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第25回 ─ メインストリームのオルタナティヴ

夏にやり残したことはないか!?

連載
IN THE SHADOW OF SOUL
公開
2007/08/30   12:00
更新
2007/08/30   16:02
ソース
『bounce』 290号(2007/8/25)
テキスト
文/出嶌 孝次

 前号の連載をお休みしたので、紹介すべきリイシューが大盛りです! まずはグループ名からしてヤバい、バラッズの69年作『The Gift Of Love』(Venture/Pヴァイン)がそれ以前のシングル曲を多数追加して登場! ジャケとは裏腹にノーザンなノリも楽しめます。激甘攻めがお好みなド変態の人は、70年代以降の音源を集めた『Confessing The Feeling』(Pヴァイン)で悶死しちゃいなよ! お次は毛色を変えて……アトランタの巨熊ディープ歌手、リー・モーゼスの71年作『Time And Place』(Maple/Castle)の世界初CD化! しかもシングル音源など14曲がボーナス収録されているので、残暑に効く“California Dreaming”などで燃えまくる熱唱を堪能できます。で、クァンティックを従えた昨年の復活作も記憶に新しいスパンキー・ウィルソンのアンソロジー『The Westbound Years』(Ace)も聴きモノ。ダイアナ・ロスばりに気位の高そうな歌いっぷりがたまらんわ。そして、最後はアーバンなディスコ寄りの2品を……まずは79年の青春映画「Sunnyside」のサントラ用にNYのセッション・ミュージシャンが集まったニューヨーク・シティ・バンドの『New York City Band』(Douglas)が危険! スタイリッシュなリードはソロ・デビュー直前の故ルーサー・ヴァンドロスよ! もう1作は再評価も定着したレッド・グレッグの2枚組コンピ『P&P Records Presents Red Greg The Sound Of Gregory Carmichael』(Pヴァイン)。オブスキュアなディスコ若年寄からリエディット愛好家まで必携です。