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バンジャマン・アラール 『J.S.バッハ:鍵盤のための作品全集Vol.10 ~ トリオ・ソナタ、アンナ・マグダレーナ・バッハのための音楽帳』 3枚組 2025年5月下旬発売

バンジャマン・アラール

アラールのバッハ・シリーズ、第10弾の登場!
ライプツィヒのバッハ家での音楽づくりを垣間見るような親密な音色

CD(3枚組)


■作品詳細

アラールによるバッハの鍵盤作品全曲シリーズ、第10弾の登場です。ここではライプツィヒの初期に焦点を当て、カントールのバッハの家庭の、より親密な世界へと私たちをいざなってくれます。トリオ・ソナタは、通常は一人のオルガンが、右手と左手、そしてペダルによって3パートのアンサンブルを展開することが多いですが、ここでアラールは、親密さに重きを置いて、チェンバロとクラヴィコードでこれらを演奏。音域はどうなるのか、といった問題はまったく感じられない、まるでバッハが家庭で演奏していたのはこうした音だったのではないか、と思わされるような自然かつ親密な演奏に驚かされます。ほか、アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳に収録されている様々な楽曲も含めて演奏しており、バッハ家での音楽的対話が再現されているようです。

=アラールの言葉(ブックレットより抄訳)=
「この全曲録音の音楽の旅は、さまざまな楽器との出会いの中で続いていく。今回もまた、現在私が研究・調査している、あまり探検されていない音の世界を紹介したいという衝動に駆られた。前巻の華麗な協奏曲と舞曲に続くこの第10 弾では、家庭の親密な環境に重きを置いた。バッハの時代、音楽を学ぶことは、家族の輪の中で音楽を演奏することに直結していた。
6つのトリオ・ソナタの場合、バッハは使用する楽器を指定していないが、「a 2 Clav et Pedale(2つの鍵盤とペダル)」という言葉から、当時流行していた2つのマニュアルとペダル板を備えた楽器で演奏できることは容易に想像できる。オルガニストはもちろん、クラヴィコードやペダル・チェンバロでも演奏できるはずではないか。これは、より親しみやすいヴァージョンを選ぶと決めたときに、自然に発想した楽器の解決策だった。フィリップ・ユモーがカール・コンラッド・フライシャーのオリジナルをもとに製作したチェンバロは、すでに第3巻と第4巻でお聴きいただいたが、このソナタのうち3 曲で再び登場する。他の3曲では、第8巻でも演奏したクリスティアン・ゴットフリート・フリーデリチのクラヴィコードをエミール・ジョバンが製作し、ダヴィッド・タンネンベルクのクラヴィコードをジャン・トゥルネが製作した。3 つの楽器はすべて、ケンティン・ブルーメンレーダー製のペダル板を装着している。
アンナ・マグダレーナのための音楽帳では、ゲリンデ・ゼーマンの天使の歌声が、ヨハン・アドルフ・ハス(1763年)の歴史的なクラヴィコードと相まって、私たちをその世界へと誘う。
ヨハン・アドルフ・ハス(1763年)の歴史的なクラヴィコードと組み合わされ、私たちを、家庭音楽の演奏が家族の楽しみの不可欠な一部であった世界へと誘う。
ここで、ライプツィヒのバッハの家の内部を垣間見ることができ、18世紀の第一四半世紀に、そこでどのような音楽づくりが行われていたのか、なんらかのイメージが聴き手の方にも湧くことを願う。」
(HARMONIA MUNDI)

■収録曲

J.S. バッハ(1685-1750):鍵盤のための作品全集Vol.10
~トリオ・ソナタ、アンナ・マグダレーナ・バッハのための音楽帳

[CD1]
J.S. バッハ:トリオ・ソナタ集 BWV 525-530
1-3. トリオ・ソナタ第1 番 変ホ長調 BWV 525
4-6. トリオ・ソナタ第2 番 ハ短調 BWV 526
7-9. トリオ・ソナタ第5 番 ハ長調 BWV 529
10-12. トリオ・ソナタ第4 番 ホ短調 BWV 528
13-15. トリオ・ソナタ第6 番 ト長調 BWV 530
16-18. トリオ・ソナタ第3 番 ニ短調 BWV 527

[CD2]
J.S. バッハ:
1. コラール「尊き御神の統べしらすままにまつろい」 BWV 691*
2. メヌエット ヘ長調 BWV Anh.113
3. コラール「おのが平安に帰り」BWV 510
4. コラール「なんと幸せなわれ、おお心の友よ」BWV 517*

