ということで、1周年記念公演を成功へと導いた感慨も束の間、LinQはノンストップのまま次の1年へと踏み出しています。今回は連載の最終回に相応しく、その1周年記念公演について、アルバムについて、そして〈2年目のLinQ〉について、運営サイドにあれこれ伺ってみましたよ!
またファンの方々に助けられた
Q. 1周年に前後して、旅行プランが始まったり、レギュラーのラジオ番組がスタートしたり、地元の各社さんをいろいろ巻き込んでいってる印象を受けます。認知の高まりを目に見えて感じているんじゃないですか?
「正直、福岡ではまだまだですね(笑)。昔から応援してくれてる方々や企業さんが、少しビジネスの話をしてもいいかな?って思っていただけるようにはなってきたかなとは思います」
Q. アルバム『Love in Qushu ~LinQ 第一楽章~』が出たばかりですが、評判や感想は耳に届いてきていますか?
「そうですね。内容についてはありがたい評価をいただけていると思います。今回はチャートの上位に入れたいというより、少しでも長く売れ続けてほしいと思って、そういうプロモーションを組み立てているつもりです。クチコミで広がってくれたら嬉しいなぁと思ってます。本当に1年間の集大成が形になったアルバムなので」
Q. 1周年記念公演が終わって、率直な感想としてどうですか?
「うーん。ビミョーですね。そもそも最初の構想では、まず半年前にZepp Fukuokaでライヴを実現させている予定だったので、スピード的には半年遅いんです。そのぶん、CDをリリースさせていただいたり、東京にも遠征させてもらったりとか、全国向けのプロモーション展開を前倒しにしてやらせていただいたんですが……。でも、平日にもかかわらず、お客さんは1,100人以上もの方が来場してくださったし、TwitterのTLを見る限りでも概ね好評だったので、興行としては良かったなと思います。ファンの皆さんもデビュー1周年ってことで優しい目で見てくださっていたんじゃないでしょうか。スタッフ、メンバーとも今回もまた、ファンの方々に助けられたと思っています」
Q. 終演後のメンバーやスタッフの皆さんはどんな様子でしたか?
「終演から1時間で完全に撤収しないと追加料金が発生するので、メンバー、スタッフ全員ピリピリ感満開で片付けてました(笑)。たぶんリハの時以上に緊張感があったんじゃないですかね(笑)。片付けも終わり、メンバーが揃って関係者の方々や全スタッフに挨拶した時は、安堵感と充実感ですごく良い顔をしていたな……って印象です。リーダーは最後の最後までテンパって挨拶ですらカミカミやったんですけど(笑)。ファンの皆さんや関係者の方々から大きなスタンドフラワーをたくさんいただいて、その前でメンバー同士写真を撮ったり、花を抜いて花束にして大事そうに持って帰るメンバーもいたり……ずっとこの気持ちを忘れないでほしいなぁと思いましたね。ただ、翌日に学校のある子も多いので、打ち上げとかはまったくせず、即解散、お疲れ!って感じで、いつもの公演と同じように別れました」
Q. 1年経ってみんな成長したなーと思う部分はどこですか?
「Zeppも含めてなんですが、メンバー同士でミーティングをして、あれがしたい!これがしたい!と意見を出せるようになったことですかね。それに伴って、自分たちが何をすべきかをみんなで考えるようになったんです。それはLinQファンの皆さんの温かさや優しさに触れたことも大きいと思います。オリジナル・メンバーは全員が生誕公演を経験して、たぶん全員が一生心に残る誕生日になったと思いますし、各地のイヴェントで一般の人から冷たい目で見られている時でも、皆さんが大声で応援して助けてくれたり……そのありがたさは1年間の活動を通じて常に感じてきたものです。そのおかげで、ファンの皆さんのためにとか、お客さんに喜んでもらいたいとか、自分たちで考えて行動に移せるようになったのかなと。一人一人が自分やLinQの存在意義を少しずつ理解してきたかなと思います。まだまだですけど(笑)」