インタビュー

七尾に影響を与えたアーティストを本人が解説!

 

必然的に導き出されたフォルムの音楽が好きなんですよ。例えば、エルメート・パスコアール。それから、ルー・リードにも影響受けています。僕、“Walk On The Wild Side”を日本語でカヴァーしているんですけど、それ、自分でも結構気に入ってるんでぜひライヴで聴いてほしいですね。〈YouTube〉でも観られるようです。それからスティーヴ・ライヒの〈Different Trains〉も好きです。ライヒは現代音楽って思われてますけど、あれはソウル・ミュージック。戦争体験も含む人生経験のすべてが動機になった音楽で、結構泥臭いんです。

それから意外なところで言うと、エアロスミスかな。『billion voices』に入っている“I Wanna Be A Rock Star”にはちょっとそれっぽい感じが出てるし、アルバムの裏ジャケには1曲ごとにロゴがあしらわれてるんですけど、この曲のロゴはエアロの有名な翼ロゴのパロディーになっています。それと、曲名にも出ているマイルス・デイヴィスの『Bitches Brew』。親父がジャズ好きだったから小さい頃から聴いていました。あと、RCサクセションの『シングル・マン』も好きですね。去年、清志郎さんが亡くなったのは大きなショックでした。こないだ梅津和時さんと共演させていただいたんですが、〈今度(新宿)PIT INNでいっしょにやらないか?〉って誘ってくださって。嬉しかったですね。(談)

 

▼関連盤を紹介。

左から、エルメート・パスコアールの92年作『Festa Dos Deuses』(Polygram)、ルー・リードの72年作『Transformer』(RCA)、スティーヴ・ライヒの89年作『Different Trains/Electric Counterpoint』(Nonesuch)、エアロ・スミスの76年作『Rocks』(Columbia)、マイルス・デイヴィスの70年作『Bitches Brew』(Columbia)、RCサクセションの76年作『シングル・マン』(ユニバーサル)

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2010年06月30日 18:01

ソース: bounce 322号 (2010年6月25日発行)

文/編集部