MOBY
18V2(2002)
ブルースやゴスペルを下地に、ソフトなエレクトロニクス風味を加えてソウルフルかつレイドバックした曲が並んだモービーの最新アルバム。チルアウトの範疇で語られることはまずないモービーだが、ここにあるゴスペル・タッチのサウンドやヴォーカルには、間違いなく日々の緊張から解放してくれるチル効果があるはず。(青木)
FENNESZ
Endless Summer
Mego(2001)
終わらない夏……ってだけでもう心がさわさわ動かされる名作。柔らかな生の感触と静々と流れる電子音の無機質な情緒が編み出すセンチメンタリズムがたまらん。この種のアコースティック&エレクトロニクス盤は最近増加傾向を辿ってますが、ノスタルジックなチルアウト具合ではコレが最高かも。(狛犬)
SMOKE CITY
Heroes Of Nature
Jive(2001)
ダ・ラータやバー・サンバとも縁深いロンドン発ブラジリアン・グルーヴァーのセカンド・アルバム。雑踏の中で見る異国の夢のように全編が霞がかっていて、ビートが走ろうともウネウネ漂うチリンな風情は乱れることなく悠久と流れ続ける。ニナ・ミランダのヴォーカルにもヤバいほどの鎮静作用アリ。(狛犬)

SYLVIA
Pillow Talk: The Sensuous Sounds Of Sylvia
Rhino
事後の戯れのような“Pillow Talk”はいわずもがな、イヌとネコを気取ったじゃれ合いを延々囁きかける“Pussy Cat”など、このうえなくセンシュアスで時間が永遠に間延びしそうなサウンド。ムードだけがもやもや漂って流れ続ける、汁アウト・ミュージックの女王。(狛犬)
フィッシュマンズ
Neo Yankees' Holiday
ポニーキャニオン(1998)
夜道をさまよいながら見る白昼夢のように絶妙にいかれたサウンドをいつも届けてくれたフィッシュマンズ。簡素なメロディーと夢見るような歌い口が、押し付けがましくない詞の世界と相まって、魅惑的にゆらめく。こういう日本のチルアウト音楽がもっと生まれてきてほしいものです。(狛犬)
RADIOHEAD
Amnesiac
Capitol(2001)
『OK Computer』以降、エレクトロニカとの関係性がしきりに取り上げられているレディオヘッド。しかし音フェチぶり全開のディープかつ緻密なサウンドは頭であれこれ考えながら聴くだけでなく、単純に身体でその心地良さを感じとることもできるもので、優れたチル・スペースを演出してくれる。(青木)
VARIOUS ARTISTS
Backroom Beats
Twisted(2001)
毎作ドップリとサイケデリック・トランスを味あわせてくれるレーベル、トゥイステッドが贈るダウンテンポ/アンビエントのコンピ。入念に作りこまれたトリッピーな音が五感の奥深くまで入りこむ夢幻の世界。ディープながら間口の広い聴きやすさが本作を魅力的な作品にしている。(青木)
小室哲哉
BLUE FANTASY
FOA(2002)
深海のブルーを両手ですくい上げては海に帰すような、アンビエントのシンフォニー。和的情緒をも感じさせるメロディーの展開なども含めて、TKのロマンティック・サイドが如実に溢れ出してる感じ。8ヴァージョンのリミックスではトランシーな昂揚とアフターアワーズのゆらめきがうっとり交錯する。(狛犬)

MARK FARINA
Connect
OM(2002)
米西海岸はサンフランシスコを代表するDJがリリースした最新ミックスCD。ジャジーでスモーキーな選曲によるユル~いダブ感覚はこの人ならではの味。その雰囲気はチルというよりレイドバック?ではあるけれど、それもまたチルアウト曼陀羅のひとつ。蚊取り線香のようにゆらゆらと煙るグルーヴにまったりトベます。(狛犬)