インタビュー

速くて短くて楽しい〈快速サウンド〉に通じるエンタメ・ミュージックはこちら!



younGSounds 『more than TV』 felicity(2012)

Less Than TV主宰の谷口順が創設者のひとりであり、現在は中尾憲太郎や『ロックインジャパン』に参加したやけのはらもメンバーとして顔を揃えるなど、何かと縁の深いバンド。パンクとラップの折衷という意味では、間違いなくお手本だろう。*金子

 

Wienners 『UTOPIA』 wns(2012)

初期と比較して3~4分台の楽曲が増加したものの、〈電波ロック〉とでも言うべき目まぐるしい動きのメロディーとリズム・オリエンテッドなショート曲も健在。尺が短いほど攻撃性を高めるが、西荻系ハードコアと渋谷系が入り混じる多面的なポップ感が楽しい! *土田

 

BBQ CHICKENS 『Broken Bubbles』 PIZZA OF DEATH(2013)

さながら〈ショート・ヘヴィー・メタル〉な(!?)パンク界の重鎮を含む4人組。鋼鉄リフと野蛮な咆哮が乱れ飛ぶショート・チューンが満載だが、同時に制作中のファンなムードも伝わってくる。本作にはモーターヘッドのカヴァーも。*土田

 

SCHOOL JACKETS 『BACK TO THE DANCE FLOOR -Complete Discography Die Hard Dance Classics-』 H:G Fact/KAKUBARHYTHM(2013)

YOUR SONG IS GOODの前身である伝説的な存在。ファストコアにモータウンなどソウル・ミュージックの要素を融合し、得体の知れない熱狂を生んだ。*金子

 

でぶコーネリアス 『DEVPHONIX』 PERFECT(2013)

SCHOOL JACKETSを敬愛し、ポップでダンサブルなナンバーを持ち味とする、同世代のファスト・バンド。一ノ瀬と同様にデザイナーでもあるメンバーの千秋藤田は、快速東京が企画した「快速マガジン」に漫画を描き下ろしたことも。*金子

 

キュウソネコカミ 『ウィーアーインディーズバンド!!』 EXXENTRIC(2013)

楽曲は3~4分台が中心と決して短くはないが、パンキッシュな演奏と徹底したエンターテイメント精神には通じる部分が。インディーという環境を活かし、言いたいことを言い、好きなことをやるというスタンスも共通点か。*金子

 

MANGA SHOCK 『MANGA SHOCK』 EMISSION(2013)

SEBASTIAN Xやフジロッ(久)のメンバーを擁しつつ、構成員が徐々に増加している模様の8人組〈ファストコミック雑誌バンド〉。ラップ混じりのファストコアだが、あまりの振り切れぶりと向き合っているうち、なぜかじわじわと笑えてくる。*土田

 

ふつうのしあわせ 『ふつうのしあわせ』 KANDATA(2014)

京都発のトリオによる初作は、全17曲中半分以上が1~2分台。パンク/ハードコアを基盤に多様な音楽性をプログレッシヴにコラージュした〈牧歌コア〉は、行く先知れずの奇妙さと、どこかのほほんとした空気が共存している点がユーモラス。*土田

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2014年02月19日 18:01

更新: 2014年02月19日 18:01

ディスクガイド/金子厚武、土田真弓

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