7. HOZE “LET'S STAY TOGETHER”
HOZEはHOME MADE家族やHBの一員としても活動していた実力派ラッパー/シンガー。今作では72年に全米1位を記録したアル・グリーンの大ヒット曲をカヴァー。原曲のメッセージを真摯に歌い届けるような誠実で温かみのあるヴォーカルが心に沁みる。
8. Song Bird “MY ONE & ONLY LOVE”
52年にフランク・シナトラが取り上げたことで、のちに多くのカヴァーを生むこととなったガイ・ウッド作によるラヴ・バラード。Song Birdの切々としたヴォーカルと甘美なサックスの音色が絡み合い、楽曲のロマンティックなムードを盛り上げている。
9. Miyako “FEEL LIKE MAKIN' LOVE”
ロバータ・フラックが74年に残した全米No.1ヒット。ジャズ・ピアニスト、ボブ・ジェームスの名演によりジャズ・スタンダードとしても定着している。Miyakoの憂いを帯びたヴォーカルには、〈愛のためいき〉というこの曲の邦題を思わず想起させられる。
10. Chibow “WALKIN THE DOG”
ローリング・ストーンズからダイナマイツまで世界中の不良に歌い継がれてきたルーファス・トーマスのR&Bクラシック。この曲を歌うのはCKBの剣さんも最敬礼する本牧の伝説的シンガー、Chibow。還暦を越えたいまもなお不良道を突き進む永遠のルード・ボーイだ。
11. Miyako, Kuubo & Pablo “SHORTS SHORTS”
〈タモリ倶楽部〉のオープニング曲としてもお馴染み、ロイヤル・ティーンズの定番オールディーズ。パトワ(ジャマイカ訛りの英語)による呼び込みからスタートし、ツイスト調のコミカルなサウンドで軽快に駆け抜ける。大人の遊びゴコロが盛り込まれた一曲。
12. Abechang “IN THE MOOD FOR LOVE”
ラストを飾るのは今作のトラックを手掛けたJazzy Jam Dancehallのキーボーディスト、Abechangによるジャズ・カヴァー。鍵盤ハーモニカが奏でる切なさいっぱいのメロディー。1日の終わりを静かに彩ってくれそうな、黄昏感漂うインスト・チューン。