「The X Factor」が輩出した人気者たち――(2)
JOE McELDERRY 『Here's What I Believe』 Decca(2012)
シリーズ6で優勝後、カミングアウトやサイコ離脱を経てデッカに移ったヴォーカリストの通算4作目。オペラ唱法も駆使してクイーンなどのカヴァーを聴かせ、ホイットニーの“I Look To You”は特に絶品だ。
OLLY MURS 『Right Place Right Time』 Syco/Epic(2012)
英国らしいソウル〜スカ気質を備えたシリーズ6準優勝者。全英No.1を連発した前2作に続くこの新作も、先行曲の“Troublemaker”を筆頭に、マルーン5やジャミロクワイっぽいソウル・ポップ満載!!
JEDWARD 『Young Love』 Universal Ireland(2012)
シリーズ6の人気者だったダブリン出身の美形双子。番組終了後にユニバーサルと契約し、本作が早くも3作目だ。ニューロマな外見に合うSF趣味のユーロ・ポップが中心で、日本的な意味でのアイドル性も十分よ!
MATT CARDLE 『Letters』 Syco/Columbia UK(2011)
ゲイリー・バーロウ作の“Run For Your Life”でNo.1デビューを飾ったシリーズ7優勝者は元ダーウィンという経歴の持ち主だ。この番組出身者には珍しくロック色が強いが、この初作のみでサイコを離れている。
REBECCA FERGUSON 『Heaven』 Syco/RCA(2011)
1Dと同じシーズン7で準優勝だったリヴァプールのシングルマザー。アデルっぽい“Glitter & Gold”など深みのあるスモーキーな歌唱はむしろ輸出向けな感じで、本作も全米23位まで浮上。展開次第で大化けしそう?
CHER LLOYD 『Sticks + Stone』 Syco/Epic(2011)
シリーズ7は豊作!? このカラフル娘もファイナリストながらサイコと契約し、デビュー曲“Swagger Jagger”であっさり1位を奪取。リリー・アレン+ケシャっぽい音楽性の高さは全米TOP10入りでも証明された。
MARCUS COLLINS 『Marcus Collins』 RCA(2012)
番組から巣立ったイートン・ロードの後期メンバーだった縁もあるシリーズ8の準優勝者。この初作では50〜60年代志向を活かしてジャッキー・ウィルソンやジャネル・モネイも歌う。ヴィンテージ・ポップな佳作!
LITTLE MIX 『DNA』 Syco/RCA(2012)
番組で初めてグループで優勝したシリーズ8の覇者。この初作にはNo.1ヒット“Wings”を手掛けた超売れっ子のTMSやフューチャー・カット、ディプロも参加している。再始動したガールズ・アラウドにどう立ち向かうか楽しみ!
カテゴリ : インタビューファイル
掲載: 2012年12月12日 17:59
更新: 2012年12月12日 17:59
ソース: bounce 350号(2012年11月25日発行)
文・ディスクガイド/出嶌孝次