第72回青少年読書感想文全国コンクール 課題図書
掲載: 2026年06月08日 12:00

小学校 低学年の部
コトバロボに出会ってから、宿題をまかせきりのまこちゃん。
でも、一緒にすごすうちに、「学ぶ楽しさ」を感じはじめて…。
【みどころ】
宿題もドリルもやりたくないまこちゃん。
なんとか家から脱出すると、国語のことなら何でも教えてくれる“コトバロボ”に出会います。
全部おまかせ、らくちん、らくちん! でも、本当にこれでいいのかな?
【選定理由】
子どもたちの身近な「宿題」を、ロボットにさせてしまう、という子どもに読んでみたいと思わせるテーマがいまどき。
子どもたちの身近になりつつあるAIのことも考えることができる。
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「なにか いいこと あったかい?」
おじいちゃんにきかれ、ダニエルは「いいこと」をさがしに公園をめぐります。
何が見つかるかな。
【みどころ】
ダニエルと出会った鳥やオタマジャクシやリスたちが、それぞれの「いいこと」を教えてくれます。
「いいこと」は私たちの何気ない毎日のなかにたくさんあるよ、と気づかせてくれるすてきなお話です。
【選定理由】
絵がきれいで、丁寧なコラージュなど、じっくりと絵を楽しめる。
主人公の男の子と祖父の関係性の描かれ方がほほえましく、児童が自分も含め、まわりの「なにかいいこと」をさがしたくなる。
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あついあつい夏の日に、ララが出かけるのはひみつの場所。
「こんにちは、みどりのおともだち」やさしくララが声をかけると……。
【みどころ】
いつも元気でどろんこのララに、お母さんはちょっとイライラ。
とうとう、外に出かけちゃだめと言われてしまいます。
でも、ララが心をこめておともだちに呼びかけると……。
やさしい言葉が世界を生き生きと育みます。
【選定理由】
色の使い方がよく考えられている絵本。
太陽の色と主人公の女の子の生命力の表現など、ひきこまれる。
絵に力や夢が感じられ、主人公の成長と子どもの力・希望が見られ、読んでいて楽しい。
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はじまりはひと粒のたね。芽がでて花が咲いて枯れて、またたねになる。
たねを観察すると秘密が見えてくる。植物観察って面白い!
【みどころ】
植物は小さなたねから芽ばえ、花が咲いて枯れたあとに、またたねになって命をつなぐ。
カキのたねを分解したり、ヒマワリのたねの数を数えたり、64種類のたねや芽ばえのふしぎを写真で紹介。
植物観察って面白い!
【選定理由】
写真がとてもきれいな絵本。
さまざまな写真が使用され引きつけられる。
いろいろな種の写真も、どの種を植えようかという興味・関心、種のはじまりとおわりを想像するなど、考える読書を促す。
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小学校 中学年の部
主人公・蓮がつかんだスイミングの特訓生になるチャンス。
でも選ばれたのは弟の方で…。
ぼくのがんばりは「むだ」だったのかな?
【みどころ】
失敗したら、ぜ〜んぶ「むだ」…なんかじゃない!
夏休み、新しい友だちやコーチとの出会いを通して、小学生の蓮は「がんばった」ことの先にある本当の意味を見つけていく。
コツコツがんばっているきみへおくる物語。
【選定理由】
落胆や嫉妬といった小学4年生の主人公の心情が丁寧に描かれており、失意の中で前に進もうとする心の動きが伝わってくる。
チームメイトの個性も丁寧に描かれ、それぞれの成長も読み取れる。
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ある放課後、はじめてひとりでバスに乗ることになってしまった、目の見えないハイメ。
11歳の、ささやかで大きな冒険の1日。
【みどころ】
シャワーの水音、洗濯機の音…目の見えないハイメの朝は音ではじまります。
そんなハイメの日常と、小さな冒険を描く物語。
はじめての経験に伴う失敗や喜び、秘密…ハイメのはじめの一歩を、共に感じてみてください。
【選定理由】
困難に前向きに向き合い、成長する姿を描き、障害への理解や挑戦の大切さを伝える。
時系列で示される日常生活はイメージしやすく、舞台であるメキシコから異文化にも触れられる作品。
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つぎつぎ生えてくる雑草、育てたイネにおそいかかる台風や虫。
米づくりって、とってもたいへん!
