JUDE 『Electric Rainbow』 Sexy Stones(2005)
浅井健一が組んだバンドのなかでも、ロックンロールのダイナミズムをストレートに体現していたのがJUDEだろう。こちらは2作目で、無骨でハードなナンバー揃い。作品の後半ではセンチメンタルな表情も窺え、以降の展開も期待されたが、本作発表後に活動休止に入っている。
Control Freak!! 『Best From The Worst』 Sexy Stones(2008)
Sexy Stones初の外部ミュージシャンとして作品を発表した男性シンガー・ソングライターの2作目。宅録をベースにしたラフな音質で、英語詞のフォーク・ソングを歌う。荒涼とした音風景に乾いた感傷を滲ませる作風には、不思議な魅力がある。
SHERBETS 『MAD DISCO』 Sexy Stones/ARIOLA JAPAN(2008)
浅井の詩人としての面が色濃く表れるバンドである。こちらは結成10周年に発表された集大成的な一枚で、幻想的な鍵盤とギターが繊細に絡み合い、美しくも儚い物語を描き出していく。管楽器風のシンセを入れて哀愁を加味するなど、新たな試みもあり。
浅井健一 『Sphinx Rose』 Sexy Stones/ARIOLA JAPAN(2009)
ソロでの最新作。元来この名義での音源制作は、そのときどきで異なるプレイヤーを選んでいたが、本作では宅録の匠・深沼元昭やSHERBETSのメンバーが助力。その結果、いつになくアコースティックなミディアムが多い、パーソナルで温かな作品に仕上がっている。
DAD MOM GOD 『Poems like the Gun』 Sexy Stones(2010)
冷牟田竜之が森雅樹やウエノコウジ、タブゾンビ、中村達也らを招いた新プロジェクトで音楽活動を再開している。本作には“LUPIN THE THIRD”“MONSTER ROCK”など、スカパラ時代のカヴァーも含むスリリングな一発録りセッションと、冷牟田による宅録音源を収録。