インタビュー

インタヴュー②「人の負の部分を認識した上で良い事に出会うと、物事に対して深みは増すのかなと思います。」


「人の負の部分を認識した上で良い事に出会うと、物事に対して深みは増すのかなと思います。」

 

 

―現場の雰囲気は?

「私は張り詰めた現場は苦手で、本番に集中するタイプなので、
みんなと明るく楽しく笑っていました。
高良君の方は全く違ってたみたいで、ずっと緊迫した現場だったらしいです。」

 

 

 

―亮司役の高良健吾さんとは撮影中ほとんど会わなかったそうですね。

 

「私と高良君は同じシーンが全然ないので、会うことはなかったんですよ。
物語の中で二人が会っていたかは謎のままですが、自分が演じる時に
必ず亮司の存在を意識する必要はありましたので、その距離感は難しいんですよね。
実際、お会いしたのは顔合わせとポスター撮り、台詞あわせをした時だけなんです。
あまり高良健吾さんを知らないでいる方が演技がしやすいかなと思いました。」

 

 

 

  ―この映画を観る人にどのように受け止めてほしいと思う?

 「人の負の部分を描いている作品ですので、私自身も撮影中は精神的にきつかったこともありました。
負の部分を見るというのは、なかなか良い気持ちにはならないものだと思いますが、
それを認識した上で今度は自分が良い事に出会ったり楽しいことがあると、物事に対して深みは増すのかなと思います。
この映画は謎が多いし、あまり主張していない作品なので、DVDで何度も観て頂くと、私たちの中で秘めている
いろいろなメッセージや発見があるのではないでしょうか。」

 

 

 

 

―この役を演じて、女優として何か考え方が変わった?

 「この作品でベルリン映画祭に行かせて頂き、海外の方と一緒に作品を観たのですが、
映画というものの存在の大きさを実感しました。
初めての経験でしたが、国境を越えて共通する何かがあると感じましたし、映画の魅力というものを改めて認識しました。」

 


―今後演じてみたい役は?

「自分が作品に共感出来て、一生懸命出来るものをやらせて頂きたいと思っています。
思い切りみんなが笑ってくれるような役がやりたいですね。」

 

カテゴリ : Premier Seat

掲載: 2011年07月20日 14:00

更新: 2011年07月21日 13:00

ソース: 2011/7/20