DAVID GUETTA 『Nothing But The Beat 2.0』 EMI(2012)
このフレンチ・ハウスの要人とアーバン勢のコラボこそがポップ・フィールドへのEDM浸透を加速させたわけで、何はなくとも外せない名前だね。この〈2.0〉はシーアとの最新ヒット“She Wolf”など新曲を8曲も投入したリパッケージ盤!
TIESTO 『Kaleidoscope』 Musical Freedom(2009)
ダッチ・トランス(オランダ産のトランス)を引っ提げた世界最高(ギャラが!)のDJ、ティエスト帝王。 ネリー・ファータドやカルヴィン・ハリスと組んだ本作あたりから明快なエレクトロ・ハウスにシフトし、現在の機運を創出してきたひとりだと言えるよ。
SKRILLEX 『Scary Monsters And Nice Sprites』 Mau5trap(2010)
ブロステップと呼ばれるUS版ダブステップを推進する若き才能だね。本作が出た頃には〈レイヴィーなエレクトロ〉とか形容されてたけど、現在の波及ぶりはもう言わずもがな。同年にその意匠を採り入れたSaori@destinyは早すぎたね……。
CALVIN HARRIS 『Ready For The Weekend』 Fly Eye/Columbia(2009)
カイリー・ミノーグのお気に入りとして脚光を浴びた彼の、ディジー・ラスカルとの“Dance Wiv Me”などを含む2作目。この後に出したリアーナ“We Found Love”やケリスとの“Bounce”が重要なんだけど……新作も間近!
SWEDISH HOUSE MAFIA 『Until One』 Virgin(2010)
解散が決まったいまになって叩いてる人も多いけど、“One”やタイニー・テンパーとの“Miami 2 Ibiza”などを全英チャートで大ヒットさせ、個別でもこの5年ほどのEDMをリードしてきたトリオ。10月にラスト・アルバムが出るみたい!
LMFAO 『Sorry For Party Rocking』 Will.I.Am/Cherry Tree/Interscope(2011)
EDMを導入したヒップホップという意味ではBEPやフロウ・ライダーが先だけど、ノリ一発な即効性の高さは彼らが段違いに上だろうね。BIGBANGや最近の〈江南スタイル〉に至るまで、世界的な影響力もとんでもないよ!!
BENNY BENASSI 『Electroman』 Ultra(2011)
クリス・ブラウン“Beautiful People”を手掛けてUSのメインストリームでも存在感を示した彼は、イタリアの大御所クリエイター。昨今のEDM景気は、軽薄すぎてメディアに軽んじられていた欧州各国の実力者たちが底力を見せた結果でもあるのかもね。
KASKADE 『Fire & Ice』 Ultra(2011)
ウルトラに移籍したここ数年でユーロ的なキャッチーさを伴ったエレクトロニックな方面に開眼し、EDMブームの到来にも一役買っているカスケイド。ポップ・チャートでも成功を収める彼のド派手な現在進行形はこの最新アルバムでもあきらかだよ。
R3HAB 『Electric Daisy Carnival Vol.3』 Ultra(2012)
過去2作ではカスケイドとウルフガング・ガートナーが各々DJミックスを担当していた同名フェスの公式盤だね。ここで登板するリハブはカルヴィン・ハリスやライ・ライのリミックスで知名度を上げているダッチDJ。流石にオランダは層が厚いよ。
PITBULL 『Planet Pit』 Mr.305/RCA(2011)
ここでもうひとり外せないのがアフロジャックだけど、オリジナル盤が出てない!ということで、彼が大ヒット“Give Me Everything”などに関与したピットブルを紹介。そういえばレイドバック・ルークもダットシックも紹介できないけど、各自調査してね。
VARIOUS ARTISTS 『Never Say Die』 UKF(2012)
ちょっとニュアンスの異なる部分もあるけどあえて推薦しておくよ。ドラムンベースとダブステップのド派手方面が投入されたベース・ミュージック・コンピで、マウストラップ入りしたフォーリン・ベガーズなどが楽しめる。ミックスCDになってるDisc-2も凄まじいよ。
VARIOUS ARTISTS 『EDM -Electronic Dance Madness』 EMI Music Japan(2012)
日本で初めて〈EDM〉を謳ったコンピ。ブリトニーやカイリーらのリミックスも多めに入れて華やかさを表現してるね。〈EDM〉上陸前から精力的にEDM系イヴェントを推進してきたTOMO HIRATAのDJミックスだから信用できるよ!