マスドレと、マスドレにまつわる色とりどりな男たち――(2)
Qomolangma Tomato 『camouflage』 AVOCADO(2009)
元レーベルメイトで、9mm同様に同世代の仲良しバンド。今年3月に横浜で行われたマスドレの自主企画〈3・2・1・〉にチョモが出演したのをはじめ、共演の機会も多い。ステージにおける両者の音に対する没入感は、確かに通じるものがあると言えよう。*金子
LOSTAGE 『脳にはビート 眠りには愛を』 トイズファクトリー(2008)
日本のオルタナ・バンドを代表するLOSTAGEからすれば、マスドレは可愛い妹分か。奈良を拠点に活動し、同じ関西圏繋がりということでシンパシーもある様子の彼らも、チョモらと同様に交流の深い間柄。本作では宮本が“母乳”など3曲にコーラスで参加している。*金子
SLOTH LOVE CHUNKS 『四角いVISION』 NMNL(2006)
マスドレの2作目をプロデュースした中尾憲太郎が、ナンバーガール解散後に結成したオルタナティヴ・ロック・バンド(現在は活動休止中)。宮本と石本はもともと彼らのファンで、初作に彼が寄せたコメントはそのままツアー・タイトルに。次作で共同作業の話が出た際も即決だったという。*土田
相対性理論 『シンクロニシティーン』 みらい(2010)
初代ドラマーの脱退後、相対性理論のドラマー・西浦謙助がサポートを務めていたことも。マスドレと相対性理論だと音楽的な接点が見えにくいが、彼がLuminous Orangeのサポートもやっていることも考えると、その繋がりも見えてくるだろう。*金子
VARIOUS ARTISTS 『Kill your T.V. '09』 AVOCADO(2009)
中尾憲太郎がキュレーターを務め、OGRE YOU ASSHOLEやPANICSMILEら若手/ヴェテラン織り交ぜたコンピに、珍しく鍵盤をフィーチャーした変拍子曲“ないものねだり”を提供。DVD化された本作に伴うツアーでは宮本が鍵盤を、中尾がベースを弾いて披露している。*金子
VARIOUS ARTISTS 『くるり鶏びゅ〜と』 NOISE McCARTNEY/スピードスター(2009)
岸田繁がマスドレのことをブログに取り上げ、その後ツアーに招かれて共演も果たしているくるりのトリビュート盤では、“飴色の部屋”をカヴァー。特に岸田のお気に入りだという“Skabetty”のコード進行を織り込みつつ、マスドレらしい轟音をまぶしたアップテンポなアレンジが施されている。*金子