『ボストン・シンフォニー・チェンバー・プレイヤーズ~ドイツ・グラモフォン録音集<限定盤>』9枚組 2025年12月9日発売
世界レベルのオーケストラ奏者たちから生まれた、70年代の贅を尽くした演奏を集大成
輸入盤CD 9枚組
ボストン・シンフォニー・チェンバー・プレイヤーズが1970年代にドイツ・グラモフォンに残したすべての録音がまとめて発売されます。CD9枚組ボックス・セット。ボストン・シンフォニー・チェンバー・プレイヤーズはタングルウッド音楽祭で"本公演"であるボストン交響楽団のコンサートの前に演奏するために1964年に結成された室内アンサンブルですが、その後彼ら自身が"本公演"となり、年間を通してコンサートや録音を行うようになりました。ドビュッシーの晩年の室内楽作品集ではヴァイオリニストのジョゼフ・シルヴァースタイン、チェリストのジュールズ・エスキン、フルート奏者のドリオ・アントニー・ドワイヤーが中心的な役割を果たしています。シルヴァースタインの主導により、ボストン交響楽団本体のプログラムもそのレパートリーに反映していました。アイヴズ、カーター、ポーターによる現代アメリカの室内音楽には高いモダニズムがあり、完璧に準備されたストラヴィンスキーやシェーンベルクの画期的な作品には古典的なモダニズムがあります。ドヴォルザークの弦楽五重奏曲やブラームスのクラリネット五重奏曲などの核となるロマン派の曲、ヨハン・シュトラウスのワルツを室内楽編曲した珍しい作品も収められています。これらの多彩なレパートリーは、指揮棒の権威から解放された時の世界レベルのオーケストラ奏者から生まれる音色の美しさとある種喜びにあふれた自由なフレージングの中心にいるボストン・シンフォニー・チェンバー・プレイヤーズの演奏家たちからの贅を尽くした演奏です。1993年にはフィリップスに、名クラリネット奏者ハロルド・ライトを迎え、モーツァルトとブラームスのクラリネット五重奏曲というカップリングが実現しました。
オリジナル・ジャケット仕様。ブックレットにはピーター・クアントリルによる新たなエッセーが掲載され、ジョゼフ・シルヴァースタイン、ジュールズ・エスキン、ドリオ・アントニー・ドワイヤーという3人の卓越した演奏家がこのアンサンブルの注目度とアイデンティティにとっていかに重要であったかが語られています。
(ユニバーサル・ミュージック/IMS)

【曲目】
《CD 1》
1-3) カーター:フルート、オーボエ、チェロとチェンバロのためのソナタ
4) アイヴズ:ヴァイオリン、クラリネットとピアノのためのラルゴ
5-8) ポーター:オーボエと弦楽のための五重奏曲
【演奏】
ドリオ・アントニー・ドワイヤー(フルート)(1-3)
ラルフ・ゴンバーグ(オーボエ)(1-3,5-8)
ジュールズ・エスキン(チェロ)(1-3,5-8)
ロバート・レヴィン(チェンバロ[1-3]、ピアノ[4])
ジョゼフ・シルヴァースタイン(4-8)
マックス・ホバート(5-8)(ヴァイオリン)
ハロルド・ライト(クラリネット)(4)
バートン・ファイン(ヴィオラ)(5-8)
【録音】
1970年9月-10月、ボストン
《CD 2》
ドビュッシー:
1-3) ヴァイオリン・ソナタ
4-5) チェロ・ソナタ
6-8) フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ
9) シリンクス
【演奏】
ジョゼフ・シルヴァースタイン(ヴァイオリン)(1-3)
マイケル・ティルソン・トーマス(ピアノ)(1-5)
ジュールズ・エスキン(チェロ)(4-5)
ドリオ・アントニー・ドワイヤー(フルート)(6-9)
バートン・ファイン(ヴィオラ)(6-8)
アン・ホブソン(ハープ)(6-8)
【録音】
1970年2月、ボストン
《CD 3》
1-5) ドヴォルザーク:弦楽五重奏曲第2番ト長調Op.77
【演奏】
ジョゼフ・シルヴァースタイン、マックス・ホバート(ヴァイオリン)
バートン・ファイン(ヴィオラ)
ジュールズ・エスキン(チェロ)
ヘンリー・ポートノイ(コントラバス)
【録音】
1971年6月、ボストン
《CD 4》
1-5) シェーンベルク:室内交響曲第1番Op.9
6) ベルク:室内協奏曲より第2楽章(ベルクによるクラリネット、ヴァイオリンとピアノ編)
7) ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲(H.アイスラーによる室内アンサンブル編)
【演奏】
ジョゼフ・シルヴァースタイン、マックス・ホバート(7)(ヴァイオリン)
ドリオ・アントニー・ドワイヤー(フルート)(1-5,7)
ハロルド・ライト(クラリネット)、ジュールズ・エスキン(チェロ)(1-5,7)
ギルバート・カリッシュ(ピアノ)、バートン・ファイン(ヴィオラ)(7)
エドウィン・バーカー(コントラバス)(7)
ラルフ・ゴンバーグ(オーボエ)(7)
エヴァレット・ファース(7)
フランク・エプスタイン(7)(アンティークシンバル)
ジェローム・ローゼン(ハルモニウム)(7)
【録音】
1977年10月-1978年4月、ボストン
《CD 5》
シェーンベルク:
1-4) 組曲Op.29
5) 幻想曲Op.47
【演奏】
ジョゼフ・シルヴァースタイン(ヴァイオリン)、バートン・ファイン(ヴィオラ)(1-4)
ジュールズ・エスキン(チェロ)(1-4)
ハロルド・ライト(1-4)
ピーター・ハドコック(1-4)(クラリネット)
Willian Wrzesien(バス・クラリネット)(1-4)
ギルバート・カリッシュ(ピアノ)
【録音】
1979年2月(1-4)、1978年4月(5)、ボストン
《CD 6》
J.シュトラウス2世:
1) 皇帝円舞曲Op.437(シェーンベルク編)
2) ワルツ『南国のバラ』Op.388(シェーンベルク編)
3) ワルツ『酒、女、歌』Op.333(ベルク編)
4) 宝のワルツOp.418(ヴェーベルン編)
【演奏】
ジョゼフ・シルヴァースタイン、マックス・ホバート(ヴァイオリン)
バートン・ファイン(ヴィオラ)
ジュールズ・エスキン(チェロ)
ジェローム・ローゼン(ハルモニウム)
ギルバート・カリッシュ(ピアノ)
ドリオ・アントニー・ドワイヤー(フルート)
ハロルド・ライト(クラリネット)
【録音】
1977年4月、ボストン
《CD 7》
ストラヴィンスキー:
1-3) 管楽器のための八重奏曲
4) パストラール
5) ラグタイム
6-8) 七重奏曲
9) 12楽器のためのコンチェルティーノ
【演奏】
ドリオ・アントニー・ドワイヤー(フルート)(1-3,5,9)
ハロルド・ライト(クラリネット)
シャーマン・ウォルト(1-4,6-9)、マシュー・ルッジェーロ(1-3,9)(ファゴット)
アルマンド・ギターラ(1-3,5,9)、アンドレ・カム(1-3)、ロルフ・スメドヴィッグ(9)(トランペット)
ウィリアム・ギブソン(トロンボーン)(1-3,5,9)
Gordon Hallberg(バス・トロンボーン)(1-3,9)
ジョゼフ・シルヴァースタイン(4-9)、マックス・ホバート(5)(ヴァイオリン)
ラルフ・ゴンバーグ(オーボエ)(4,9)
ローレンス・ソーステンバーグ(コーラングレ)(4,9)
バートン・ファイン(ヴィオラ)(5-8)
ヘンリー・ポートノイ(コントラバス)(5)
チャールズ・カヴァロスキ(ホルン)(5-8)
エヴァレット・ファース(打楽器)(5)
Myron Romanul(ツィンバロン)(5)
ギルバート・カリッシュ(ピアノ)(6-8)
ジュールズ・エスキン(チェロ)(6-9)
【録音】
1974年12月、ボストン
《CD 8》
1-27) ストラヴィンスキー:兵士の物語
【演奏】
サー・ジョン・ギールグッド(語り手)
トム・コートネイ(兵士)
ロン・ムーディー(悪魔)
ジョゼフ・シルヴァースタイン(ヴァイオリン)
ヘンリー・ポートノイ(コントラバス)
ハロルド・ライト(クラリネット)
シャーマン・ウォルト(ファゴット)
アルマンド・ギターラ(コルネット)
ウィリアム・ギブソン(トロンボーン)
エヴァレット・ファース(打楽器)
【録音】
1971年5月、ボストン&1975年7月、ロンドン
《CD 9》
1-4) ブラームス:クラリネット五重奏曲ロ短調Op.115
5-8) モーツァルト:クラリネット五重奏曲イ長調K.581
【演奏】
ハロルド・ライト(クラリネット)
マルコム・ロウ、ローラ・パーク(ヴァイオリン)
バートン・ファイン(ヴィオラ)
ジュール・エスキン(チェロ)
【録音】
1993年5月、ボストン
【演奏】
ボストン・シンフォニー・チェンバー・プレイヤーズ