インタビュー

『TWICE BORN』に溢れるフレッシュネスの担い手たち

 

ここでは『TWICE BORN』の立役者たちを紹介しておこう。まず、プロデューサーは本文にもあるようにJIGGとBACHLOGICの2名。SIMONと縁深いGUNSMITH PRODUCTIONの一員として台頭した前者は、DOBERMAN INCやICE DYNASTY、SQUASH SQUAD、環ROYらの作品に実績を残す注目株で、近年は主役のライヴDJも務める身近な仲間だ。後者については説明不要だろうが、近年はRHYMESTERや西野カナらとの仕事で着実に上昇し、ついにはEXILEの最新シングルを担当するまでに。そんな2人の持ち込んだキャッチーな華やかさと劇的なハイブリッド感がSIMONの再生を促したのは間違いない。

そこに登場する助演も的確で、スケールの大きい“Straight It Up”を援護するAK-69やダブステップ調の“Never Die”で暴れるSEEDAを筆頭に、その名も“Download”ではフリー音源で名を上げたAKLO(KREVAの“マカー”にも登場したばかり)を、火遊び系の“Best Kept Secret”には洒落者のY'sを、“Zoo Rock”のリミックスには名前繋がり(?)でMASTA SIMONとFIRE BALLのCHOZEN LEEをそれぞれ招聘。エモーション豊かな“Human Nature”で歌うPUSHIMも含め、いずれのゲストも驚きと必然性を携えているのが素晴らしいのだ。

 

▼関連盤を紹介。

左から、JIGGが参加したSQUA SH SQUADの2010年作『THE SQUALL』(BRAINSTORM)、環ROYの2011年作『あっちとこっち』(POPGROUP)、RHYMESTERの2011年作『POP LIFE』(NeOSITE)、AK-69の2011年作『THE RED MAGIC』(MS)、SEEDAの2010年作 『BREATHE』(KSR)、AKLOが参加したKREVAのニュー・シングル“C'mon, Let's go”(ポニーキャニオン)、Y'sの2009年作『INTELLIGENT』(YELLOW)、FIRE BALLの2010年作 『ZERO』(LIFESTYLE/EMI Music Japan)、6月8日にリリ−スされるPUSHIMのミニ・アルバム『MESSENGER』(NeOSITE)

 

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2011年06月08日 17:59

更新: 2011年06月08日 19:04

ソース: bounce 332号 (2011年5月25日発行)

文/狛犬