5. F.クープラン(1668-1733):ロンドー 変ロ長調

J.S. バッハ:
6. メヌエット 変ロ長調
7. コラール「汝に、エホバよ、われ汝に向かいて歌わん」BWV 299*
8-12. 組曲 ニ短調 BWV 812(フランス組曲第1 番の初期稿)

C.P.E. バッハ(1714-1788):
13. 行進曲 ト短調 BWV Anh.122
14. ポロネーズ ト短調 BWV Anh.123
15. 行進曲 ト長調 BWV Anh.124
16. ポロネーズ ト短調 BWV Anh.125

J.S. バッハ:
17. アリア「パイプにおいしいタバコを詰めて」BWV 515a*
18. アリア ト長調 BWV 098/1(ゴルトベルク変奏曲より)
19-21. 組曲 ハ短調 BWV 813(フランス組曲第2 番の初期稿)〔アルマンド、クーラント、サラバンド〕
22. アリア「汝なにゆえに憂うるや」 BWV 516*
23. コラール「われをとり計らいたまえ、神よ」 BWV 514*
24-29. パルティータ イ短調 BWV 827(パルティータ第3 番の初期稿)
30. コラール「おお、永遠、そは雷の音楽」BWV 513*

[CD3]
J.S. バッハ:
1. プレリュード ハ長調 BWV 846
2. メヌエット イ短調 BWV Anh.120
3. レチタティーヴォ「われは満ちたれり」BWV 82/2*(カンタータ第82 番より第2 曲)
4. アリア「まどろめ、疲れた目よ」BWV 82/3*(カンタータ第83 番より第3 曲)

クリスティアン・ペッツォルト(1677-1733):
5. メヌエット ト長調 BWV Anh. 114
6. メヌエット ト短調 BWV Anh. 115
7. J.S. バッハ:メヌエット ト長調 BWV Anh.116
8. C.P.E. バッハ:行進曲 変ホ長調 BWV Anh.127
9. J.S. バッハ:アリア「君われに心を贈りなば」(ジョバンニーニのアリア)BWV 518*
10. C.P.E. バッハ:チェンバロ独奏曲 変ホ長調 BWV Anh.129
11. ゴットフリート・ハインリヒ・シュテルツェル:御身がともにあるならば BWV 508*

J.S. バッハ:
12. ポロネーズ ト短調 BWV Anh.119
13. アリア「思いみよ、わが霊」BWV 509*
14. メヌエット ハ短調 BWV Anh.121

15. ゲオルク・ベーム(1661-1733):ベーム氏によるメヌエット ト長調

J.S. バッハ:
16. メヌエット ニ長調 BWV Anh.126
17. ポロネーズ ニ短調 BWV Anh.128

18. ベルンハルト・ディートリヒ・ルーテヴィヒ(1707-1740):行進曲 ヘ長調 BWV Anh.131

J.S. バッハ:
19. ポロネーズ ヘ長調 BWV Anh.117a&117b
20. メヌエット ニ短調 BWV Anh.132

21. ハッセ(1699-1783):ポロネーズ ト長調 BWV Anh.130

J.S. バッハ:
22-27. パルティータ ホ短調 BWV 830(パルティータ第3番の初期稿)
28. コラール「おのが平安に帰り」BWV 511*

【演奏】
バンジャマン・アラール
*=ジェルリンデ・ゼーマン(ソプラノ)

使用楽器:
[CD1]
1-9 : フィリップ・ユモー製チェンバロ、1720年ハンブルク製のカール・コンラート・フライシャー・モデル、ケンティン・ブルーメンレーダーのペダル板
Harpsichord by Philippe Humeau (Barbaste, 1993) after Carl Conard Fleischer (Hamburg, 1720), with a pedal board by Quentin Bulmenroeder (Haguenau, 2017)

10-18 : エミール・ジョバンによって組み立てられたクラヴィコード(2018年製)、ケンティン・ブルーメンレーダーのペダル板
クリスティアン・ゴットフリート・フリーデリヒ製Assembled clavichords by Emile Jobin モデル:Christian Gottfried Friederici(Gera, 1773) 、Jean Tournay(Noville-les-Bois, 1996) after David Tannenberg (Lititz, late 18th century),with a pedal board by Quentin Blumenroeder (Haguenau, 2021)

[CD2&3]
クラヴィコード、ヨハン・アドルフ・ハス(ハンブルク、1763年製)

【録音】
[CD1] 2024年3月、[CD2&3]2024年8月
総収録時間:3時間41分50秒

バンジャマン・アラールによるバッハの鍵盤作品全曲シリーズ





カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2025年04月24日 16:00