インタビュー

及川光博

 ミッチーこと及川光博フリークのベイベー&男子諸君、彼のファースト・シングル“S.D.R.”がタワーレコードのレーベル、bounce recordsからリリースされていたことをご存知でしょうか? そう、音楽家としてのミッチーの歴史は、タワーレコードから始まったと言っても過言ではないのです!!

 そんなわけで、7月9日にライヴDVD「及川光博ワンマンショーツアー07/08 イチャイチャしたい。」をリリースしたばかりの彼が、bounce.comに初登場! ツアーやDVD制作秘話から今後の展開までを語った独占インタヴューとなっております!!


  ミッチーこと及川光博が、2007年12月から2008年3月まで行ったツアー〈イチャイチャしたい。〉より3月2日・東京国際フォーラムホールAでの模様を収めたDVDをリリースした。ステージ構成やアレンジなどライヴ全般のプロデュースはもちろん、みずからDVDの編集作業にも立ち会って完成させた本作は、単なるツアーの記録ではなく、彼が世に放つ新たな〈作品〉として受けとめたい力作だ。「純然たるライヴ映像作でありながら、プロモ・クリップのようなきめ細かな演出も同居している」とミッチー。実際、ピンクを基調とした華やかなステージで歌って踊るミッチーの姿と、さわやかなエロティシズム漂うオリジナル映像が鮮やかに交錯していく展開は、観る者をまったく飽きさせない。

 「ツアーの構想自体、もう去年の夏にはあったんですよ。で、9月からライヴで流す映像を自分が監督する形で撮り始めていて――音楽とライヴ・パフォーマンスと映像の融合というのを最初から想定していましたね」。

 優れたクリエイターである彼の資質がよく伝わるDVDだが、同時に、初めてライヴに触れる人でも楽しめる極上のエンターテインメント性もまたミッチーらしい。

  「そう、僕のショーは絶対楽しいと思いますよ(笑)。だって、初心者でもベテランでも、来てくれたベイベー(ファン)たちにできるだけのサービスはしますからね。もともと、いわゆる売れ線のヒット曲を連発するタイプではないし、そもそもヒット曲を作るっていう創作意欲が少なめな僕にとって(苦笑)、楽曲自体は自分のエゴの表れであるわけ。それに十数曲もおつきあい頂く方に対して随所にサービスを施さないと気がすまないっていうか――エゴだけでなくお客さんの喜びのためにやれるし、それが僕自身の最高の楽しみにもなっているんです。そう考えると、映画やドラマに出たり(俳優としても)いろいろやってますけど、活動の主軸はやっぱりライヴ。毎年、クオリティーを高めつつ全国ツアーをしっかりやってきたことが、まさに〈継続は力なり〉で、浮き沈みの激しいこの世界において、僕が生き残っていられる理由かなと思いますね。すいません、自画自賛で(笑)」。

 そんな最新ツアーを作品化したミッチーは、早くも年内リリース予定のニュー・アルバムの制作に突入。「次のアルバムは、及川光博の多様性を幕の内弁当的に楽しめる作りにしたい。初期の頃は、ロックありファンクあり、ボサノヴァやジャズもあればラジオ・ドラマみたいなギャグもあるっていう、そんなことを一枚のなかでやってましたけど、あの感覚で作ろうかな、と。もう、すごくカラフルなアルバムになると思いますよ」と、すでに構想は固まっているようだ。

 「結局、ライヴにしてもCDにしても、伝えたいメッセージは〈みんな、キラキラしようよ!!〉ってことであり、そういう自己解放と愛の喜び、それから孤独というものをあらゆる角度から描いていく――僕の生き方が変わらない限り、作詞のテーマは変わらないでしょうね」。

 明るくきらびやかなスターというイメージの奥にある、自身の生き様やメッセージを作品に焼きつける表現者としての姿。そんなところも確認しながら、彼が生み出す作品をたっぷりと堪能してほしい。

※7月23日よりナップスターでも及川光博を大特集予定! ナップスターはこちらから。

カテゴリ : .com FLASH!

掲載: 2008年07月10日 18:00

更新: 2008年07月10日 18:01

文/笹川清彦(cast)