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第42回 ─ HEAVY METAL

第42回 ─ HEAVY METAL(3)

連載
Di(s)ctionary
公開
2009/11/11   18:00
ソース
『bounce』 315号(2009/10/25)
テキスト
文/山口 コージー

II それでは実際に聴いてみよう! (その2)

JUDAS PRIEST
『Sad Wings Of Destiny』
 Gull/E1(1976)
これぞブリティッシュ! いまでこそマッチョな〈メタル・ゴッド〉として崇められている彼らだが、当時はまだ英国的な叙情性を押し出していたんだ。どうよ、この冷ややかで美しくて悲しいサウンド! 活動初期に放たれた色褪せることなき大傑作である。

VAN HALEN
『Van Halen』
 Warner Bros.(1978)
ツェッペリン解散&パンク・ブームに押されて失速したシーンにあって、時流に歯向かうように牙を剥いた勇敢なバンド。今作で聴けるチェインソーの如きギター・リフはまさにメタリックの一言で、次作以降のポップ路線を微塵も感じさせない高純度のHM盤となっている。

MOTORHEAD
『Overkill』
 Bronze/Sanctuary(1979)
敵対関係にあったメタルとパンクの両ファンから支持されるという偉業を成し遂げた、大暴走サウンド満載の一枚。とにかく速いんだよ!! で、このサウンドはメタリカらを筆頭とする後のスラッシュ・メタル勢に大きな影響を与えることとなるんだ。

IRON MAIDEN
『Iron Maiden』
 Capitol(1980)
パンクの出現で低迷していたシーンに新たな波を起こしたのがNWOBHMであり、そのブームを牽引したのがコイツらである。プログレっぽい変則アレンジはいつ聴いてもカッコイイぜ。恐らく諸君のイメージする〈HMなるもの〉のいちばんわかりやすいサンプルがコレかもしれない。

DEF LEPPARD
『On Through The Night』
 Vertigo(1980)
NWOBHM真っ只中に登場したバンド。しかしながら、UK本国の動向は眼中になかったようで、登場時から視線の先はUSに向けられていた!?――そう思わずにはいられないほど、この初作では英国らしからぬカラッとしたサウンドがギッシリ詰め込まれているんだ!

VENOM
『Welcome To Hell』
 Castle/Combat(1981)
NWOBHM期にデビューしたニューキャッスルの(当時)3人組で、ブラック・メタル~ゴスの起源と言われるバンドの初作だ。心配になるくらい速いサウンドと悪魔主義的な歌詞&コスチュームはあきらかに他と一線を画し、そのあまりの迫力にいまだ失禁しそうになる。