「今回の作品はお祭り」(古川)というTHE CORONAのメンバーが、各楽曲を解説!! その2
■ 古川尚篤ヴァージョン
「バァーンって音を出した時に、空気が揺れるような感じが好きなんですよ。あと木管楽器の響きっていうのにすごい興味があって。クラリネット、バスクラリネット、トランペット、トロンボーン、サックス、あとはいつものメンバーで、20人弱で録ってます(笑)」(古川)。
「木管は私がオーケストレーションしたんですけど、普段のTHE CORONAでは弦楽器でやってるところを、今回は初めて吹奏楽(笑)でやってみたという感じ。木管って、人間の呼吸の一部ですよね。もちろん奏者はコントロールしてやってるわけですけど、なんか、その息遣いに感動しちゃって(笑)。あとキーボードとベースとドラムとコンガも一発録りだったんですけど、それも人がその場で音を発してるからこその、ダイレクトな掛け合いが出てすごい新鮮でしたね」(Aya)。
「自分自身、生楽器が好きなんで、アレンジがあがってきた時はめちゃくちゃ楽しみで。歌録りの日じゃなくても、レコーディングの現場に行って楽しんでましたね。歌については、オーダーと自分の気持ちが一致したんで、スムーズに楽曲に向かえたかな。歌詞を読み直して、丁寧に歌って、ちゃんと伝えよう、って。あと周りの生楽器の微妙なタイミングをちゃんと聴いて、グルーヴさせるっていう。きっとそれって、これから歌っていく上で必要なことなんですよね。それを確認することができた機会だったというか。ちょっと遅いんですけどね(笑)」(うぃ)。
「THE CORONAって六重奏だから。ヴォーカルがいて、あとはバッキングっていうわけではない。リズムもメロディもコードも、全部一緒に歌ってるんですよ。全員でバランスをとってる。アフリカ音楽にしてもラテン音楽にしても共存しあってるというか、たとえば歌があって、それに対してコンガが歌っていくっていう掛け合いがすごく人間的だったりするんですけど、僕らもそこにはすごくこだわっていて。70年代のロックとかでも、ドラムが八分のなかでシャッフルしてて全体がバウンスして聴こえたり、フィル一個でも、ものすごい歌ってたり。そこにその人がいる、っていうことを強く感じる。そこが面白いと思うし、そういうものをやりたいっていうのが常にありますね」(古川)。
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