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田中カレン《アーバン・プレイヤー》、1月東京都交響楽団定期演奏会で日本初演!

田中カレン《アーバン・プレイヤー》、1月東京都交響楽団定期演奏会で日本初演!

カリフォルニア在住の日本人作曲家、田中カレンが、元クロノス・クァルテットのジョーン・ジャンルノーの為に作曲した「《アーバン・プレイヤー》―チェロとオーケストラのための」が2011年1月、東京都交響楽団定期演奏会で日本初演される。
今回日本初演となる《アーバン・プレイヤー》というタイトルについて、作曲家・田中カレンは、「題名の<アーバン(都会の)><プレイヤー(祈り)>は、不安や緊張の中で生きる現代の人々の祈りを示唆しています。これまで旧約聖書の題材をもとに《ソロモンの雅歌》、《ガーディアン・エンジェル》という曲を書き、古代の物語と現代のテクノロジー、現代の音楽語法を重なり合わせることを試みましたが、《アーバン・プレイヤー》もそれらの延長線上にあります。」と語っている。
今回のチェロの演奏は、自身のユニットも結成し、新たな音楽の境地を開拓している古川展生。クラシックだけでなく、ポップス、ジャズ、タンゴなど幅広く活動している氏の演奏には、<現代人の祈りを現代の音で表現する>ことを求められている本作の演奏に、期待が寄せられている。
東京都交響楽団の定期演奏会は、毎年1月は現代の作品がクローズアップされる。2011年は、同世代と言ってもよく、ともに海外での評価も高い権代敦彦と、田中カレンの作品がならぶ。


『東京都交響楽団 第710回定期演奏会 Bシリーズ』
2011年1/18(火)19:00開演(18:20開場)
会場:サントリーホール 
プレトーク 18:35~18:50  権代敦彦(作曲家)・片山杜秀(音楽評論家)
出演:J.シュトックハンマー(指揮)向井山朋子(P)古川展生(vc) 
曲目:プーランク:組曲「牝鹿」、 M・A.ダルバヴィ:ヤナーチェクの作品によるオーケストラ変奏曲、権代敦彦:ゼロ ― ピアノとオーケストラのための、田中カレン:アーバン・プレイヤー ― チェロとオーケストラのための(日本初演)


『東京都交響楽団 第711回定期演奏会 Aシリーズ』
2011年1/24(月)19:00開演(18:20開場)
会場:東京文化会館 
プレトーク 18:35~18:50  西村朗(作曲家)・片山杜秀(音楽評論家)
出演:J.シュトックハンマー(指揮)須川展也(sax)吉野直子(hp)永野英樹(P) 
曲目:西村朗:サクソフォン協奏曲「魂の内なる存在」、ジョリヴェ:ハープと室内管弦楽のための協奏曲、西村朗:幻影とマントラ ― オーケストラのための、ジョリヴェ:ピアノ協奏曲
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