GLAY 『MUSIC LIFE』
[ interview ]
今年デビュー20周年のアニバーサリーイヤーを濃密な活動で飾っているGLAY。9月には10年ぶりに「GLAY EXPO 2014 TOHOKU 20th Anniversary」を宮城県にて開催。東北に感動と不屈の前向きさを与えた彼らがニューアルバム『MUSIC LIFE』をリリースする。GLAYの新しい時代の幕開けを告げる挑戦作に迫った。。
新作は、それこそ20周年の集大成ということで、誰にも気を使わなかった(TAKURO)
新作『MUSIC LIFE』の最も大きな特徴は、プロデューサーを新しくしたことだろう。従来の佐久間正英プロデュースでもGLAYのセルフプロデュースでもない、亀田誠治をプロデューサーとして起用。20年目のGLAYの新しさを洗い出したところがある。そのきっかけとなったのが、昨年リリースしたシングル“DARK RIVER”だった。
HISASHI(Gt.)「僕らにも亀田さんにも、いい意味での<硬さ>は“DARK RIVER”にあると思う。1回あって話したりすると、その人の印象って変わるじゃないですか? メールとかでやりとりしてると、なかなか具体的な印象ってわからないですよね? それに近いんじゃないかと思う。会ってからの話の流れは、それ以前よりぜんぜん早くなるし。その人をちゃんと踏まえた上での話ができたり、演奏ができたりする。その後の作業は“BLEEZE”を含めて早かったし、お互いどういうものを求めているか? に関してもわかりやすくなったから、なんか佐久間さんと初めて<彼女の“Modern…”>を作った時と似てるかもしれない。お互いがトップスピードでぶつかり合うみたいなね。それからは<まあ、セカンド(ギア)もいいよね(笑)>みたいになった。ギアを使い分けてからは、スタジオ作業もずいぶんと楽しいものになりました」
TERU(Vo.)｢レコーディングは集中してできましたね。今までだとメインの歌を歌って、自分が納得したものをセレクトしてという作業で、歌ったあとの作業の方が多かったんです。今回はだいたい1時間ぐらい歌ってあとは亀田さんにおまかせで。<じゃあ何時にもう一度来てください>と。それでセレクトされたメインの歌を聞いて、それに感動できましたよ」
自分たちらしさ、自分の音というものをバンド以外の人と交わることによって学んでいく姿勢がGLAYには歴然としてある。新作も、より客観的になったGLAYを聴くことができるだろう。
JIRO(Ba.)「近年のアルバムでは、<削ぎ落とす作業>というのを自分ではしていて、ギター2人もいるし、ベース1発の音に対して、装飾はギターという感じでいいのでは? と思ってました。で、けっこう究極のところまできたかなと。佐久間さんも、亡くなられたあとに何かの音楽雑誌で、佐久間さんのインタビューを読んだら、同じようなことを言っていて、<ベースの音って、ほんとは聞こえてこなくてもいい。音像としてそこにあればいい>って。やっぱり長くプロデューサーとしてやってもらっていて、俺も自然とそういうことって学んでいたんだなって思った」
『MUSIC LIFE』には、もうひとつの特徴として、いつも同行しているドラマー永井利光の他に中村達也、高橋まこと、村石雅行、松下敦など個性的力量を持つドラマーが参加していることが上げられる。
TAKURO(Gt.)｢新作には多くのドラマーたちが参加してくれたことで、ザ･ローリング･ストーンズの<グレート･ギターリスト･ハント>(オーディション)にかけて、GLAYの<グレート･ドラマー･ハント>じゃないか? ということで、仮タイトルは『グレート･ドラマー･ハント』だったんですよ。で、JIROの書いたアルバム最終曲は、タイトル無しのまま、いつものように俺が歌詞を書き、できあがった時にGLAYのアマチュア時代からの流れを振り返って
さらに今回、アルバムのジャケットを手がけたのは、ザ･ビートルズの『Revolver』のイラストを描き、グラミー賞ベストデザイン賞を受賞した伝説のイラストレーター、クラウス･フォアマン。もちろん、初めて日本人アーティストへ描き下ろしたジャケットである。つまり、GLAYの足跡の凝縮でもあるのだ。
TAKURO(Gt.)｢今回みんなの曲も俺の曲も素直な曲ばかりで、キッズ時代の思いをそのままにというところがあったので、それこそ20周年の集大成ということで、誰にも気を使わなかった。曲、歌詞、アレンジ、に至るまで。20年、俺なりによく頑張ったなと思うわけです。浮き沈みの激しい中で、GLAY号という船を漕いできたけれども、少しばかり
■Album…『MUSIC LIFE』 now on sale!!
■songlist…
01. BLEEZE（Album Ver.）
[作詞・作曲：TERU / ドラム：永井利光]
02. 百花繚乱
[作詞・作曲：TAKURO / ドラム：松下敦]
03. Only Yesterday
[作詞・作曲：TAKURO / ドラム：村石雅行]
04. 疾走れ！ミライ
[作詞・作曲：TERU / ドラム：永井利光]
05. 祭りのあと
[作詞・作曲：TAKURO / ドラム：永井利光]
06. 浮気なKISS ME GIRL
[作詞・作曲：TAKURO / ドラム：高橋まこと]
07. 妄想コレクター
[作詞・作曲：HISASHI / ドラム：永井利光]
08. Hospital pm9
[作詞・作曲：TAKURO]
09. DARK RIVER
[作詞・作曲：TAKURO / ドラム：村石雅行]
10. TILL KINGDOM COME
[作詞・作曲：TAKURO / ドラム：中村達也]
11. MUSIC LIFE
[作詞：TAKURO / 作曲：JIRO / ドラム：永井利光]
M-01:※アイシティ夏のキャンペーンCMソング
M-02:※テレビ東京「ヨソで言わんとい亭」エンディングテーマ
M-04:※テレビ東京系アニメ「ダイヤのA」オープニングテーマ
M-09:※NHKドラマ10「激流～私を憶えていますか?～」主題歌
「BALLADE BEST☆MELODIES」収録曲
・つづれ織り～so far and yet so close～
・BELOVED
・Eternally
・pure soul
・HOWEVER
・都忘れ
・Satellite of love
・春を愛する人
・ずっと2人で…
・カーテンコール
・Together
・LET ME BE
・SORRY LOVE
・さくらびと(※新曲）※読売テレビ･日本テレビ系｢情報ライブ ミヤネ屋｣エンディングテーマ
■Live……「GLAY ARENA TOUR 2014-2015 Miracle Music Hunt」
*2014年
11/29(土)、30(日)静岡県 エコパアリーナ
12/6(土)、7(日)埼玉県 さいたまスーパーアリーナ
12/20(土)、21(日)徳島県 アスティとくしま
12/27(土)、28(日)福岡県 マリンメッセ福岡
*2015年
1/10(土)福井県 サンドーム福井
1/24(土)、25(日) 愛知県 日本ガイシホール
1/31(土)、2/1(日)大阪府 大阪城ホール
2/7(土)、8(日)神奈川県 横浜アリーナ
2/21(土)、22(日)宮城県 セキスイハイムスーパーアリーナ
記事内容：TOWER+ 2014/11/10号より掲載