おいしいお米、とれるかな?
【みどころ】
ゆうちゃんは、農家の中井さんがつくるお米が大好き!
小学2年生で弟子入りし、田んぼで米づくりを始めます。
ひりょうをつくり、なえを育て、田植え、草とり、虫たいじ。
米づくりってたいへん……でも、おもしろい!
【選定理由】
主人公が、子どもたちと同世代で親しみやすい。
大きめの写真と適宜入るコラムとともに、米作りに関する情報も得られ、読者がさまざまな気づきを得られる。
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宇宙飛行士は、どうやって「ウンチ」をするの?
無重力だとウンチが浮いちゃうし……。
宇宙トイレの秘密にせまる科学絵本!
【みどころ】
人類は英知をあつめて宇宙開発をおしすすめてきましたが、「トイレ」という大きな問題が残されていました。
NASAは、宇宙で快適につかえるトイレの開発を続けています。
宇宙トイレの秘密をときあかす科学絵本。
【選定理由】
類書がないところや、巻末資料まで読むことで、内容が理解でき、深めることができる構成。
独特でユニークな絵とタイトルだが、内容はふざけずに科学的。
探究する児童も出てくるような内容。
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小学校 高学年の部
運動は苦手なのに背が高いだけでミニバスのメンバーになった芽吹。
車いすバスケで努力するルイの姿に鼓舞され成長していく物語。
【みどころ】
運動が苦手で友だちもいないぼくがミニバス?
芽吹は入団を決意するも挫折し自信を失う。
そんな折、車いすバスケで努力するルイの姿に触発される。
仲間とぶつかりながら、自分の居場所を見出していく熱い成長物語。
【選定理由】
構成に工夫があり、バスケの練習や試合を通した主人公たちの成長が描かれる。
切磋琢磨しながら望むポジション確保のため、自分の役割を考え、改善し協力する過程が丁寧に描写されている。
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祖母の節さんが、理人に最後に託した封筒。
あの手紙には、言えなかった言葉が書かれているのだろうか—。
さあ、あなたもいっしょにドイツの旅へ!
【みどころ】
「理人、最後に伝えておきます」
祖母の節さんがぼくに託した、中身のわからない封筒。
節さんが伝えたかったことは何? そもそも節さんって―?
疑問を抱えながら、ぼくは「苦手なあいつ」とドイツへ向かうことになった。
【選定理由】
高学年児童の目線で出来事が描かれ、主人公の心情の変化と成長が人間関係を通して丁寧に表現されている。
読者が登場人物に共感し、各々の思いを感想文に綴ることができる。
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「もうどこにもいかないで。ずっといっしょにいよう」
難民になった女の子が新しい国で見つけた幸せ。
ウサギと家族の愛の物語。
【みどころ】
「わたしの名前はロヤで、9歳だよ。生まれたのはアフガニスタン」
ロヤはウサギのミシュカに語りかけます。
聞いてほしかったのは、知ってほしかったのは、国を追われたロヤたちの、長い長い旅の物語でした。
【選定理由】
穏やかで楽しい家族の暮らしが描かれるが、心に抱える多くの悲しみが静かに伝わる文章。
丁寧な叙述から、国を追われるという苦難を背負う人々が世界にいることに気づかせてくれる。
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アフリカ各国で出会った、きびしい状況におかれた子どもたち。
それでもみんな、大きな夢や目標を持って一歩一歩進んでいく!
【みどころ】
砂漠化による食糧不足や貧困、環境破壊や治安悪化……、
アフリカ各国における社会問題を背景に、チェスやボクシングなど、
夢をいだいて力強く生きるアフリカの子どもたちの姿を描いた一冊!
