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GLO-FI/CHILLWAVE

II それでは実際に聴いてみよう!――(2)

連載
Di(s)ctionary
公開
2011/03/09   17:59
更新
2011/03/09   18:34
ソース
bounce 329号 (2011年2月25日発行)
テキスト
特別講師/青木正之

 

TWIN SISTER 『Color Your Life』 Infinite Best(2010)

クラウト・ロックというかステレオラブな空気感を漂わせている5人組。ヒプノティックかつ浮遊感たっぷりのベッドルーム・ポップと囁くように歌う女性ヴォーカルが、淡~い世界を作り上げています。ドローンやノイズを多用し、野心的なところも随所に散見。

TEENGIRL FANTASY 『7AM』 Merok(2010)

サイケ感やドリーミーなシンセ音など主要成分を満たしているのはもちろん、フロアへも密接にアクセスしている本作。ラヴ・コミッティ使いの“Cheater”や、もっさりしたビートの“Toi Pond”なんて、ディープ・ハウスそのもののグルーヴ感で驚かされます。

SMALL BLACK 『New Chain』 Jagajaguwar(2010)

デビューEPが大反響を呼び、グローファイ/チルウェイヴの定着に一役買ったブルックリンの4人組。キラキラのメロディーが降り注ぐなか、リヴァーブの効いたおぼろげなヴォーカルが聴こえてくるこのファースト・アルバムは、白昼夢の如きトロトロの世界に誘います。

WILD NOTHING 『Gemini』 Captured(2010)

80年代の影響を受けたアーティストも多いグローファイ/チルウェイヴ・シーン。なかでもアルバム全体からネオアコ・フレイヴァーを醸し出したワイルド・ナッシングはその典型でしょう。フィードバック・ノイズがバランス良く配置された好盤です。

VARIOUS ARTISTS 『Tapes: The Big Pink』 !K7(2010)

ビッグ・ピンクのマイロによるミックスは、ダブステップやインダストリアルを交えながら、グローファイ/チルウェイヴが他の音楽とも親和性のあることをわかりやすく表現した一枚。さらに、いち早くウィッチ・ハウスを取り上げたことでも話題に!

VARIOUS ARTISTS 『F*>k Dance Let's Art: Sounds From A New American Underground』 !K7(2010)

エレクトロニック・ミュージック・レーベルが手掛けたコンピ。スモール・ブラックのメンバーも参加するサイコビルディングやウォッシュド・アウトに加え、oOoOO(オー)らウィッチ・ハウス系も網羅した優れもの。

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