インタビュー

モーモールルギャバン 『僕は暗闇で迸る命、若さを叫ぶ』

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 昨年は初のワンマンツアーも大成功、今やフェスの常連にもなり、
着実にその存在を日本の音楽シーンに浸透させているモーモールルギャバンの3rdアルバム
『僕は暗闇で迸る命、若さを叫ぶ』が完成。失われゆく<若さ>と対峙しながら制作した全10曲には、
これまで以上のインパクトと感動、そして魂が炸裂する!!

「現在だからこそ伝えられる、若さのすべてを真空パックしたような音を作りたかった」(ユコ・カティ)

自らを<J-POPバンド>と名乗り、強烈なエモーションと

生命力あふれるグルーヴを放つサウンドで、多くの音楽ファンたちの心をキャッチ。

今やフェスでは入場規制が起こるほどの人々を熱狂と絶叫の渦に巻き込む

3ピース・バンド、モーモールルギャバン。

昨年はアルバム『BeVeci Calopueno』をリリース以降、初のワンマンツアーを敢行。

途中ではアクシデントが起こったものの、精力的かつ破天荒な活動をし、

さらなるインパクトを日本の音楽シーンに刻んだ。



ゲイリー・ビッチェ(Dr.&Vo.)「去年はライヴ中に転倒して骨折してしまうなど、

傷だらけになりながらも何とか大きな壁を乗り越えてきた1年だったというか。

<音楽家として今後どう生きていくのか?>を考えさせられる機会が多かったんです。

だから新曲のアイデアなんて何も浮かんでこなかったし、浮かんだとしても

その99%は駄作でしかなかった。

でも残りの1%の輝きを何とか抽出し、磨き上げることによって、

ようやく今回のアルバムが完成したという感じですね」

 


 完成した3作目となるオリジナル・アルバム『僕は暗闇で迸る命、若さを叫ぶ』。

これは、彼らがもがき苦しみながらも、紡ぎだした叫びが閉じ込められた内容だ。


ユコ・カティ(key.&Vo.)「私も気づいたら、今年で20代最後。

若さって、あっという間に失っていくものだなと、感じるようになりました(笑)。

だから、このアルバムでは今だからこそ伝えられる<若さ>を表現したかったというか。

ダメな部分を含めて、今を真空パックしたようなアルバムを作りたかったんです」




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バンドの現在を表現するため、彼らがこのアルバムで追求したもの、それはロックだ。


ユコ「ロックって若いからこそ表現できる音楽というか。説得力を持つものだと思うんですよね」


T-マルガリータ(Ba.)「ロックってシンプルなんですよ。でも簡潔さを表現するのが一番難しい。

だから今回はレッチリやエールなど、シンプルで耳に残る音を聴いていろいろと勉強しましたね」


だが、ロックと言っても決して勢いだけで突き進んでいくような楽曲ばかりが本作に収録されている訳ではない。

例えばタイトル・トラックではメランコリックな世界を展開しているし、また日本のフォーク、ニューミュージックの流れを

感じる美しいメロディーが印象的な楽曲も収録。

ロックという音楽、またモーモールルギャバンというバンドの表現力の幅広さを感じるはずだ。


ゲイリー「僕、心のなかで<自分がバンドを支えているんだ>って気持ちで、

活動していた部分が正直あったんです。

確かに、これまでも音作りを他の人に任せたことはあったけど、

それは自分の責任逃れという気持ちが強かった。でも、今回は作詞をユコさんが多く手がけたりとか、

メンバー全員で話し合いながら曲を完成させたりとか、(ゲイリーが主導権をとらず)メンバー全員が

完全に自由な立場で音作りに向き合うことができた。

結果、より<いい音>、<追求したい音>を表現できた気がする」


若さ=ロックを追求して得ることのできたフリーな感覚。もうそこにはJ-POPという言葉だけでは

表現することのできない迫力とドラマ、そして笑いが満ちあふれている。



マルガリータ「ドライブ中に聴いていたら、何度もリピートしてしまったほど、

自分でも楽しめたアルバム。みなさんも同じ気分になってもらえたら」


 

■New Album……『僕は暗闇で迸る命、若さを叫ぶ』 3/21 on sale!

■SONG LIST……

01.スシェンコ・トロブリスキー

02.サノバ・ビッチェ

03.MY SHELLY

04.僕は暗闇で迸る命、若さを叫ぶ

05.いつか君に殺されても

06.午前二時

07.J・O・E

08.それは悲しい唄のように

09.彼と彼女の日常

10.気まぐれのように揺れる世界から





■LIVE……「モーモールルギャバン 2012「31歳、それでも若さを叫ぶ!!Too-Ah!!」」

3/24(土)静岡サナッシュ

4/1(日)金沢vanvanV4

4/4(水)新潟RIVERST

4/8(日)松本ALECX

4/11(水)京都磔磔

4/14(土)岡山CRAZYMAMA KINGDOM

4/20(金)奈良NEVER LAND

5/3(木・祝)大阪梅田クラブクアトロ

5/11(金)札幌ペニーレーン24

5/16(水)八戸ROXX

5/19(土)仙台MACANA

5/23(水)郡山#9

5/27(日)盛岡CHANGE

6/2(土)高崎TRUST55

6/8(金)名古屋BOTTOM LINE

6/15(金)松山サロンキティ

6/22(金)Zepp Tokyo


※詳しくはHPにて。


■ PROFILE…モーモールルギャバン

 メンバーは、ゲイリー・ビッチェ(Dr.&Vo.)、ユコ・カティ(Key.&Vo.)、T-マルガリータ(Ba.)。

05年京都にて結成、09年に発表した初フルアルバム『野口、久津川で爆死』が話題になり、

2010年にメジャー進出を果たす。


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記事内容:TOWER 2012/3/20号より掲載



 

カテゴリ : COVER ARTIST

掲載: 2012年03月20日 12:00

ソース: 2012/3/20

TEXT:松永尚久