【選定理由】
小学生にわかりやすい文体と豊富な写真でまとめられ、比較や共感を通して考えを深められる。
アフリカの子どもたちの状況や願いから、世界の人々の生き方や考え方へ考えを広げられる。
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中学校の部
葉澄は障害のある双子の姉のことを大切に思い、彼女の生活を手伝う毎日を送っていた。
しかし次第にその気持ちがゆれはじめ……。
【みどころ】
障害のあるきょうだいが困っていたら助けるのは当たり前。
でも、本当にそうなの? いつもわたしが、我慢しなくちゃいけないの?
障害や重い病気のある兄弟・姉妹がいる子ども──「きょうだい児」の葛藤を描く感動作!
【選定理由】
「きょうだい児」という立場を想像しながら多様に読め、「正しく知ってほしい」という著者の思いが取材に基づき描かれている。
考える一歩、理解という支援を広げるという点も評価された。
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中2の転校生テスは、手作りお菓子作戦で友だちを作ることに成功。
学校生活が楽しくなるが、時々襲ってくる腹部の激痛に苦しむ。
【みどころ】
チーム・テスとは、主人公テスを支える応援団のこと。
焼き菓子コンテストに挑戦するテスをバックアップしながら、まだ完治困難とされるクローン病を発症したテスに寄り添う。
厚い友情と希望を描く青春ストーリー。
【選定理由】
悩みを抱える主人公テスが、新しい環境に前向きになじむ姿に中学生らしさがあり、共感できる。
父の死や病を経て立ち直る過程と結末が、中学生に大人への一歩を促す。
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様々な分野の研究者がチームを組んで、生命の起源の謎を解き明かすために小惑星リュウグウの砂の分析に挑みました。
【みどころ】
小惑星探査機「はやぶさ2」が、小惑星リュウグウから採取した砂を地球へ持ち帰りました。
様々な分野の研究者たちが、砂の分析に挑み、
ついに「生命のゆりかご」ともいえる重要な手がかりを発見しました。
【選定理由】
大きな文字と平易な表現で読みやすい。
専門用語も理解しやすく、「リュウグウの砂」への理解が深まる。
準備や失敗の大切さ、諦めない姿勢など生き方への示唆や気づきも多い読後を評価。
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高等学校の部
自分にもきっと新しい可能性がある。
運動が苦手なキャプテンと骨折したエース。
ふたりの絆が奇跡を起こす、青春バスケ小説。
【みどころ】
人生を変えてくれた親友と、もう一度同じコートに――怪我をしたチームメイトを治すため、愛奈が頼ったのは仲違いしていたスポーツドクターの父だった。
高校生最後の大会であふれた友情と家族愛が心に響きます。
【選定理由】
高校女子バスケ部を舞台に、正反対のタイプの主人公とエースの友情が描かれ、スポーツドクターの父との関係や、医学的視点の描写も物語に広がりを与えていて、多様な感想文が考えられる。
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1970年代のオックスフォード。
古い家に大おばと暮らすクレアは、物置で見つけた異国の楯をきっかけに、奇妙な夢を見るように……。
【みどころ】
人類学者の曽祖父がニューギニアから持ち帰った楯を見つけて以来、クレアの心は大きく揺らぎはじめます。
文明と文化、場所や物にまつわる記憶、若さと老いについて……、
私たちに深く考え、感じさせる物語です。
【選定理由】
不遇な生い立ちの主人公が明るく生きる姿を評価。
パプアニューギニア先住民への関心から異世界へと展開するストーリー、文明による文化破壊への問題提起も含め、多様な意見を期待できる。
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世界中で読み継がれる、広島の被爆少年少女の体験手記『原爆の子』。
最晩年を迎えたその執筆者らがいま伝えたいこと
【みどころ】
6歳で被爆、家は焼け、土手で掘っ立て小屋暮らし。
原爆症、トラウマ、差別……戦後80年が過ぎても被爆者の厳しい人生は続く。
それでも決して平和を諦めない「原爆の子」たちから現代の若者へ送る、生きるためのエール!
【選定理由】
被爆者である著者の体験と半生、また『原爆の子』執筆者の手記も収められ、戦後80年を過ぎた今、高校生に響く一冊。
平和についてさまざな意見を読書感想文にしてほしい。
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