インタヴュー③「裏設定を監督と考えながら役作りをしていきました。」
「裏設定を監督と考えながら役作りをしていきました。」
―綾瀬さんは、インシテミルのゲームで勝ち残るために重要なものは何だと思いますか?
「<全員を疑う>ことでしょうか」
― 疑うんですか?
「疑うことの虚しさをこの映画では言っているのですが、
自分だったらうっかり信じてやられてしまいそうなので、
一人で戸棚の下に一週間ずっと隠れます(笑)!」
―特典映像のなかで「今回の役は演じるのが難しかった」とおっしゃっていましたが、演じる際に工夫されたことはありますか?
「今回、私が演じた役はバックボーンがないと
演じるのに凄く難しいキャラクターなんです。
「どうして此処にいるのか?」とか
「何のためにこんなことをやっているのか?」など、
裏設定を監督と考えながら役作りをしていきました」
―これまで色んなジャンルの映画に出演されていると思いますが、
今回のようなホラーやサスペンスの現場の雰囲気は如何でしたか?
「今回、私の役はいわゆるホラー的な感じではなかったので、
あまり意識がなかったですね。
本番のときは重い空気というか、今回の暗鬼館のセットが
もの凄く怖くて待機している時も一人でいると、
幽霊が出るんじゃないかという怖さはありました」
―綾瀬さん自身、ホラーやサスペンスはお好きですか?
「サスペンスは凄く好きで、本当に幽霊系は苦手です。
ドラマでホラー作品に出演したときは、台本を読むのも怖かったです。
なんとか頑張って読みましたがオンエアは絶対に見れない。」
―ちなみに一番印象に残っているサスペンス作品はありますか?
「スリラーサスペンス系が凄く好きで、
東野圭吾さんの作品が大好きでドラマにも出演させて頂いた
『白夜行』は大好きですね。」
―最後に見どころを教えて下さい。
「―人を疑い始めてから歯車が狂い、どんどん疑心暗鬼に陥って、
みんなが殺気立ってくる様がうまく伝わればと思います。
観ている皆さんも、暗鬼館に入りゲームに参加しているつもりになって
頂ければ楽しめる作品だと思います。」
■ PROFILE…綾瀬 はるか(あやせ はるか)
2004年TVドラマ「世界の中心で愛をさけぶ」で一躍脚光を浴び、
その後も「白夜行」、「ホタルノヒカリ」、「鹿男あをによし」、「JIN-仁-」など多数の作品に出演し、
映画では、2010年に『おっぱいバレー』で第33日本アカデミー賞優秀主演女優賞・話題賞俳優部門、
第52回ブルーリボン賞主演女優賞を受賞。今最も注目されている若手演技派女優である。
TOWER THEATER
2011/2/20号より掲載