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「ガツガツやってるつもりはもちろんないし、かといって依頼を断った記憶もほとんどないんですよね。きっちりと作るには、これぐらいのペースが限度なんでしょう」と冨田が言うように、一般的な売れっ子作家に比べ、彼が手掛けた作品は思いのほか多くない。そのぶん、一曲一曲のクォリティーに抜かりはない……というわけで、ここでは最近の外仕事をかいつまんで紹介しましょう。女子2人組のピアノ・ユニット、FUTABA“Get up! Do the light”(ユニバーサル:1)のプロデュースでは、作詞を担当したいしわたり淳治と初コラボ。そして自身が関わったオーディションで最優秀に輝いたシンガー・ソングライター、松井優子の初作『アンティークレース編み』(mona:2)では冨田が“一角獣と処女”を手掛け、BONNIE PINKによる2008年のクリスマス企画盤『CHAIN』(ワーナー:3)ではタイトル曲で初顔合わせしている。さらに羊毛とおはなの新作『どっちにしようかな』(Living Records Tokyo:4)では先行シングルとなった“手をつないで”をプロデュース。また映画「昴」のコンピ『トリビュート・トゥ・昴 -スバル- ~バレエ・ダンス編』(rhythm zone:5)には彼の手による劇伴が。そしてそのトラックを引用したのが、東方神起“Bolero”だ。
▼文中に登場した作品を紹介。
左から、FUTABA“Get up! Do the light”(1)、松井優子『アンティークレース編み』(2)、BONNIE PINK『CHAIN』(3)、羊毛とおはな『どっちにしようかな』(4)、コンピ『トリビュート・トゥ・昴 -スバル- ~バレエ・ダンス編』(5)
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カテゴリ : インタビューファイル
掲載: 2010年02月03日 18:30
更新: 2010年02月04日 18:40
ソース: bounce 317号 (2009年12月25日発行)
文/bounce編集部