インタビュー

『Kala』から一般化した〈ポストM.I.A.〉的な動きを総まとめ!!――(1)

 

T.I. 『Paper Trail』 Grand Hustle/Atlantic(2008)

ジェイ・Z、リル・ウェイン、カニエと披露した“Swagger Like Us”はM.I.A.の“Paper Planes”の一節をループしたもの。翌年のグラミー授賞式では臨月のM.I.A.も交えた5人でのパフォーマンスが実現している。

GRACE JONES 『Hurricane』 Wall Of Sound/PIAS(2008)

ガガやリアーナのインスパイア源となり、M.I.A.も敬愛するダビーなアート・ポップの女王。この復活作は後進の活躍に触発されたものかも!?

YO MAJESTY 『Futuristically Speaking...Never Be AfraidDomino(2008)

タンパのラップ・デュオで、エレクトロ〜ベースをガシガシと聴かせるブーティーな佇まいは、M.I.A.以降に急増したフリーダム女子ラップの典型だ。

TIGARAH 『The Funkeira goes BANG!』 ユニバーサル(2009)

ファンキをやる女性アクトという意味も含めて、M.I.A.にも似た存在感を発揮しているのが彼女。先日はキーン“Ishin Denshin”に客演するなど、ノー・ボーダーな活動はまだまだこれから!

AMANDA BLANK 『I Love You』 Downtown(2009)

ディプロやスパンク・ロックとの繋がりからM.I.A.にも近い感じで見られてた人ですが、本作の仕上がりはもっとニューウェイヴィーでパンキッシュ。デヴィッド・シーテックとの絡みっぷりはいまのマヤにも通じるかも?

THE SLITS 『Trapped Animal』 Narnack(2009)

M.I.A.登場時のジャングル少女(?)なヴィジュアル戦略からルーツのひとつとして挙げられることの多かった女傑バンド。M.I.A.熱に煽られて復活!?

KID SISTER 『Ultraviolet』 Fool's Gold/Downtown(2009)

早くからM.I.A.と交流していたA・トラックの送り出した女性ラッパー。ディプロやカニエとの共演といった被る要素もありつつ、ラスコの抜擢はM.I.A.に先駆けていましたね!

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2010年08月02日 18:58

更新: 2010年08月02日 18:58

ソース: bounce 323号 (2010年7月25日発行)

文/出嶌孝次