形式にロマン派の語法を採り入れた「メヌエットとテンポ・ディ・ガヴォット」、各々の曲にフランス語のタイトルが付けられた「6つの小品」、リストを思わせる「タランテッラ」など、世界初録音を含む作品が収録されており、どの曲も優れたピアニストでもあったマルトゥッチならではの優雅な旋律と華やかな技巧に彩られています。イタリアのピアニスト、マッテオ・ジェネラーニは、ジュゼッペ・マルトゥッチの研究者であり、彼のピアノ作品の演奏、録音、普及に尽力しています。
(ナクソス・ジャパン)

アンドレ・パルフェノフ(1972-):バンドネオン・ストーリー
イウリアナ・ミュンヒ(ヴァイオリン)、アンドレ・パルフェノフ(ピアノ)、オマール・マッサ(バンドネオン)

今やアルゼンチン・タンゴの象徴的存在であるバンドネオンですが、元をたどると1850年頃にドイツのクレーフェルトでハインリッヒ・バンドによって発明されたもの。そのクレーフェルトでは1985年からバンドネオン・フェスティバルが行われています。2023年の同フェスティバルで受賞したマッサとパルフェノフのプロジェクト「バンドネオン・ストーリー」は、ドイツで歌や民俗音楽の伴奏に使われていたバンドネオンが移民や船乗りによってブエノスアイレスに持ち込まれてタンゴ・アンサンブルの一部となり、やがて労働者階級の連帯の象徴になってゆく過程を音楽で描いたものです。ピアソラの影響を強く感じさせるモダンでエモーショナルな音楽絵巻です。
(ナクソス・ジャパン)

世界初録音
クリスティアン・カラーラ(1977-):作品集 - 悪魔の橋、エヴリン、砂漠の花、4つの情緒
ニール・カバレッティ(指揮)FVG管弦楽団

イタリア北東部のフリウリ地方で生まれた作曲家クリスティアン・カラーラの作品集。「悪魔の橋」は、フリウリ地方の伝説をもとに、チェロとオーケストラのための交響詩として作曲されました。チェロが主役として活躍、橋にまつわる伝説を描いています。「エヴリン」はジェイムズ・ジョイスの短編小説に基づく作品。生まれ育った場所から抜け出すことのできないエヴリンの内面の葛藤を物語の進行に沿った構成で描き、オーケストラの多彩な響きが存分に生かされています。「砂漠の花」は、イザヤ書のテキストに基づくアルトとオーケストラのための4つの歌で、砂漠が美しい庭園に変わる喜びを表現。「4つの情緒」は、フルートと弦楽アンサンブルが緊密な対話を繰り広げます。
(ナクソス・ジャパン)

一部世界初録音
クラリネットとギターのための21世紀作品集 - スザーニ、ジャコメッティ、フレイドリン、シエッラ
アンドレアス・ヘルマンスキ(クラリネット)、エミリー・フェンド(ギター)

ギターとクラリネットのデュオ作品の普及を目指し、現代作曲家に新たなレパートリーを委嘱しているアンドレアス・ヘルマンスキとエミリー・フェンド。このアルバムでは、4人の作曲家による多彩な作品を演奏しています。優れたギタリストでもあるスザーニのソナタは3つの楽章で構成されており、曲の中心を成すのは第2楽章。第1楽章と第3楽章は軽快でリズミカルな響きの中に、第2楽章と共通のモチーフが展開されます。イタリアのジャコメッティによる「アマゾンの森の誇り高き叫び」は、自然音を楽器で象徴的に表現し、アマゾンの危機を描いています。ロシア出身のフレイドリンの「カフカ・ソナタ」は、暗く複雑な心理的風景を表現しており、「湖にかかる霧」は憂鬱でありながらも、抒情的な旋律が特徴です。プエルトリコの作曲家シエッラのデュオソナタは、古典的な形式と現代的な音楽語法を融合させた作品です。
(ナクソス・ジャパン)

ヨハネス・ブラームス(1833-1897):歌曲全集 第6集
エスター・ヴァレンティン=フィーグト(メゾ・ソプラノ)、コンスタンティン・インゲンパス(バリトン)、ウルリヒ・アイゼンロール(ピアノ)

NAXOSのブラームス歌曲全集シリーズ。第6集には4曲の二重唱曲と、円熟期の独唱曲が収録されています。ブラームスは、独唱曲だけでなく二重唱曲においても深い表現力を示しており、作曲家20代後半に書かれたOp. 28では、人間関係の複雑さ、愛の喜びと苦しみ、そして人生の深遠な問いが表現されています。Op. 69の「9つの歌」は詩の世界観を音楽で豊かに表現しており、文学作品との深い関わりが感じられるもの。Op. 58もさまざまな表情を見せる曲集で「セレナード」ではイタリア的な軽やかさも感じられます。Op. 72はより個人的で内省的な内容を持ち全曲にわたり「人生の儚さ」が描かれています。ケルン音楽舞踊大学でマリオ・ホフとウルリッヒ・アイゼンロールに師事し2022年からはバイエルン放送合唱団のメンバーとして活動するエスター・ヴァレンティン=フィーグトと、このシリーズで民謡曲集(8.574345、8.574346)を歌ったコンスタンティン・インゲンパスの演奏です。
(ナクソス・ジャパン)

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カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2024年11月14日 16:00