注目の5バンドが集結! タワー〈新宿ROCK〉×CINRAイヴェントをレポート
Jeepta
タワーレコード新宿店の独自キャンペーン〈新宿ROCK〉とカルチャーニュースサイトのCINRAのタッグによるライヴ・イヴェント〈exPoP!!!!! 番外編 vol.2〉が、1月31日に東京・新宿live space MARZで開催されました。ここではそのライヴ・レポートをお届けします!
キドリキドリ
新宿店が今後のブレイクを期待するアーティストのパフォーマンスを体感してほしいという思いから、同店スタッフの企画によりフリー・ライヴとして実施されたこのイヴェント。会場の外には行列ができるほど、注目度の高い公演となりました。パンパンの会場で待ちわびるオーディエンスのもとにまず登場したのは、大阪発の3ピース・ロック・バンド、キドリキドリ。お馴染みのドットで揃えた衣装に身を包む彼らは、幕開けの“Finally Found”から“Say Hello!(I'm not a slave)”と続け、スピード感に満ちた演奏で会場をあっという間に沸かせます。ステージからその様子を見渡しながら、時折ニッと笑みをこぼすのはヴォーカル/ギターのマッシュ。「大阪からきましたキドリキドリです」「続けて2曲演奏しまーす」と、そのパフォーマンスとのギャップを感じさせる飄々としたMCで繋ぎ、超早口のUKロックのりなサウンドで駆け抜けていきました。
uminecosounds
続いて姿を現したのは、古里おさむ(ヴォーカル/ギター)、ヤマジカズヒデ(ギター/ヴォーカル)、須藤俊明(ベース)、コテイスイ(ドラムス)によるuminecosounds。昨年に古里のソロ・ユニットからバンドへと生まれ変わった彼らは、2月1日にタワー新宿店限定で発売されたばかりのシングル曲“サルとバナナ”などを披露し、フロアを気持ち良く揺らします。この日は古里とコテイスイが楽しい掛け合いをみせ、最後には古里が「ここ新宿を舞台にした曲です」と語った“まちのあかり”をしっとりと聴かせました。
FAT PROP
次に鹿児島発の4人組、FAT PROPがステージに上がり、“Drive”“Close My Eyes”と立て続けに演奏してオーディエンスを扇動。ピアノの調べとアグレッシヴなギターの対比が会場に染み渡ります。MCでは「俺らのこと知らない人いるよね? ま、絶対手はあげさせないけどね」とNagiken(ベース)が鹿児島弁で語り会場も笑顔に。小心者だからTwitterでバンドについて何を書かれているか気になって調べてしまうという微笑ましいトークで爆笑を誘った後は、“Magical Ocean”“THE DIE IS CAST”でエモーショナルかつ自由奔放なサウンドを繰り広げて、その魅力を見せつけました。
Czecho No Republic
4組目は独自のポップ・サウンドが高い注目を集めているCzecho No Republic。最初は“Good bye”で緩やかに優しい歌声を響かせます。ヴォーカル/ベースの武井優心が「今日のライヴは、タワレコさんが絶対に売れるであろうバンドを集めたイヴェントだって聞いていて、そんなイヴェントに来てくれたお客さんはセンスの塊っていうか、早耳っていうか……とにかく著しくテンション上がってます」と伝えると、笑いとともに大歓声が! ギターの八木類が歌う“絵本の庭”からラストの“Don't Cry, Forest Boy”まで、チェコ独自のカラフルできらめくようなポップスをふんだんに鳴らして会場を染め上げました。
Jeepta
ラストはフェスなどへの出演で近年その存在感を示しているJeeptaが登場。スピーディーな“グリム”からスタートし、アグレッシヴかつ激しいステージで圧倒していきます。ヴォーカル/ギターの石井卓が「学生時代に新宿でバイトしてたので、よくタワレコ新宿に行ってました。で、いっぱい試聴して、8Fのトイレだけ借りて」と新宿店にまつわる思い出を語ると、笑顔でうなずくオーディエンス。「今日はその恩返しをしたいです!」と続けると大きな拍手が巻き起こります。その後もバンドは“理想郷”“エキスパートナー”と力強く躍動感溢れるパフォーマンスで魅せ、深々とお辞儀をして退場。その演奏の素晴らしさに虜となった客席からはアンコールが自然発生的に沸き起こり、その声に応えて再び登場した彼らは「(時間が)遅いからサクッとやろっか! ね!」と伝えると、“心”をじっくりと聴かせて終幕。惜しみない喝采と共にイヴェントを締め括りました。