インタビュー

耽美と魑魅魍魎と娯楽精神が渦巻く、トキオ・ホテルの住人(?)たちを紹介!!――(2)

 

t.A.T.u. 『200 Km/H In The Wrong Lane』 Interscope(2002)

日本にも苦い記憶を残したロシアのデュオだが……その世界進出の仕掛人こそ、後にチェリートゥリーを設立してガガらを送り出すマーティン・キールセンバウムだった。新奇な個性をUSのメインストリームに投入するという彼の得意技はここから始まったのだ。

KERLI 『Love Is Dead』 Island(2008)

例えるならムチムチしたアヴリル+ちょいエンヤ? 別掲のサントラ『Almost Alice』収録の“Strange”でトキオ・ホテルとコラボしているのは、エストニア出身のケルリ嬢。濃いアイラインそのままの荘厳で暗めなサウンドには、グッド・シャーロットのマッデン兄弟も尽力している。

GOOD CHARLOTTE 『Good Morning Revival』 Daylight/Epic(2007)

で、双子繋がりということもあって連想できるのがグッド・シャーロット。特にシンセ・ポップな意匠でダンサブル路線を極めた本作の豪快なエンタメ気分はトキオ・ホテルにも相当近い。最新作で雅-MIYAVI-と共演したり、親日家ぶりも相通じるところか。

NELSON 『After The Rain』 Geffen(1990)

いやいや、美しい双子といえばコイツらでしょ!という人はきっと35歳以上。フロント2名のアイドル人気で衆目を集めた点もかぶるが、ルックスとは関係なく王道のロック・サウンドをしっかり聴かせているのもトキオ・ホテルに重なる側面だ。昨年は久々に新作も発表! コ~ルド純!

ADAM LAMBERT 『For Your Entertainment』 19/RCA(2009)

圧倒的な声量と自信に満ちたパフォーマンスでカリスマ的な支持を得たアダム君。ロック古典の影響を屈託なくスケールの大きなエンターテイメントへと注ぎ込んでいく志向は、トキオ・ホテルとの同時代性を感じさせるものに違いない。化粧の濃さもいい勝負。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2011年02月09日 17:59

更新: 2011年02月25日 22:41

ソース: bounce 328号 (2010年12月25日発行)

ディスクガイド/出嶌孝次

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