インタビュー

INTERVIEW(2)——キャッチーな曲が作りたい!



キャッチーな曲が作りたい!



Yun*chi



カップリングの“Waon*”は、NHKワールドTVにて世界に向けて放映されている音楽番組「J-MELO」において、日本のカルチャーやファッション、J-Popに興味がある世界43か国の女子メンバーがウェブ上で集まるコミュニティー〈IroKokoro Project(色心プロジェクト)〉とコラボした楽曲だ。

「プロジェクトの子たちが、Yun*chiの音を気に入ってくれて、いっしょに何か作らないかという話になり。だったら、世界中の人たちを巻き込んで曲を作ってみようってことで、世界中の人に〈好きな日本語〉を募集したんです。そこに集まった言葉を歌ってくれた〈IroKokoro Project〉に所属する27人の女の子の声をどんどん重ねていったのが、この曲。制作がすっごくおもしろかったです」。

では、特に何がおもしろかったのかと訊くと……。

「みんなの声が重なっていくたびに、自分が想像してるものとはまったく違ったものが出来上がっていくところ。ちょっとした発音やニュアンスの違いで、こんなにも音って変わっていくんだっていうのが、新鮮でおもしろかった。あと、こういうみんなで歌える曲が増えるとライヴが楽しくなるというのも新しい発見であり、喜びでした」。

ロンドンで開催された日本文化の見本市〈HYPER JAPAN 2013〉で初の海外ライヴを経験し、さらにライヴに対する意欲が高まっているというYun*chi。3曲目の“Fuzzy*”を含め、このシングルに込められたポップさは、ある一定のジャンルに傾倒するのではなく、ヴォーカリストとして世界に向けて羽ばたいていこうという決意の表れのようにも感じられる。

「もともとは、シングルで言えばカップリング。アルバムでもマニアックな曲のほうが好きなタイプの人間だったと思うんです。でも、最近はライヴでみんながいっしょに歌ってくれる場面が増えたり、もっとYun*chiの曲で踊りたいって言葉をもらったりしていくうちに、キャッチーな曲が作りたい!って思うようになってきました。最初に話した〈自分らしさ〉という部分はやっぱりすごく考えてしまうけれど、私自身、少しずついろんなことに対して要らない肩の力が抜けてきているように感じるので、サウンド面でも、ライヴでも、どんどん新たなYun*chiワールドを見てもらえるように成長していけたらいいなと思ってます」。




カテゴリ : .com FLASH!

掲載: 2013年11月13日 18:01

更新: 2013年11月13日 18:01

インタヴュー・文/大庭利恵

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