インタビュー

出張先でもGOODなお仕事してるんですよ!!!!!!

 

その独自のサウンドとキャラで、多くのアーティストに愛されているYSIG。当然共演などの依頼も多いわけで、ここでは近年に彼らが参加した作品の一部をご紹介!

まず、二階堂和美の『ハミング・スイッチ』では“関白宣言”のカヴァーに参加。彼女の柔和な歌と陽気なカリビアン・サウンドが溶け合うハッピーな仕上がりで、バンド全員による牧歌的なコーラスも良い味が出てます。またbirdのカヴァー集では、ワム!の“Club Tropicana”をプロデュース。情熱的なハモンド・オルガンを前面に出した熱帯ファンクで、birdの歌を熱く火照らせています。そして親交の深いCUBISMO GRAFICO FIVEとは映画〈007〉でも使われたカリプソの有名曲“Jamaica Jump Up”でお手合わせ。〈JUMP UP!〉と連呼するパーティー・チューンに、活き活きとした演奏で最高の(JxJxが言うところの)イキフンを演出しました。またトリビュート盤への参加も多く、SCAFULL KINGをトリビュートした『GIFT』では、良い意味でガチャガチャしたアレンジが痛快な高速スカコア“LUNCH IN THE JAIL”を披露。またポスト・ロック色も含むトロピカルなレゲエに仕立てたTHE BOOM“虹が出たなら”もオツな逸品でした。さらにLOW IQ 01“Makin' Magic”ではトロンボーンと鍵盤を活かしたパンク・ロックで過激に爆走!――どんなタイプのアーティスト/楽曲が相手だろうと、伸び伸びと彼ららしさを発揮するあたりにYSIGの地力が表れていますね!

 

▼文中に登場した作品を紹介。

左から、二階堂和美の2007年作『ハミング・スイッチ』(Pヴァイン)、birdの2008年作『BIRDSONG EP -cover BEATS for the party-』(ユニバーサル)、CUBISMO GRAFICO FIVEの2008年作『PLEASURES』(Niw!)、『GIFT(TRIBUTE TO SCAFULL KING)』(Niw!)、『HELLO! LOW IQ 01』(cutting edge)、『BOOMANIA ~THE BOOM SPECIAL BEST COVERS~』(FIVE D PLUS)

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2010年03月23日 19:20

更新: 2010年03月23日 19:26

ソース: bounce 318号 (2010年2月25日発行)

文/鬼頭隆生